~ポール・シュレイダーのキャリア10傑~
75歳、現在も「怒れる」存在でありつづける脚本家ポール・シュレイダーは、スコセッシの盟友のひとりとしても有名。
兄のレナード・シュレイダーも脚本家であり、代表作は「あの」怪作『太陽を盗んだ男』(79)。
兄弟そろって日本文化への造詣も深く、もっと日本人に知られていい「知性」なんだけどな!!
(1)『タクシードライバー』(76)
入院中のシュレイダーが圧倒的な孤独を感じ、自分自身を描いたとされる脚本は、最初にブライアン・デ・パルマが手にしていた。
デ・パルマ/デ・ニーロで映画化しても面白かったとは思う、
が、デ・パルマは「これは君がやるべきだ」とスコセッシに脚本を譲った…というのがまた、映画的で素晴らしいよなぁ!!
(2)『魂のゆくえ』(2017)
自ら監督も担当、この年の自分のベストワン!!
(3)『愛のメモリー』(76)
ヒッチコッキアンを自称するデ・パルマが、主に『めまい』(58)にオマージュを捧げたサスペンス。
巧妙な物語とはいい難いが、サンドラ/エリザベスの二役を演じるジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが(自分にとっては)キム・ノヴァク以上に魅力的で、ゆえに飽きずに観ることが出来た。
(4)『ハードコアの夜』(79)
兼監督。
失踪した娘がポルノ映画に出演していたことを受け入れられず、暴走・迷走していく父親の姿を描く。
主人公(ジョージ・C・スコット)はカルヴァン主義を実践する男―というのが鍵で、シュレイダーは常に宗教心による精神の葛藤を描いていたといえる。
(5)『最後の誘惑』(88)
マグダラのマリアを演じたバーバラ・ハーシーから原作小説を紹介されて以降、ひたすら映画化を狙っていたスコセッシの労作。
「悪魔に騙されるイエス像」に反発を抱いた団体により上映禁止運動が起こったが、エッジな映像表現だけでも観る価値がある。
※タイトルクレジットと、そのテーマ曲(ピーター・ガブリエル)も痺れるぜ!!
(6)『白い刻印』(97)
兼監督。
ニック・ノルティとジェームズ・コバーンが熱演、血の濃さと信仰を描くあたりが「らしく」、スコセッシでさえ変化が見られるのにシュレイダーは少しも変わらないのだなぁと苦笑した。
もちろん、尊敬の意味「も」こめてね!
(7)『レイジング・ブル』(80)
80年代米映画の頂点ともされる傑作。
多くは申しますまい、今年の午前十時の映画祭で流れるのでぜひ!!
(8)『キャット・ピープル』(82)
多少は脚本にも関わっていたと思われるが、監督メインで手がけている。
ナスターシャ・キンスキーになら、殺されてもいいよね^^
(9)『ローリング・サンダー』(77)
「もうひとりのトラビス」の物語。
(10)『ザ・ヤクザ』(74)
脚本家としてのデビュー作。
ロバート・ミッチャムと高倉健によるアクションで、「当然のように」誤った日本要素だってある…ものの、シドニー・ポラックの演出なので、映画としてのバランスは「ぎりぎり」保っていたりする。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『Twittererです^^』
75歳、現在も「怒れる」存在でありつづける脚本家ポール・シュレイダーは、スコセッシの盟友のひとりとしても有名。
兄のレナード・シュレイダーも脚本家であり、代表作は「あの」怪作『太陽を盗んだ男』(79)。
兄弟そろって日本文化への造詣も深く、もっと日本人に知られていい「知性」なんだけどな!!
(1)『タクシードライバー』(76)
入院中のシュレイダーが圧倒的な孤独を感じ、自分自身を描いたとされる脚本は、最初にブライアン・デ・パルマが手にしていた。
デ・パルマ/デ・ニーロで映画化しても面白かったとは思う、
が、デ・パルマは「これは君がやるべきだ」とスコセッシに脚本を譲った…というのがまた、映画的で素晴らしいよなぁ!!
(2)『魂のゆくえ』(2017)
自ら監督も担当、この年の自分のベストワン!!
(3)『愛のメモリー』(76)
ヒッチコッキアンを自称するデ・パルマが、主に『めまい』(58)にオマージュを捧げたサスペンス。
巧妙な物語とはいい難いが、サンドラ/エリザベスの二役を演じるジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが(自分にとっては)キム・ノヴァク以上に魅力的で、ゆえに飽きずに観ることが出来た。
(4)『ハードコアの夜』(79)
兼監督。
失踪した娘がポルノ映画に出演していたことを受け入れられず、暴走・迷走していく父親の姿を描く。
主人公(ジョージ・C・スコット)はカルヴァン主義を実践する男―というのが鍵で、シュレイダーは常に宗教心による精神の葛藤を描いていたといえる。
(5)『最後の誘惑』(88)
マグダラのマリアを演じたバーバラ・ハーシーから原作小説を紹介されて以降、ひたすら映画化を狙っていたスコセッシの労作。
「悪魔に騙されるイエス像」に反発を抱いた団体により上映禁止運動が起こったが、エッジな映像表現だけでも観る価値がある。
※タイトルクレジットと、そのテーマ曲(ピーター・ガブリエル)も痺れるぜ!!
(6)『白い刻印』(97)
兼監督。
ニック・ノルティとジェームズ・コバーンが熱演、血の濃さと信仰を描くあたりが「らしく」、スコセッシでさえ変化が見られるのにシュレイダーは少しも変わらないのだなぁと苦笑した。
もちろん、尊敬の意味「も」こめてね!
(7)『レイジング・ブル』(80)
80年代米映画の頂点ともされる傑作。
多くは申しますまい、今年の午前十時の映画祭で流れるのでぜひ!!
(8)『キャット・ピープル』(82)
多少は脚本にも関わっていたと思われるが、監督メインで手がけている。
ナスターシャ・キンスキーになら、殺されてもいいよね^^
(9)『ローリング・サンダー』(77)
「もうひとりのトラビス」の物語。
(10)『ザ・ヤクザ』(74)
脚本家としてのデビュー作。
ロバート・ミッチャムと高倉健によるアクションで、「当然のように」誤った日本要素だってある…ものの、シドニー・ポラックの演出なので、映画としてのバランスは「ぎりぎり」保っていたりする。
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