『砂の器』(74)
監督:野村芳太郎
脚本:橋本忍、山田洋次
主演:丹波哲郎、森田健作、加藤剛
天才音楽家の「どうしても消したい」過去とは―?
清張文学としては「弱い」と評する向きも多い原作をもとに、脚本家・橋本忍が東西奔走、ほとんど執念で映画化したとされる大傑作。
なんといっても演奏会と、主人公の過去が明かされていくクライマックスでしょう。
原作では数行に満たぬ親子の遍路を日本列島一大ロケーションを敢行しフィルムに焼きつける、日本の、美しく厳しい四季と風土が映し出されるだけで、この親子の過酷な日々が想像出来て胸がしめつけられる思いです。
きのうの『生きる』もこの映画も、そして『切腹』(62)も橋本忍が脚本を担当―この3作品に共通するのは、いずれも回想形式であるということ。
回想はきちんと整理しないと(受け手の)混乱を生じさせる難点もあるのだけれど、描きようによってはとんでもないドラマを生む可能性を宿している。
橋本さんはおそらく、いちはやくその点に気づいていた脚本家だったのでしょう。。。
ただ、敢えて文句?をいえば。
ほぼ完璧な構成だし、観たひとはテーマがどこにあるのか分かるわけだから、
「旅の形はどのように変わっても、親子の宿命だけは変わらない」の最後の「文字」は、要らなかったんじゃ?? とは思うかな。
※数年前に、オーケストラ上映を体感。いやぁ死んでもよかった!!
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『年末企画 脚本を学べる映画③』
監督:野村芳太郎
脚本:橋本忍、山田洋次
主演:丹波哲郎、森田健作、加藤剛
天才音楽家の「どうしても消したい」過去とは―?
清張文学としては「弱い」と評する向きも多い原作をもとに、脚本家・橋本忍が東西奔走、ほとんど執念で映画化したとされる大傑作。
なんといっても演奏会と、主人公の過去が明かされていくクライマックスでしょう。
原作では数行に満たぬ親子の遍路を日本列島一大ロケーションを敢行しフィルムに焼きつける、日本の、美しく厳しい四季と風土が映し出されるだけで、この親子の過酷な日々が想像出来て胸がしめつけられる思いです。
きのうの『生きる』もこの映画も、そして『切腹』(62)も橋本忍が脚本を担当―この3作品に共通するのは、いずれも回想形式であるということ。
回想はきちんと整理しないと(受け手の)混乱を生じさせる難点もあるのだけれど、描きようによってはとんでもないドラマを生む可能性を宿している。
橋本さんはおそらく、いちはやくその点に気づいていた脚本家だったのでしょう。。。
ただ、敢えて文句?をいえば。
ほぼ完璧な構成だし、観たひとはテーマがどこにあるのか分かるわけだから、
「旅の形はどのように変わっても、親子の宿命だけは変わらない」の最後の「文字」は、要らなかったんじゃ?? とは思うかな。
※数年前に、オーケストラ上映を体感。いやぁ死んでもよかった!!
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明日のコラムは・・・
『年末企画 脚本を学べる映画③』