こんなモン買ってしもた〜百均ソーラーライト編

　草茫々(ぼうぼう)で荒れまくってた我が家の庭だが､勇気を持って重たい腰を上げ､除草剤(500ml)2本を使って大まかに排除したら､思いのほかスッキリとした。
　昨今の除草剤は､昔みたいに即効性はないものの､しっかりと根こそぎ枯らしてくれる。ただ､ロシアｰウクライナ戦争の影響からか､安い時は110円ほどで売られてる奴が今は安い店でも330円程と､3倍にまで値上がりしている。
　除草剤が安くなってから庭を掃除しようと思ってたが､安くなる気配は全くない。夏になれば再び雑草が狂ったように覆い茂るので､除草剤を撒くなら春先が頃合いでもある。

ゆらゆらライト

　荒れてた庭がそこそこスッキリとしたのはいいものの､何だか物足りない。
　要するに､何かアクセントがほしいのだ。
　そこで､庭石周りを固めてた白と黒の砂利を敷き直そうかとも思ったが､面倒くさいし値も張るので､ガーデンライトを設置しようと思いつく。ただ､Amazonやホームセンターを眺めると､1つあたり800円ほどもする。
　百均(ダイソー)のソーラーライトも知ってはいたが､個体差がありそうで､実際にLEDを光らせてみると思った以上に暗すぎて貧相さは歪めない。
　しかし､ネットでは220円や330円の奴がしばし紹介されてて､評価も評判もそこそこ宜しいではないか。
　今回私が選んだのは､”ゆらゆら”タイプの小ぶりなガーデンライト。暖光色の3つのLEDが交互に光る事でゆらゆら感を醸し出している。220円にしてはじんわりとした程よい明るさで､これなら庭のアクセントに丁度いいと思えた。

　我が家は田舎なので､虫や隣組は寄ってくるが(笑)､殆ど人は寄って来ないし､夜になると真っ暗になる。
　昔は防犯用のセンサーライトが玄関の手前にあったが､いつの間にか野良猫の遊び道具となり､真夜中に延々と点滅を繰り返すという近所迷惑を引き起こしていたので､長らく外していた。
　とは言っても､夜になって一々､外灯を点けるのも面倒くさいし､害虫の棲み処にもなり易い。かと言って､真っ黒のままじゃ私がコケてしまう。だが､風俗店のネオンみたいにピカピカで派手なものは困るし､かと言って目印になる位の存在感と最低限の明るさはほしい。
　330円のスポット型のガーデンライトも魅力的だったが､とりあえず220円の”ゆらゆら”ライトを3つ買い､様子を見る事にした。
　結果から言えば､大正解である。
　明るすぎず暗すぎず､それにゆらゆら感が実に心地良い幻想をもたらしてくれる。まさに”転ばぬ先のガーデンライト”である。

　サイトでは､沢山の様々な種類のソーラーLEDをこれでもかと光らせ､庭を派手に演出してるケースが多々見られるが､人にも人格が必要なように､庭にも品格が必要なのだ。
　広めの庭に僅か3つのとても地味なソーラーライトだが､しっかりとその役目を果たしてくれてはいる。
　説明書には”8時間のフル充電で約6時間点灯”とあるが､3つのうち2個は11時間近く点灯し､残りの1つは8時間程だから個体差はあるものの､そこそこ優秀と言える。欲を言えば､タイマー式になってて節電ができればとも思うが､220円にそこまでは望めない。
　因みに､充電池はニッケル水素の単4型で交換可能である。完全防水ではないのでそこらへんが心配だが､説明書通りに最低でも1年は持って欲しいもんだ。

追記

　流石に3つだけじゃ､少し物足りないので､後日､もう1つ追加し､更に､ディスカウントスーパーで99円の白色LEDの小さい奴を4つ追加した。
　約3M間隔で､玄関とお縁側に4つ､庭側に4つをレイアウトしたら､そこそこの雰囲気は出てるように思う。少なくとも躓いて転ぶ心配はなくなった。220×4+99×4=1276円の出費だが､コストに十分見合う出来だったと言える(多分)。
　私は基本的にはだが､外灯というものが好きになれない。上から照らすという見下ろす感が好きになれないのだ。
　今では､地面埋め込み型のガーデンライトが様々に登場し､レビューを賑わせているが､時代も人の嗜好も正直ではある。が､私はそこまでして庭を飾る気は毛頭ない。

　”美よりも調和”を重視する私にとって､”余計は醜いよりもまだ汚い”のである。
　そんな外灯のない田舎の一軒家ってのも､そこそこの風情があっていいのではないのだろうか。
　何でもそうだが､”程々が一番”なのだ。あとは､このガーデンライトが余計な産物にならない事を只々祈るだけである。