Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(315)吉永小百合

2022-03-09 00:10:00 | コラム
45年3月13日生まれ・76歳。
東京出身。

あくまでも「非公式な」サイト

サユリストなる造語も生んだ吉永小百合(よしなが・さゆり)さん、
その若々しさは驚異的ではありますが、率直にいって自分は「それほど…」だったりします。

そんな自分が好きな、小百合さん主演映画の3傑。

いつ観ても元気をもらえる『キューポラのある街』(63)、


山口百恵版より好きな『伊豆の踊子』(63)、

そして批評的には芳しくなかった『華の乱』(88)。

与謝野晶子役、悪くなかったと思うんですけどね。



※最後まで聴いたことなかったはず…でも歌える! 名曲ってそういうことなんですね^^



<経歴>

旦那は、テレビディレクターだった岡田太郎。

57年―ラジオドラマ『赤胴鈴之助』の声優を務め芸能界入りを果たす。
まだ小学生でした。
もちろん聴いたわけではないので、このあたりはエラソーにいえません。

映画俳優デビュー作は、59年の松竹映画『朝を呼ぶ口笛』。

高校入学と同時に日活に入社。
60年代、とくに前半の働きっぷりは驚異的で、学業どうしてた?と心配になるほどです。

『霧笛が俺を呼んでいる』(60)
『拳銃無頼帖 不敵に笑う男』(60)
『すべてが狂ってる』(60)
『ガラスの中の少女』(60)
『美しき抵抗』(60)
『花と娘と白い道』(61)
『ろくでなし稼業』(61)
『早射ち野郎』(61)
『有難や節 あゝ有難や有難や』(61)
『青い芽の素顔』(61)
『闇に流れる口笛』(61)
『この若さある限り』(61)
『俺は死なないぜ』(61)
『太陽は狂ってる』(61)
『あいつと私』(61)
『草を刈る娘』(61)
『黒い傷あとのブルース』(61)
『さようならの季節』(62)
『上を向いて歩こう』(62)

『キューポラのある街』


『激流に生きる男』(62)
『赤い蕾と白い花』(62)
『星の瞳をもつ男』(62)
『あすの花嫁』(62)
『若い人』(62)
『ひとりぼっちの二人だが』(62)
『青い山脈』(63)
『いつでも夢を』(63)
『泥だらけの純情』(63)
『雨の中に消えて』(63)
『俺の背中に陽が当る』(63)
『伊豆の踊子』(63)(二役)
『若い東京の屋根の下』(63)
『美しい暦』(63)
『波浮の港』(63)
『真白き富士の嶺』(63)
『光る海』(63)
『こんにちわ20才』(64)
『こんにちは赤ちゃん』(64)
『浅草の灯 踊子物語』(64)
『潮騒』(64)
『風と樹と空と』(64)
『帰郷』(64)
『愛と死をみつめて』(64)
『うず潮』(64)
『若草物語』(64)
『悲しき別れの歌』(65)
『未成年 続・キューポラのある街』(65)
『青春のお通り』(65)
『明日は咲こう花咲こう』(65)
『父と娘の歌』(65)
『四つの恋の物語』(65)

・・・って、これどうしたことですか!?

自分もすべては観ていません、7割程度でしょうかね。
主演でなかったとしても、5年間でそれぞれの台詞を覚えるだけでも大したものですよ!!

65年、早稲田大学第二文学部西洋史学専修に入学。
4年後きちんと、というか、なんと次席で卒業しています。


『大空に乾杯』(66)、『青春のお通り 愛して泣いて突っ走れ』(66)、『風車のある街』(66)、『私、違っているかしら』(66)、『愛と死の記録』(66)、『白鳥』(66)、
『青春の海』(67)、『恋のハイウェイ』(67)、『君が青春のとき』(67)、『斜陽のおもかげ』(67)、『君は恋人』(67)、
『花の恋人たち』(68)、『青春の風』(68)、『だれの椅子?』(68)、『あゝひめゆりの塔』(68)、
『花ひらく娘たち』(69)、『嵐の勇者たち』(69)。

『幕末』(70)、『風の慕情』(70)、『青春大全集 愛とは何か』(70)、
『戦争と人間 第二部・愛と悲しみの山河』(71)と『戦争と人間 完結篇』(73)、
『男はつらいよ 柴又慕情』(72)と『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』(74)、
『青春の門』(75)、『新どぶ川学級』(76)、『若い人』(77)、『皇帝のいない八月』(78)、『衝動殺人 息子よ』(79)。

あまりにも多作なので作品ごとのコメントは控えますが、これ以降の作品でやっと、小百合さんの存在を意識した中学時代の自分なのでした。

『動乱』(80)、『海峡』(82)、『細雪』(83)、『天国の駅 HEAVEN STATION』(84)、『おはん』(84)、『夢千代日記』(85)、『玄海つれづれ節』(86)、『映画女優』(87)、『つる ―鶴―』(88)、『華の乱』(88)。

人気絶頂のころに比べれば「ぜんぜんフツー」の本数なので、過去作にあたるまでは小百合さんのすごさにぜんぜん気づかなかったですね。

『外科室』(92)、タイトルがずいぶん大仰だなぁと感じた『天国の大罪』(92)、
『夢の女』(93)、大林宣彦とのタッグは不評だった『女ざかり』(94)、
『霧の子午線』(96)、『時雨の記』(98)、
『長崎ぶらぶら節』(2000)、『千年の恋 ひかる源氏物語』(2001)、『北の零年』(2005)、『母べえ』(2008)、『まぼろしの邪馬台国』(2008)、『おとうと』(2010)、

監督が阪本順治というところにいちばん驚いた『北のカナリアたち』(2012)、


『ふしぎな岬の物語』(2014)、『母と暮せば』(2015)、『北の桜守』(2018)、『最高の人生の見つけ方』(2019)、そして最新作は『いのちの停車場』(2021)。

少し前までは同世代の俳優たちとの共演が目立ちましたが、近年は若手との共演が多いように思います。

作品の出来不出来はともかく、小百合さんはどの映画でも小百合さんです。
これはやっぱり、すごいことのように思うのです。。。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(316)芳根京子』
コメント (2)
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