LUSTYHOUSE

まだ、もう少し作ること、動くこと、想像すること、楽しむこと。気ままに、思うことを書いてます。

トリマー/ルーター

2009年07月02日 | 木工道具

 テーブルの縁に飾りを切り込んだり溝を掘ったり、ビットを替えるだけで板にさまざまな加工ができる。楽しそうな道具なので買ってみた。それまでこの道具の使い途を知らなかったし、今でももっぱら溝を掘ることが多い。框(かまち)組やアラレ組などやってみたいが、自信はない。トリマーと同じような用途だが作りがごついやつをルーターという。ルーターはルーターテーブルにセットして使う場合が多い。トリマーは軸径が6ミリ、ルーターは12ミリ、8ミリと6mm。日本製のビットは単位がミリだが外国製はインチなので軸径が若干違う。そこで外国製ビットが使えるように軸の径を12mmから12.7mmに変えるコレットチャック、6mmを6.35mmにするコレットコーンなるものがある。どちらもオフ・コーポレイションで買える。
 木工では必需品と言える道具だろう。抽斗の底板を入れる溝を掘る場合も蟻溝も、これなくしてはとうてい出来ない。ビットも各種必要だ。ルーターは回転数を可変出来るが、トリマーにはその機能はなく、しばしば材が焼けるし大型ビットは扱いが困難。そこでスピードコントローラー=写真下=の出番となる。
 トリマーを使いアラレやアリ組を掘るジグ(英語でjig、日本語では治具という漢字を当てる。なかなかうまい、漢字からは読みだけでなく意味も何となく分かる優れた表記方。ありがたい)がある。本来このような組み方は素人が手を出せる代物ではないし、職人への壁は非常に高い。アメリカ人は道具で解決する。従ってアメリカではさまざまな治具が開発されている。素人木工の世界はアメリカがはるかに進んでいるのだ。リョービもマキタもアメリカで工具を売るが、治具関連はほとんど無い。マキタの社長のインタビューを見たことがあるが、日本の素人市場を相手にしてなかった。
 そういえば、オーストラリアのTRITON社が日本から撤退したらしい。持ってるのはルーターテーブルだけだが、なぜか残念。

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