6/21以来の”鏡張り部屋”です。最近はどうも軟弱な三面記事と慣れない政治ネタ?ばかりで、ブログの質が落ちまくって、脳みそがフヤけた様になってます。このまま”SNS痴呆症”になって、死んでいくんでしょうか。
デビ夫人みたいに、”選ばれる”ブロガーになりたいんですが、どうも無理っぽですね(悲)。
さてと本題に入ります。
前回は、男(ダーレム)の元愛人である瀕死のレオニーが何とか助かったものの、今度は中年女のサビオレが失踪した。年齢的にも愛人のレオニーや妻のシルフィと年齢も近いので、男は異常なまでに彼女に愛着が湧き、心配も半端なかった。
男は何故?カミーユがサビオレを徹底的に毛嫌いするのか?手術を終えたばかりのレオニーを見守りながら、そればかりを考えていた。
そのレオニーは麻酔が効いてるのか、気持ち良さそうにスイスイと眠っていた。体力も順調に回復しているらしく、みるみるうちに生気が戻ってくる様に感じた。
男はレオニーの脈拍と血圧を測ってるカミーユに、小さく呟いた。
アンタとサビオレの間に、
一体何があったんだ?
失礼がなければ、教えてくれないか?
勿論、君をを疑ってる訳じゃない
君は、俺とレオニーの命の恩人だ
その君がなぜ?サビオレを嫌ってるのか?
サビオレは一体、何を仕出かしたと言うんだ?
言える範囲でいい、何があったんだ?
カミーユは血圧を測り終えると、少し俯いて考え込んだ。そして再び顔を上げ、呟き始める。
私の旦那、自殺したと言ったでしょ?
その自殺に、サビオレが絡んでる可能性があるの
サビオレというより、彼女の義理の父よね
あの女が義父を庇った為に、
私の旦那が犠牲になったという噂なの
それは、老支配人のマティアスも知ってるわ
マティアスがサビオレを問い詰めたらしいの
本当の事を言ってくれと
そしたら、あの女激情して、
マティアスに刃物を向けたらしいの
男は静かに呟いた。
マーロウさんは、その事を知ってるのか?
知ってて、敢えて逃したのか?
流石に名探偵がそんな事する筈ないだろう?
その時点で尋問すれば、判る事だろう?
女は首を振った。
そんな単純じゃないのよ
少しでも追い詰めたら、あの女は自殺するわ
義父を庇う為には、何でもする女よ!
その秘密が暴かれない限りは、
あの女は超危険だと思ってた方がいいわ
何だかそんな予感がするの
それにあの女がマティアスを刺した翌日に、
レオニーが刺されたのよ
とても偶然だとは思えないわ
そういうアナタも本当は疑ってんでしょ?
男は静かに頭を垂れた。
疑ってるという程でもないが
彼女と義父の間には
絶対に何かあるな、とは思ってたさ
義父はかなりの富豪だったんだろ?
組織と繋がってたのか?
組織に狙われてたのか?
そう考えるのが普通だろ?
でも、彼女はそんなに悪い女じゃない!
アンタが思うほど悪い女じゃない!
俺には分かるんだ
何か得体の知れないものが彼女を操ってるんだ
何かそういう気がするんだ
俺が何者かに追われてるから
余計にそう思えるんだ
女は悟ったように呟いた。
このホテルの中で、組織に追われてない者は
支配人のマティアスだけだわ
私にレオニーにアナタにサビオレに、
この4人の内、1人でも命を狙われるとしても
全然おかしい話じゃない
一番繋がりが強いサビオレが
狙われたとしても至極当然よ
マティアスが真相を聞き出そうとしたのも、
彼女の命を守る為なの
そして、彼女は失踪した
男も何かを悟った。
何か不穏なものに勘付いたサビオレが
義父を守る為に、ホテルを出たとしたら?
危機を感じ、動揺し狂乱したサビオレが
支配人を敵と誤って刺したとか?
或いは、これが偽装だとしたら?
マーロウを煙に巻く、お芝居だとしたら?
そうは考えられないか?
女は深く考え込む。
あの女に、そこまでの”閃き”はないと思うわ
ただ、何かを模索してたのは確かだと思う
それに外部からのやり取りは、
基本的に禁じられてるし、
それが出来るのは、支配人だけよ
そういう所は凄く厳しいのよ、このホテルは
それに外部と通信できたとしても
簡単に傍受されるわ
このホテルは、極秘プロジェクトなのよ
警察とも繋がってるし
マティアスだって元はフランスの検察官よ
あの女が何考えてるか?既にお見通しよ
元検察官と敏腕探偵の尋問を受ければ
誰だって逃げ出すわよ
私だって同じ事をするわ
男は深く頷いた。
確かに言われればそうだ
彼女に逃げ道がないのは分ってる
でも何故、怪しいのが分ってて
敢えて逃したんだろうか?
発振器でも付けて、尾行するつもりなのかな?
何だか映画みたいだけど
女は笑った。
案外当ってるかもね
探偵さんは、あの女はシロだと言ってたけど
あの女が追いかけるものは、シロじゃないわ
それが判ってるから、逃したのかもよ
でも今回ばかりは、
探偵さんもアテが外れる筈だわ
あの女が追いかけてるのは、単なる”憎しみ”よ
義父を奪われた、憎しみ
マーロウが追いかけてる”ホシ”じゃないわ
男も笑った。
カミーユ!アンタの勘は流石に鋭いぜ!
今のアンタは、優秀な補佐官になれるな
勇気もあるし、行動力もある
知能も高いし、洞察も人並み以上だ
娼婦になるには、勿体無さ過ぎる
俺はアンタを高く買うよ
女は男を睨みつけた。そして笑った。
どういう意味よ?
まるで高級娼婦みたいな言い方じゃない!
何処かの”無給”補佐官と一緒にしないでね
キャリアは、お金で買うものじゃないわ
この身体と頭で手に入れるものよ
神様は、全てをお見通しだわ
気がつくと、朝になっていた。その時、老支配人が慌てた様子で入ってきた。
サビオレじゃがの
近くの河の畔でヒクヒク泣いてたそうじゃ
すぐにマーロウさんが見つけ、
こっちに向かってるそうだ
コカイン欲しさに、
あちこち彷徨ってたそうじゃ
でも良かったの、
命が無事で本当にホッとしたがよ、
家族みたいなもんだからの
カミーユ、あんまりイジメたらアカンぞ
あの女はすぐに自分を追い込むからの
アンタの元旦那と同じじゃよ
ああ、でも昨日と今日と、ツイとるの
それで、レオニーはどんな状況じゃかの?
2人は慌ててレオニーを見た。彼女はすやすやと気持ちよく眠ってた。
ようこそ、
我がホテルカリフォルニアへ
🎵ここは素敵な場所でしょ🎵
🎵ここは素敵な人達でしょ🎵
出来るだけ殺人をネタにしたくはないんですが。殺人無しでの展開も無理があるので、いつかは誰かを殺さなければいけないんでしょうが。
でも人を殺すって、架空の小説の世界と言っても、イヤですね。
この三角関係は何だかひと騒動有りそうですよね。まだ一人も死者は出てまでんが。先日の潜水艦拿捕のニュースは参考になるのかな?
殺人事件のない推理小説も緊張感あります。
paulサンいう通り、マーロウ一人で立ち向かうには無理っぽですから、色んな人の協力は必要ですかね。特に老支配人やカミーユは強力な助っ人になるかもです。
ヒントにはなってませんが。これからもよろしくです。
この手の裏組織って、凄まじい規模なんですが。アメリカの沿岸警備隊も予め確かな情報を入手してたんですかね。背後に大掛かりな組織があるのは確実ですが。コロンビアの麻薬組織って軍隊レベルだと聞きます。
転んだサンの鏡張り部屋シリーズも、闇組織を巡る小説ですが。マーロウ一人でどこまで闇組織を追い詰めるのか。警察や秘密政府との連携も不可欠でしょうか。
推理小説というと、殺人事件が鍵となり進んでいくんですが。これからどう展開するのか?少しヒントを聞きたいです。
愛犬のチポくんですか。元気になってよかったですね。愛はお金では買えませんものね。
それと37才のフェデラー強すぎ。調べたら、生まれはスイスのバーゼルという事で。バーゼルと言えば、オイラーやベルヌイ一族といった超天才数学者を輩出した土地です。
史上最強のテニスプレーヤーと称されるのも当然ですね。