”シビル・ウォー(Civil War)”とは”内戦”という意味で、アメリカでは”南北戦争”の事を指す。 1861年から4年以上も続いた内戦で、戦死者は両軍合わせて62万を数え、アメリカ史上最大の損害を与えた戦争となった。第2次世界大戦でのアメリカ軍の死者が40万だから、その規模の大きさが計り知れる。 つまり、”シ . . . 本文を読む
最近はコメだけでなく、様々な食材や食料加工品が値上がりしている。 米が高値止まりのままなら、主食を麺や食パンに変えるしかない。昔からパンにマヨネーズを塗る癖がある私は、大のマヨネーズ好きなのである。が、市販のマヨネーズも値上がったままだ。 高血圧気味の私には塩分と油は天敵なのだが、血圧も正常値に落ち着いた事もあり、マヨネーズを自作する事にした。 しかし、サイトに書いてある通りに試しても、市販のマ . . . 本文を読む
私たちは日常を通じて、色んな数に囲まれて生きている。 よほど数字に興味がない限りは、そういうのを意識する事はないだろうが、じっくりと腰を据えて数字という神秘の世界に触れるのも実に楽しいもんである。 そこで今日は、映画「博士の愛した数式」に登場する数の神秘と愉快について紹介する。 「素数の不思議”その2”」に寄せられたコメントにもある様に、”江夏の背番号28は完 . . . 本文を読む
この作品の最大の魅力は、パリ中央市場の凝りに凝った詳細すぎる描写にある。 ゾラ御贔屓の印象派ではなく、"現代の美"を象徴する、貪欲な表現主義に凝り固まった絵画群を満喫するかの様だ。 ゾラはこの作品を通じ、”現代の美を描き切った唯一の作家だ”と、訳者の朝比奈氏は賞賛する。 ”野蛮と血生臭さ”が渦巻くパリ中央市場。 この巨大なパリの台所に、1人の貧窮な . . . 本文を読む
映画「地球最後の日」(1951)では、遊星衝突による地球壊滅の驚異に対し、科学者らが地球を放棄し、ロケットで別の惑星へ移住する計画を練る。計画が急ピッチで進められる中、地球に接近する遊星の影響からか、世界各地で地震や津波などの天変地異が続発し、地球脱出のタイムリミットが迫る・・という展開だが、地球規模の危機としては、今回のロシア-ウクライナ戦争が西側国家にもたらす驚異と危機によく似ている。 勿論 . . . 本文を読む
日本の戦国時代は飢餓の時でもあった。餓死するよりは奴隷になった方がまし、いや他人を奴隷に売り飛ばした方がさらにまし・・・ 著者の藤本久志氏はこの本の中で、戦国の世の実相を見抜き、その本質を見事に暴いておられるが、まさに現代の日本人が読み返すべき戦国ドキュメンタリーでもある。 NHKBSでは、特に「英雄たちの選択」では、メディアを意識しすぎるせいか、戦国史の専門家自身に都合よく戦国時代を面白おかし . . . 本文を読む
チェ・ミンシクの演技ばかりを高評価する声が殆どだが、彼の世界の全てを包み込む様な暖かさと、丸みを帯びたシリアスな演技力には私も脱帽する。 先日もブログにした「不思議な国の数学者」でも実に人柄のいい理想の数学者を演じきっていた。だが、私の中では今回の「沈黙、愛」での主役がもう1人いる。 それは、巨大ゲーム会社の代表を務め、様々なビジネスへの投資も行うブローカーでもあるイム(チェ・ミンシク)の婚約者 . . . 本文を読む
前回「その1」では、1/7の巡回節である142857について書きましたが、この様な不可思議な性質を持つダイヤル数が1/7以外にも存在するのだろうか?との疑問が湧く。 前回に見た様に、”1/pの循環節がダイヤル数になる為には、1÷pの余りの列にp未満の自然数が全て現れる”事が必要でした。 そこで、7より大きい素数pの逆数”1/p”を順に . . . 本文を読む
某フォロワーの紹介にあった小説だが、大まかな展開としては、遺産相続をしてそれまで勤めてた役人(公務員)の職を辞し、地下室に引きこもった40歳男性による”手記”がメインとなる。 まるで、太宰治の「人間失格」に登場する様なガチの内向性捻(ひね)くれ男だが、”オレは病的人間で意地の悪い醜い人間だし、虫ケラにすらなれない”と嘆く。つまり、敢えて自分を抉(こ . . . 本文を読む
日本には”諦めたら終り”という不可解?な名言がある。 その意味は、どんな事でも諦めてしまえば成功する可能性はゼロになるが”諦めずに頑張れば成功する可能性は残されている”との事らしい。 この名言が真なら、諦めずに頑張った挙げ句に、原爆を2発落とされて無条件降伏した旧日本帝国軍は何を得たのか?本当にあの戦争は可能性が残されていたのか?最初から勝つ可能性 . . . 本文を読む