Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

年末企画 脚本を学べる映画④

2023-12-27 00:10:00 | コラム
『ユージュアル・サスペクツ』(95)

監督:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー
主演:ガブリエル・バーン、スティーヴン・ボールドウィン、ケヴィン・スペイシー

カイザー・ソゼとは何者か、そしてコバヤシという弁護士はほんとうに存在するのか。
消えた大金と麻薬の行方を追う関税局捜査官クイヤンと、多数の犠牲者が出た爆破事故で「唯一、無傷で」生き残った身障者ヴァーバル・キントの対決。

「衝撃のオチ」ばかりが話題となり、このオチを途中で見破った向きは「分かったもんね~」などとのたまう。
いやいやそれだけでは、ほんとうのテーマに辿り着けないじゃん!

・・・という話は、もう何遍もしてますね(^^;)

いいトシこいた男たちが、居るかどうかも判然としない謎の人物に怯える。
まるで、幽霊を怖がる10代の子どもたちのように。
巧妙に作り上げた「物語」は拡散される毎に尾ひれがつき、カイザー・ソゼへの恐怖はさらに増していく。

この、集団心理の力学こそ真のテーマなのです。


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明日のコラムは・・・

『年末企画 脚本を学べる映画⑤』
コメント (4)
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