江都駿河町三井見世略図(えどするがちょうみついみせりゃくず)
東京都中央区日本橋室町二丁目
解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
「三井見世」とは、江戸屈指の呉服屋越後屋のことです。
両側を三井が占める駿河町の通りからは、この絵のように富士が正面に見通せました。
看板にありますように、越後屋は現金掛け値なしで大評判となり、一日千両もの商いで
看板にありますように、越後屋は現金掛け値なしで大評判となり、一日千両もの商いで
江戸名所の一つとなりました。
この大店を下から見上げるような構図で大屋根を強調、動きの素早い瓦職人と空を飛翔
この大店を下から見上げるような構図で大屋根を強調、動きの素早い瓦職人と空を飛翔
する凧の動きが絶妙です。
富士の三角形、屋根の傾斜も三角形と北斎らしいバランスとなっています。
富士の三角形、屋根の傾斜も三角形と北斎らしいバランスとなっています。
めでたい寿の字の凧は、三井のお正月の売り出し広告なのでしょう。
少しアップしました。
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原画です。
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次は、東都駿台(とうとすんだい)です。
これも屋根から下が描かれていません。
いつも思うのは、絵描きの自由さです。
別に、どこをカットしても自分の思うように表現しています。
私は、絵に従わないといけない制約があり、不自由ですが、創造性がないので仕方ないです。
毎度、良くできた…表現としての紙紐細工での絵画の再現。凄いと想います!!
勝手ながら次作も楽しみに待たせて頂きます※ちびまるこちゃんのお姉ちゃんも体の等身がいいなぁと。
改めて閑斉様の記事作品に感謝を!
私、貧乏暇なしの可哀想なヒトなんです。
私などは、9時になると瞬寝です。
「寿」の字が読めたようで嬉しいです。制作がいがあります。
見えていないのですが、玄関間口の幕(何て言うのか知らないのですが)には、〇の中に「三」の「三井」の号を入れてあります。
絵にない凧を見上げる通行人もいて、風景になっています。
手抜きはダメですね。
これを立体にする、というアイディアがすごいし、
実際はこうなるのか~、なるほど~!!
ととても面白く見させていただきました!!
今回は屋根の下側がなく、屋根だけ制作してもつまらないので、幕末の江戸の写真を参考にしました。
前方が狭くなり、梯子が曲がってしまったのは、失敗です。