第27作目の登戸浦(のぶとうら)です。
千葉市中央区・登戸神社
鳥居の間から富士を望むという北斎の構図です。 大小二つの鳥居は、本来は
もっと離れています。浅瀬で汐干狩りを楽しむ人々、おしゃべりする女、
追っかけこで遊ぶ子どもたち、貝でいっぱいになった桶を得意げに 運ぶ漁師、
彼らの楽し気なひと時、健やかな時間の流れを感じます。
登戸浦は、江戸築地に荷揚場を持ち、年貢米や海産物を房総半島から江戸に
海上輸送 する拠点の一つでした。
少しアップしました。
原画です。
解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
http://fugaku36.net/
のどかな海辺の風景でしたね。