Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(170)高橋かおり

2020-03-07 00:10:00 | コラム
75年8月29日生まれ・44歳。
横浜出身。

公式プロフィール



大林宣彦が監督した群像劇、『あした』(95)。

自分は公開2週目に、新宿オデヲン(コマ劇周辺が再開発される前の、古っ~い小便くさい劇場)で鑑賞したのですけど、この日、忘れられないことが起きました。

300席にも満たないその劇場で、同時間帯に、別々の席で痴漢事案が発生したのです。

あっちとそっちから聞こえる、女性の小さな悲鳴。

上映は一時中断、館内が明るくなって、係員に取り押さえられた痴漢が「ふたり」退出させられていきます。

こんなことって、あるのか。

10分後、上映は再開されましたが、物語がなかなか頭に入ってきません。

被害者でもないのにね。
いや、ある意味で被害者でしょう。

そんな映画? で主軸のひとりを演じていたのが、高橋かおり(たかはし・かおり)さん。

大林さんらしい、面白い演出が沢山ある佳作だとは思うのですけれどね。

たとえば、かおりさんはオールヌードを披露していますが、ヘア部分を「あるもの」で隠していたり。

武田久美子の貝殻よりも、おぉ♪ となるグッドアイデアなシーンになってますよ。おすすめです。




<経歴>

82年、『誘拐報道』で子役デビューを果たす。

『櫂』(85)、個人的には『プルシアンブルーの肖像』(86)から注目しましたね、
『四万十川』(89)。

90年代に入ると、同世代の中嶋朋子や小島聖とともにアイドル女優として売り出されました。

※そのころのグラビア



はっきりいいますと、「色気」で勝負出来たのは小島聖だけで、ふたりは柄じゃなかったと思います。


92年、『青春デンデケデケデケ』で大林組に初参加。
以降、『あした』(95)、『風の歌が聴きたい』(98)、『理由』(2004)、『転校生 さよならあなた』(2007)に出演し「ほぼレギュラー」扱いになる。

ほとんどの映画ファンも、大林映画におけるかおりさんが、最も印象に残っているのではないでしょうか。

ほかの映画作品に・・・
『今日から俺は!!』(94)、『淀川長治物語・神戸篇 サイナラ』(2000)、『光の雨』(2001)、『この世の外へ クラブ進駐軍』(2004)、『その日のまえに』(2008)、
『北のカナリアたち』(2012)、『空人』(2015)など。


地顔が深刻そうに見えるので「そういう役柄」が多いのですが、こういうひとこそコメディだと思うんです。

大林さん、お願いしやすっ!!

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(171)高橋惠子』
コメント
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