つ「き」→「き」どしょう(城戸賞)
トップ画像のビジュアルではなく、下のほうの「文字」に注目。
城戸賞とは、新人を対象としたシナリオコンクールのこと。
かつては「新人作家の登竜門」といわれていたけれど、現在は、はっきりいうと「いくつもあるシナリオコンクールのひとつ」くらいなもの、、、だと思う。
城戸賞ではないけれど、シナリオコンクールについてのエピソードをふたつばかり。
(1)ウェブでつながった年配のかたから、シナリオに関する資料のコピーをいただいたことがあり、それをめくっていると・・・同じコンクールの2次予選通過者が、どえらいことになっていた。
筒井康隆、藤本義一、井上ひさしの名が!!
こんなことって、あるのか。
芥川賞状態というか、大豊作じゃねーーーか!!
(2)15年ほど前の話。
映画学校の、ずいぶん歳の離れた後輩の女の子と知り合いになった。
自分と同じ脚本家を目指す子で、先輩たちの卒業シナリオを片っ端から読んでいたら自分の作品に出会った、20本は読んだが先輩のがいちばんよい、感動した! という熱烈なファンレターをもらって図に乗る自分。
それからの数年間、同じコンクールに出品をつづけた。
ある年の出品作の出来に「そーとーな」自信があった自分は、「最低でも最終選考に残るであろう傑作が出来た。見てろよ!」と彼女にメールを送る。
彼女は「いいですね~、お互い頑張りましょう!」と返信。
「キミは出来たの?」
「なんとか、締め切りに間に合いそうです」
それから数か月後、最終選考の発表が専門誌に掲載された。
開店前の書店入り口で待つ自分、この時点で主催から連絡が入っていないのだから選に漏れているのだが、最終選考には残っているんじゃないか、、、そんな期待を抱いていた。
が、。。。
専門誌の表紙には、佳作入選を果たした彼女の名前が記されていた。
!!!
ショックというか、恥ずかしかったねぇ。
「なんだよ、選ばれたなら、先にいってくれよ~」
「ごめんなさい、なんか、いい辛くて」
そうだよね、そうだそうだ、先輩が、あんなに自信満々だったんだもの、あたし取りました! とは、自分でもいえなかったと思う。
実力社会、この結果は受け入れるほかなかったのだが、数日間、うまく眠れなかったなぁ苦笑
そんなわけで、城戸賞。
一般社団法人日本映画製作者連盟が主催するシナリオのコンクールで、名称は城戸四郎にちなんでいる。
松竹の会長を務めた元プロデューサーであり、生前から脚本の重要さを説いていたひと。
かつては大森一樹や野沢尚などを輩出したが、最近はパッとしない(と思う)。
というのも、平成25年度を最後に、入選作が出ていないのだった。
審査が厳しいのか、いやそうではなく出品作のレベルが低いのか。
審査員じゃないからそのあたりは分からないけれど、
(1)コンクール隆盛の時代から、「持ち込み」という手法もあった、
そのうえ、
(2)いまはデジタルの時代だから、いきなり映画を撮ることも出来る。
(3)ウェブ上で次々に作品を発表出来る。
などなどなど、選択肢が増えたから、そもそもの出品数が減っている・・・というのも要因なのではないかしら。
※この映画は、たしか城戸賞佳作
次回のしりとりは・・・
きどしょ「う」→「う」み。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ストック症候群』
トップ画像のビジュアルではなく、下のほうの「文字」に注目。
城戸賞とは、新人を対象としたシナリオコンクールのこと。
かつては「新人作家の登竜門」といわれていたけれど、現在は、はっきりいうと「いくつもあるシナリオコンクールのひとつ」くらいなもの、、、だと思う。
城戸賞ではないけれど、シナリオコンクールについてのエピソードをふたつばかり。
(1)ウェブでつながった年配のかたから、シナリオに関する資料のコピーをいただいたことがあり、それをめくっていると・・・同じコンクールの2次予選通過者が、どえらいことになっていた。
筒井康隆、藤本義一、井上ひさしの名が!!
こんなことって、あるのか。
芥川賞状態というか、大豊作じゃねーーーか!!
(2)15年ほど前の話。
映画学校の、ずいぶん歳の離れた後輩の女の子と知り合いになった。
自分と同じ脚本家を目指す子で、先輩たちの卒業シナリオを片っ端から読んでいたら自分の作品に出会った、20本は読んだが先輩のがいちばんよい、感動した! という熱烈なファンレターをもらって図に乗る自分。
それからの数年間、同じコンクールに出品をつづけた。
ある年の出品作の出来に「そーとーな」自信があった自分は、「最低でも最終選考に残るであろう傑作が出来た。見てろよ!」と彼女にメールを送る。
彼女は「いいですね~、お互い頑張りましょう!」と返信。
「キミは出来たの?」
「なんとか、締め切りに間に合いそうです」
それから数か月後、最終選考の発表が専門誌に掲載された。
開店前の書店入り口で待つ自分、この時点で主催から連絡が入っていないのだから選に漏れているのだが、最終選考には残っているんじゃないか、、、そんな期待を抱いていた。
が、。。。
専門誌の表紙には、佳作入選を果たした彼女の名前が記されていた。
!!!
ショックというか、恥ずかしかったねぇ。
「なんだよ、選ばれたなら、先にいってくれよ~」
「ごめんなさい、なんか、いい辛くて」
そうだよね、そうだそうだ、先輩が、あんなに自信満々だったんだもの、あたし取りました! とは、自分でもいえなかったと思う。
実力社会、この結果は受け入れるほかなかったのだが、数日間、うまく眠れなかったなぁ苦笑
そんなわけで、城戸賞。
一般社団法人日本映画製作者連盟が主催するシナリオのコンクールで、名称は城戸四郎にちなんでいる。
松竹の会長を務めた元プロデューサーであり、生前から脚本の重要さを説いていたひと。
かつては大森一樹や野沢尚などを輩出したが、最近はパッとしない(と思う)。
というのも、平成25年度を最後に、入選作が出ていないのだった。
審査が厳しいのか、いやそうではなく出品作のレベルが低いのか。
審査員じゃないからそのあたりは分からないけれど、
(1)コンクール隆盛の時代から、「持ち込み」という手法もあった、
そのうえ、
(2)いまはデジタルの時代だから、いきなり映画を撮ることも出来る。
(3)ウェブ上で次々に作品を発表出来る。
などなどなど、選択肢が増えたから、そもそもの出品数が減っている・・・というのも要因なのではないかしら。
※この映画は、たしか城戸賞佳作
次回のしりとりは・・・
きどしょ「う」→「う」み。
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明日のコラムは・・・
『ストック症候群』