Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(487)

2024-01-13 00:38:24 | コラム
るーにまー「ら」→「ら」っきーまん

「ほんとうに大切なものを、ぼくは病気のおかげで手に入れた。 だから、ぼくは自分をラッキーマンだと思うのだ。」(マイケル・J・フォックス)


初出記事に触れたときはもう、信じられなかったですわよ。
我らのマイキー(現在62)が、若年性パーキンソン病だなんて。
しかも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ(85~90)撮影中、すでに症状が表れ始めていたという…。
(撮影時…手の震えが大きくなっていくと休憩を要求し、みなに隠れ、手を押さえて症状が治まるまでじっとしていたのだとか!!)

98年、病気を公表。
そこまでの半生を語る『ラッキーマン』は、2003年に日本でも発売されベストセラーに。

いまもつづくクリストファー・ロイドとの友情、


明るく献身的な妻トレイシー・ポランとの関係と並行して、


パーキンソン病の症状と闘病の記録が詳細に綴られていく。

手が震えたり、重度になると歩行が困難になったり。
パーキンソン病とは簡単にいえば、運動障害を引き起こす進行性の神経変性疾患のこと。
晩年のモハメド・アリとか、岡本太郎もそうでした。

発症は中年以降がほとんどで、40歳以下で発症した場合を若年性パーキンソン病と呼ぶ。
(マイキーの発症は30歳前後)

誰が発症したって不幸なことだとは思うけれど。。。

極論をいえば。
たとえばスーパーヒーローを演じたクリストファー・リーヴが脊髄損傷により、車椅子生活を余儀なくされたり。

コミカルさが売りのマイキーがパーキンソン病に罹ったり。

なにも、このひとにこんな怪我や病を負わせなくてもいいじゃないか。神はなんて残酷なのか、、、と思うこともしばしば。


けれどマイキーは、それでも自分のことをラッキーな男だと断言する。

長い苦闘苦悩の日々から脱したのちに、ようやく辿り着いた境地であろうけれど、えらい格好いいですよね。勇気をもらえますよね。


ちなみに根本的な治療は、現時点では「ない」もよう。
症状の進行を「遅らせるための治療法」が試みられる段階であり、医学が研究がもっともっと進めばいいなと切に願います。


※エリック・ストルツも嫌いな俳優じゃないです、
ただ、こんな格好いいギター演奏を披露しつつ、なおかつ笑えるっていうのは、やっぱりマイキーが演じたからでしょう^^



※3日連続でいきます、

あすのしりとりは・・・
らっきー「まん」→「まん」が。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(488)』
コメント (4)
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