~橋本忍のキャリア10傑~
脚本を学ぶ日本の若い学生さんで、橋本忍を知らないひとが居たとしたら、とりあえず恥ずかしがったほうがいい。
シェイクスピア・漱石・ベートーヴェン・モーツァルト、、、みたいなものなんです忍先生は。
享年100歳(2018年7月死去)の大往生、
「漢字を混ぜるとイメージが固定するおそれがあるから」と、脚本はなんと「カタカナのみ」で書かれていた・タイプされていたそうで、
最初に読む監督さんたちは大変だったでしょうね(^^;)
(1)『切腹』(62)
これに勝る回想形式のドラマはない。
(2)『生きる』(52)
主人公が死んで以降こそ、ほんとうに描きたかったこと。
物語りって、ひとがたりなんだなぁとつくづく思う。
(3)『砂の器』(74)
映画化のために奔走した忍先生の努力が、完璧な形で報われた。
何度もいうが、原作は清張モノとしては弱い。
その弱い部分を、日本列島の四季を捉えた映像が補った。
(4)『張込み』(58)
清張×忍先生×野村芳太郎、ゴールデントリオの第1作。
監視するものとされるもののドラマは数多く生まれているが、本作はそのなかでも最高部類に入る。
(5)『悪い奴ほどよく眠る』(60)
冒頭の結婚式で交通整理は完璧、これに影響を受けた作品とは?
もちろん『ゴッドファーザー』(72)であり、『ディア・ハンター』(78)ですね。
(6)『白い巨塔』(66)
唐沢版の功績はふたつあって、ひとつはアウシュビッツのオールロケに成功したこと、そしてもうひとつは、このオリジナルにも触れた若いひとが多かったということ。
(7)『真昼の暗黒』(56)
冤罪として有名な八海事件を材に撮った社会派。
生真面目に過ぎる、それが今井正監督が現代にウケない理由の気もするが、それで敬遠するのはもったいないのだよなぁ!!
(8)『幻の湖』(82)
脚本・監督作。
入魂の作品ってけっこう「う~む…」という出来になることは多いが、これもそうなのか?
いや、かなり狂っていて映画としてはそーとー面白いと思うよ^^
(9)『日本のいちばん長い日』(67)
大宅壮一によるノンフィクションの力作を岡本喜八が映画化。
オールスターキャストも魅力だが、熱を下げないまんま物語を展開させた忍先生の力量も「そーとー!」なものですよ。
(10)『日本沈没』(73)
小松左京によるパニック小説を東宝が手がけたビッグバジェット。
特撮モノとしてもよく出来ていて、評価は「年々」上がっている感じがする。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『鼻対策していたら、目をやられたぜ涙』
脚本を学ぶ日本の若い学生さんで、橋本忍を知らないひとが居たとしたら、とりあえず恥ずかしがったほうがいい。
シェイクスピア・漱石・ベートーヴェン・モーツァルト、、、みたいなものなんです忍先生は。
享年100歳(2018年7月死去)の大往生、
「漢字を混ぜるとイメージが固定するおそれがあるから」と、脚本はなんと「カタカナのみ」で書かれていた・タイプされていたそうで、
最初に読む監督さんたちは大変だったでしょうね(^^;)
(1)『切腹』(62)
これに勝る回想形式のドラマはない。
(2)『生きる』(52)
主人公が死んで以降こそ、ほんとうに描きたかったこと。
物語りって、ひとがたりなんだなぁとつくづく思う。
(3)『砂の器』(74)
映画化のために奔走した忍先生の努力が、完璧な形で報われた。
何度もいうが、原作は清張モノとしては弱い。
その弱い部分を、日本列島の四季を捉えた映像が補った。
(4)『張込み』(58)
清張×忍先生×野村芳太郎、ゴールデントリオの第1作。
監視するものとされるもののドラマは数多く生まれているが、本作はそのなかでも最高部類に入る。
(5)『悪い奴ほどよく眠る』(60)
冒頭の結婚式で交通整理は完璧、これに影響を受けた作品とは?
もちろん『ゴッドファーザー』(72)であり、『ディア・ハンター』(78)ですね。
(6)『白い巨塔』(66)
唐沢版の功績はふたつあって、ひとつはアウシュビッツのオールロケに成功したこと、そしてもうひとつは、このオリジナルにも触れた若いひとが多かったということ。
(7)『真昼の暗黒』(56)
冤罪として有名な八海事件を材に撮った社会派。
生真面目に過ぎる、それが今井正監督が現代にウケない理由の気もするが、それで敬遠するのはもったいないのだよなぁ!!
(8)『幻の湖』(82)
脚本・監督作。
入魂の作品ってけっこう「う~む…」という出来になることは多いが、これもそうなのか?
いや、かなり狂っていて映画としてはそーとー面白いと思うよ^^
(9)『日本のいちばん長い日』(67)
大宅壮一によるノンフィクションの力作を岡本喜八が映画化。
オールスターキャストも魅力だが、熱を下げないまんま物語を展開させた忍先生の力量も「そーとー!」なものですよ。
(10)『日本沈没』(73)
小松左京によるパニック小説を東宝が手がけたビッグバジェット。
特撮モノとしてもよく出来ていて、評価は「年々」上がっている感じがする。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『鼻対策していたら、目をやられたぜ涙』