Cape Fear、in JAPAN

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令和版・海外俳優列伝(76)ゲイリー・シニーズ

2023-06-08 00:10:00 | コラム
55年3月17日生まれ・68歳。
アメリカ出身。

それぞれの作品は少ないものの、
監督をやっても水準以上のものを発表し、俳優としてもクセのあるキャラクターを見事に演じ深い印象を残す。

多くの映画ファンにとっては、(中盤以降に、下半身を失う)ダン・テイラー中尉でしょうね。

「毎日、靴下を履き替えろ。メコン河は足を腐らせる」



この役を挙げるひとも多いかな。



<経歴>

ステッペンウルフ・シアター・カンパニー設立者。

映画への参入は、80年代後半から。

88年、『マイルズ・フロム・ホーム』を監督。
主演はリチャード・ギア、農場経営がうまくいかなくなった兄弟を見つめる渋い物語。

男ふたりの物語をさらに深く見つめたのが、監督第2作の『二十日鼠と人間』(92)。

原作はスタインベック、
ここではシニーズは出演も兼ね、知恵遅れの巨漢レニー(ジョン・マルコヴィッチ)の面倒を見るジョージを好演。

ヒロインは当時人気が爆発していたシェリリン・フェンで、レニーが彼女の髪を撫でているうちに事件(!)を起こしてしまう展開が、哀しくてやりきれなくて・・・。


その2年後の94年―。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』で主人公とつかず離れずの関係性を築くダン中尉を演じ、一般層に知られることに。

嵐の近づくなか、エビ漁をやめない姿にはグッときましたよね^^


『クイック&デッド』(95)、『アポロ13』(95)、
ケヴィン・スペイシーが監督に挑戦した『アルビノ・アリゲーター』(96)、
そして『身代金』(96)では、メル・ギブソンの一人息子を誘拐する犯罪集団のリーダーを演じる。

犯罪劇はやはり、加害者/被害者側双方のドラマをきっちり描いてこそだなぁ!!とつくづく思わせる快作でした。


以降もデ・パルマの『スネーク・アイズ』(98)、


『グリーンマイル』(99)、
再びデ・パルマと組んだ『ミッション・トゥ・マーズ』(2000)、
『白いカラス』(2003)、『フォーガットン』(2004)などで印象的な演技を披露。

しかし2000年代中盤から2010年代にかけては、(映画における)目立った活躍はなく。
調べてみたらこの時期、テレビドラマのシリーズ『CSI:ニューヨーク』(2004~2013)や『クリミナル・マインド 国際捜査班』(2016、2017)に「準」レギュラー出演しているのですね、だからか!!

近作に『君といた108日』(2020)や『ジョー・ベル ~心の旅~』(2020)など。


テレビと映画を往来するキャリアを築きつづけているようだけれど、このあたりでまた、深みのある人間ドラマを監督してほしいなぁ!!

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(77)ケイシー・アフレック』
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