野際陽子さんが亡くなりました。彼女は、以前に「70になったら、
やけっぱちに生きる」というようなことをおっしゃっていたそうです。
俳優の西岡徳馬さんが最近CMで、海パンひとつで小島よしおさんと
一緒に「そんなの関係ない」をやっていますが、70歳だそうです。
芸人は、齢に関係なくやけっぱちに生きているんでしょうか。
さて今回の広重は、京から19宿目、赤阪です。
赤阪宿は次の宿との距離が短かく、お客の争奪が大変だったようです。
集客力アップのため、飯盛女を置いていました。
この絵は、旅籠の内部を描いたもので、右の部屋にはお客を待つ飯盛
女が3人描かれていました。化粧に余念がないようです。
奥に布団が見えています。
左の部屋は、寝っ転がってくつろぐお客にお膳が運ばれてきて、按摩
さんがご用伺いをしています。
廊下を湯上りの男が肩に手ぬぐいをかけて部屋に戻るところですが、
この男性の制作にそれらしく見えるよう一番の苦労しました。
でも、建具が真っすぐに立っていないなど、建具師にはとてもなれま
せんでしたね。
苦労した作品ですので、別角度の写真も撮りました。
原画はこちらです。