先日「
春風秋月」の緑茶賞味会で淹れたお茶、狗腦貢茶(クノウコウチャ)を少しだけ分けていただいたので、
今日は教室の皆さんと一緒にいただきました。
このお茶を茶会で淹れて欲しいと店主の高さんからから頼まれたとき、
名前が似ているので、江西省の狗[牛古]脳茶(クコノウチャ)のことだと思っていました。
狗[牛古]脳茶は二回ほど飲んだことがありましたし、
茶葉辞典にも載っているだろうと鷹揚に構えていましたら、
HPにUPされた茶会のお知らせに記載されている名前がどうも違う。
狗腦貢茶?聞いたことがない!
辞典を調べても狗腦貢茶の名前は見当たらないし、
HPで検索しても何件かヒットした記事はたいてい「初めて飲んだ」というような内容。
湖南省の狗腦山で採れるお茶で、産地としてはかなり古い歴史があるようですが、
このお茶の名前が世に知られるようになったのは2000年以降のようです。
今回高さんがこのお茶を中国から持ち帰るのが茶会の直前だったので
事前に練習する時間が無く、ほとんどぶっつけ本番でした。
上品でバランス良く、渋みも出ないやさしいお茶なので、
淹れ方に手こずることはありませんでしたが、
当日の他の4種(龍井、碧螺春、恵明茶、恩施玉露)に比べると
味や香りにはっきりとした特色がないため
どのように淹れるか到達点が定めにくいと言う点は苦労しました。
そういえば
工藤先生の中国茶サロンがまだ銀座にあった頃、
たくさんの種類の緑茶の中から一つ選んでその場で美味しく淹れてみる、というレッスンをかなり長い間やらされましたっけ。
中には聞いたこともないような名前の緑茶がありましたし、
ババを引くかの如く数年前の少し劣化しつつある緑茶や
スモーキーで日本人の好みではないタイプの緑茶などもありました。
そういうお茶を初見で美味しく淹れるというのはほとんど苦行に近いものがあります。
でもあの時に鍛えられたことが今生きているのかもしれないなあと思っています。
少なくとも、お茶を淹れる前に「このお茶を自分はどう淹れたいか」と言うことを考える習慣はついたと思います。
で、狗腦貢茶。
どう淹れたらいいか?
結論としては、ガラスコップにお茶を直接放り込んで、
自分で微調整しながらお湯を足して自分の好きな濃さで飲むのが一番かも?
(結局それですか・・・
)
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