16年4月5日生まれ・2003年6月12日死去、享年87歳。
アメリカ出身。
自分が映画好きになったころにはすでにペックは初老、映画よりもテレビドラマで活躍していたひと。
映画史の勉強のため過去作をあたっていくと、あぁこれは人気出るのも分かるなぁという端正な顔で^^
『ローマの休日』(53)が圧倒的な支持を受けるのは分かります、
でもいってしまえばオードリーの映画、みたいなところがありますからね。
自分は、低予算で撮られた『アラバマ物語』(62)のほうにグッとくるかなぁ。
<経歴>
カリフォルニア大学バークレー校卒業。
卒業後にネイバーフッド・プレイハウスで演技を学ぶ。
映画俳優デビュー作は、44年の『炎のロシア戦線』。
大型新人だったのか、翌年45年にはヒッチコックが起用、
『白い恐怖』でイングリッド・バーグマンと共演する。
記憶喪失を主題としており、幻想シーンの美術背景を「あの」ダリが担当しています。
『子鹿物語』(46)、『白昼の決闘』(46)、
ユダヤ人差別に迫ったエリア・カザンのオスカー受賞作『紳士協定』(47)、
『パラダイン夫人の恋』(47)、『拳銃王』(50)。
53年、『ローマの休日』に出演。
オードリー演じるアン王女と恋に落ちる新聞記者ジョー・ブラッドレーを好演する。
『白鯨』(56)、
チャールトン・ヘストンと共演した大作西部劇『大いなる西部』(58)、
『ナバロンの要塞』(61)、
B級っぽい物語を、ロバート・ミッチャムとの演技対決によって上質なサスペンスにまで高めた『恐怖の岬』(62)、
そして黒人差別を主題とした『アラバマ物語』でオスカー主演賞に輝く。
少し野性味を増したジェームズ・スチュアートと評したら間違いか、そんな「ザ・アメリカ」の印象が強かったひとですが、60年代以降は様々なキャラクターに挑戦、
『日曜日には鼠を殺せ』(64)、『レッド・ムーン』(68)、
『オーメン』(76)にしても、どこか格調の高さを感じるのは、ペックが父親を演じているからかもしれません。
しかし怪演が光る『ブラジルから来た少年』(78)以降は、主にテレビドラマで活躍。
80年代末より再びスクリーンで見る機会が増えていき、
『私が愛したグリンゴ』(89)、『アザー・ピープルズ・マネー』(91)などに出演するも、
2003年6月12日に死去、享年87歳でした。
遺作はスコセッシの『ケープ・フィアー』(91)で、これは前述した『恐怖の岬』のリメイク作品。
本来はスピルバーグがメガホンを取り、スコセッシのほうが『シンドラーのリスト』(93)を演出する予定だったのですよね。
逆になってよかったし、スコセッシだからこそペック&ミッチャムを再共演&再出演させたのではないかな、、、と。
そしてもちろん、本サイトに冠されたタイトルでもあります^^
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(76)ゲイリー・シニーズ』
アメリカ出身。
自分が映画好きになったころにはすでにペックは初老、映画よりもテレビドラマで活躍していたひと。
映画史の勉強のため過去作をあたっていくと、あぁこれは人気出るのも分かるなぁという端正な顔で^^
『ローマの休日』(53)が圧倒的な支持を受けるのは分かります、
でもいってしまえばオードリーの映画、みたいなところがありますからね。
自分は、低予算で撮られた『アラバマ物語』(62)のほうにグッとくるかなぁ。
<経歴>
カリフォルニア大学バークレー校卒業。
卒業後にネイバーフッド・プレイハウスで演技を学ぶ。
映画俳優デビュー作は、44年の『炎のロシア戦線』。
大型新人だったのか、翌年45年にはヒッチコックが起用、
『白い恐怖』でイングリッド・バーグマンと共演する。
記憶喪失を主題としており、幻想シーンの美術背景を「あの」ダリが担当しています。
『子鹿物語』(46)、『白昼の決闘』(46)、
ユダヤ人差別に迫ったエリア・カザンのオスカー受賞作『紳士協定』(47)、
『パラダイン夫人の恋』(47)、『拳銃王』(50)。
53年、『ローマの休日』に出演。
オードリー演じるアン王女と恋に落ちる新聞記者ジョー・ブラッドレーを好演する。
『白鯨』(56)、
チャールトン・ヘストンと共演した大作西部劇『大いなる西部』(58)、
『ナバロンの要塞』(61)、
B級っぽい物語を、ロバート・ミッチャムとの演技対決によって上質なサスペンスにまで高めた『恐怖の岬』(62)、
そして黒人差別を主題とした『アラバマ物語』でオスカー主演賞に輝く。
少し野性味を増したジェームズ・スチュアートと評したら間違いか、そんな「ザ・アメリカ」の印象が強かったひとですが、60年代以降は様々なキャラクターに挑戦、
『日曜日には鼠を殺せ』(64)、『レッド・ムーン』(68)、
『オーメン』(76)にしても、どこか格調の高さを感じるのは、ペックが父親を演じているからかもしれません。
しかし怪演が光る『ブラジルから来た少年』(78)以降は、主にテレビドラマで活躍。
80年代末より再びスクリーンで見る機会が増えていき、
『私が愛したグリンゴ』(89)、『アザー・ピープルズ・マネー』(91)などに出演するも、
2003年6月12日に死去、享年87歳でした。
遺作はスコセッシの『ケープ・フィアー』(91)で、これは前述した『恐怖の岬』のリメイク作品。
本来はスピルバーグがメガホンを取り、スコセッシのほうが『シンドラーのリスト』(93)を演出する予定だったのですよね。
逆になってよかったし、スコセッシだからこそペック&ミッチャムを再共演&再出演させたのではないかな、、、と。
そしてもちろん、本サイトに冠されたタイトルでもあります^^
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明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(76)ゲイリー・シニーズ』