がんた「い」→「い」まむらしょうへい
イマヘイこと今村昌平は、昭和の日本映画界を代表する存在―であるにもかかわらず、すべての映画ファンが通る道とはいえない、、、のは、観ていて「確実に汗をかく」作風だからでしょう。
その汗も爽やかなものではなく、ねっとり・じっとりとしている。
日本の土着性に向き合い生と性を見つめる―イマヘイはその作風を自ら「重喜劇」と呼び、ヒトってそんなえらいものじゃないよ・基本はしょうもないイキモノなんだ。という物語を紡ぎつづけた。
観るひとを選ぶから興行面では苦戦、ゆえに潤沢な資金にも恵まれず赤貧に喘ぎながらの創作であった、
カンヌでは2度のパルムドールに輝き(尤も、この作品で…?と思わなくもないが)、また次世代の育成にも意欲的で日本映画学校(現・日本映画大学)を創立したり、その功績はもっと称えられるべきでしょう。
好きは大好き、嫌いは大嫌い。
いや後者の場合は、イメージが邪魔をして「そもそも観ていない」のかもしれない。
もったいない。
あまりにも、もったいない。
爽やかな汗だけがすべてじゃないですよ、身体にまとわりつくような、イヤ~な汗も体感してみましょうよ^^
以下、おすすめのイマヘイ映画5選。
①『豚と軍艦』(61)
入門篇としては、これがベスト。
横須賀の町に豚が放たれるっていう設定がまず、痛快じゃないですか。
②『復讐するは我にあり』(79)
イマヘイ最大のヒット作になるのかな。
原作の映画化権を深作欣二などと争い、見事ゲット。
うん深作版も観たかった気もするけれど、やっぱりイマヘイでよかったね!
③『人間蒸発』(67)
これはノンフィクションなのか、はたまたフィクションなのか。
「撮る・撮られる」ことの本質を突き、「映画とはなにか」というテーマにまで到達した勇気あるモキュメンタリ―。
④『赤い殺意』(64)
安いサスペンスを想像するタイトルだが、悲劇と喜劇が紙一重であることを、春川ますみの佇まいで表現していて見事。
⑤『神々の深き欲望』(68)
神話をやろうとした野心的傑作。
撮影があまりにも過酷で、嵐寛寿郎が脱走を試みたという逸話はあまりにも有名!
次回のしりとりは・・・
いまむらしょうへ「い」→「い」しょう。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『この米、おろそかには喰わぬぞ!』
イマヘイこと今村昌平は、昭和の日本映画界を代表する存在―であるにもかかわらず、すべての映画ファンが通る道とはいえない、、、のは、観ていて「確実に汗をかく」作風だからでしょう。
その汗も爽やかなものではなく、ねっとり・じっとりとしている。
日本の土着性に向き合い生と性を見つめる―イマヘイはその作風を自ら「重喜劇」と呼び、ヒトってそんなえらいものじゃないよ・基本はしょうもないイキモノなんだ。という物語を紡ぎつづけた。
観るひとを選ぶから興行面では苦戦、ゆえに潤沢な資金にも恵まれず赤貧に喘ぎながらの創作であった、
カンヌでは2度のパルムドールに輝き(尤も、この作品で…?と思わなくもないが)、また次世代の育成にも意欲的で日本映画学校(現・日本映画大学)を創立したり、その功績はもっと称えられるべきでしょう。
好きは大好き、嫌いは大嫌い。
いや後者の場合は、イメージが邪魔をして「そもそも観ていない」のかもしれない。
もったいない。
あまりにも、もったいない。
爽やかな汗だけがすべてじゃないですよ、身体にまとわりつくような、イヤ~な汗も体感してみましょうよ^^
以下、おすすめのイマヘイ映画5選。
①『豚と軍艦』(61)
入門篇としては、これがベスト。
横須賀の町に豚が放たれるっていう設定がまず、痛快じゃないですか。
②『復讐するは我にあり』(79)
イマヘイ最大のヒット作になるのかな。
原作の映画化権を深作欣二などと争い、見事ゲット。
うん深作版も観たかった気もするけれど、やっぱりイマヘイでよかったね!
③『人間蒸発』(67)
これはノンフィクションなのか、はたまたフィクションなのか。
「撮る・撮られる」ことの本質を突き、「映画とはなにか」というテーマにまで到達した勇気あるモキュメンタリ―。
④『赤い殺意』(64)
安いサスペンスを想像するタイトルだが、悲劇と喜劇が紙一重であることを、春川ますみの佇まいで表現していて見事。
⑤『神々の深き欲望』(68)
神話をやろうとした野心的傑作。
撮影があまりにも過酷で、嵐寛寿郎が脱走を試みたという逸話はあまりにも有名!
次回のしりとりは・・・
いまむらしょうへ「い」→「い」しょう。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『この米、おろそかには喰わぬぞ!』