Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画スタッフ別10傑(52)特別篇1

2022-03-05 04:07:17 | コラム
前回でプロデューサー篇は「いちおう」完結、きょう・あすは特別篇を展開。

第一夜目は、有名俳優のプロデューサー・キャリアから3傑、有名監督のプロデューサー・キャリアから同様に3傑をお届けしましょう。

ちなみに明日は、異業種の映画監督挑戦10選です^^


<俳優マイケル・ダグラス>

77歳、このひとは俳優として安定期に入る前から制作業にも熱心で。


(1)『カッコーの巣の上で』(75)

力強いヒューマニズムに満ちた傑作小説を、祖国を捨てたミロシュ・フォアマンが映画化。

大衆のこころを掴んだのは物語そのものだけれど、ここまで愛されているのは、娯楽性にも富んでいるからでしょう。
知名度のある俳優が制作に絡むことの利点は、たぶんここにある。


(2)『フェイス/オフ』(97)

ジョン・ウーのハリウッド人気につながった会心のアクション。



(3)『フラットライナーズ』(91)

生と死の向こう側を探る、若き野心家たちの危険な物語―ダグラスは、リメイク版(2017)も制作している。


<俳優ブラッド・ピット>

58歳、伊達男は意外な映画制作に絡んでいる。


(1)『ディパーテッド』(2006)

スコセッシ御大にオスカーをもたらした。

そういやブラピさん、スコセッシの映画に出演はしていないのよね。


(2)『キック・アス』(2010)

インディーズな創りなので、ここまでポピュラーになったのは、まちがいなくブラピのおかげ。



(3)『それでも夜は明ける』(2013)

俳優業より先に、いくつもオスカー像は手にしていたってこと。



<監督マーティン・スコセッシ>

79歳、もはや解説要らず。
上のふたりの俳優とはちがって、制作すら難航しそうな映画に手を差し伸べる傾向にある。


(1)『グリフターズ/詐欺師たち』(90)

それが、最も成功した例。



(2)『サーチ&デストロイ』(95)

よく分からないコメディだが、奇妙なおかしみに溢れクセになる。

スコセッシの名前のおかげで、有名俳優が沢山顔を―デニス・ホッパー、クリストファー・ウォーケン、イーサン・ホーク、ロザンナ・アークエット―出します。


(3)『恋に落ちたら…』(93)

俊英と目されていたジョン・マクノートンをサポート。
もう少し活躍する監督だと思ったのだけれど…。


<監督リュック・ベッソン>

62歳、じつは最も尊敬するひとはスコセッシだそうで、このひとも後進を育てることに熱心。



(1)『トランスポーター』(2002)

ただ量産し過ぎていて、どうかな…という珍作も多い。
このアクションは、ジェイソン・ステイサムの好演もあって最も成功した作品。


(2)『96時間』(2008)

リーアム・ニーソンを「動けるおじさん」に仕立てたアクション。

リーアムのアクション化に、そろそろ飽きている自分なんですけどね(^^;)


(3)『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』(2005)



トミー・リー・ジョーンズ監督作。
ハリウッド俳優に共通する点として、どれだけ派手な映画に出演していようと、本人が監督をするときは「おそろしく」地味なものが出来上がる、、、というのがある。

ゆえに知名度が高くても資金が集まり難く、そこでベッソンが協力した…という流れかな?

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明日のコラムは・・・

『映画スタッフ別10傑(53)特別篇2』
コメント
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