Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(58)

2013-11-10 00:30:00 | コラム
「ガキと煙草」で語っているが、やっぱり煙草は大人のもので。

というわけで、映画のなかで印象的だった「オトナと煙草」をいくつか挙げてみよう。

個人的なベストは、『突然炎のごとく』(62)のジャンヌ・モロー。

(火のついた)煙草を逆さに咥えて歩き出し「機関車よ」というシーンが有名だが、何度も観て真似をしたものだ。

ほかには・・・
犯人から奪った煙草を美味そうに吸う『ダイハード』(88)のブルース・ウィリス、
「一服してクールになろう」が口癖だった『レザボア・ドッグス』(92)のハーベイ・カイテル、
ひっきりなしに吸っている『花様年華』(2000)のトニー・レオン、
(このテーマの)アンケートなどでは常に首位であろう『勝手にしやがれ』(59)のジャン=ポール・ベルモンド、
今年の映画でいうと、やはり『風立ちぬ』(2013)だろうか。


抜群の効果を発揮する小道具だが、いまの風潮で煙草スパスパな描写を取り入れ/それを押し通すには、それなりの覚悟が必要で。
『風立ちぬ』は極端な例だとは思うが、テレビの世界、とくにゴールデンタイムのドラマで喫煙シーンが出てくるのは稀となった。

するってぇとなにかい、喫煙描写は性描写と同じくらい配慮が必要ってことなのかい?

汚いことばで文句をいいたくなる現状だが、しかし、只野仁さんも頑張っているし、繰り返すが創る側の覚悟次第だと思う。

よっし、頑張ろうっと。


さて、自分の初喫煙の話。
高校1年の夏―7月18日のことである。

これは前日より日課にしていた『減量日記』にちゃんと記してある。

以下は、その全文。

「―現在の体重、113kg。
これを2学期までに70kgに持っていこうとしているのだから、生半可な気持ちでは実現出来ないだろう。
1日1食野菜のみ、ジョギング2時間、オナニー7回だけでは、どうにも不安だ。痩せていくとは思うけど、40kgも落とすことが出来るのだろうか。
腹が減ってしょうがない。
水で誤魔化しているけど、水も可能なかぎり含みたくない。
だから、きょうから煙草を吸うことにした。

なんか、効き目がありそうだし」


煙草やめて太るとは聞いたことがあっても、
煙草吸って痩せるとは聞いたことがない。

高校生らしい「なんとなくのイメージ」ということである。

現在のようにカードなしでは自販機で買えないという時代ではない、
だから買い易かったが、レンタルビデオでAVを借りるときよりも緊張した記憶がある。

銘柄はセブンスターを選んだ。
迷いはなかった、禁煙に成功した父親が吸っていた銘柄を、自分がそのまま受け継いだような感じ。

以来、浮気知らずのセブンスター党であり続けている。

初めて吸った感想?

・・・うん、最初から美味だった。


気持ちよくて、なおかつ減量のためにもなる―と始めたのは、オナニーのみだったはず。
まさか煙草も快楽につながるなどとは、想像もしていなかった。


そして9月1日―。

自分の体重は目標の70kgに到達、
思い描いていたことが現実になったものだから、なんの根拠もないのにオナニーも喫煙も減量に役立ったのだと解釈したのだった。

これが、煙草は自分にとってのラッキーアイテム、そして、よく効く「まじない」なのだと信じている理由。
嫌煙の波が押し寄せてきても踏ん張ってやろうという思いは、そんなところからきているのである。


♪ 最後のキスはタバコのflavorがした ♪




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明日のコラムは・・・

『ケンタを信じるが、本音は美味けりゃいい』

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初体験 リッジモント・ハイ(57)

2013-11-09 00:30:00 | コラム
高校3年のころだった・・・
煙草を吸っていることを誰にもいっていなかったはずなのに、野球部のМくんから「煙草の吸いかた、教えてくれ」と頼まれた。

「―野球部でしょ?」
「いいんだよ、夏の予選も終わったし、3年はすでに邪魔者扱いなの」
「それで髪も伸ばし始めたんだね」
「いいから、頼むよ」
「・・・なんで俺が吸っていると思ったの」
「聞いたんだよ、吸ってるって」
「誰から?」
「いいじゃん、とにかく教えてよ」
「教えるもなにも、吸って吐くだけだよ」
「それで?」
「それで・・・って、だからそれだけだって」
「じゃあ、実際にやってみせてよ」
「(苦笑)いつ?」
「いまは、持ってないの?」
「持ってないよ、持ち物検査とかされたら一発でアウトじゃん」
「じゃあ、あした持ってきて」
「持ってきて、どこで吸うっていうの?」
「トイレとかさ、」
「本気?」
「うん、頼むよ。俺、なにも知らないんだよ野球馬鹿だから」

それだったら野球馬鹿を極めたらいいと思ったが、なんとなく可哀想になったので教えることにした。

翌日、放課後―。

トイレの個室に入る、キッタネー男子ふたり。

「・・・なんだよ、この便器、ウンコこびりついてるじゃん」
「隣りにする?」
「まぁいいや、移動してるところを見られちゃヤバい」
「それもそうだね」

「火、つけるよ」
「おぉ」
「(火をつけ、Mに渡す)はい」
「吸えばいいの?」
「そう」

と、足音が聞こえる。

Мくん、慌てて煙草を便器に捨てる。

「・・・・・」
「・・・・・」
「行った?」
「行ったっぽいよ」
「(一息つく)もう一回」
「(火をつけ、Mに渡す)はい」

足音は聞こえないが、女子同士の話し声が聞こえてくる。

Мくん、ビビッて煙草を便器に捨てる。

・・・・・おいおい、この煙草、自分のなんですけど。


結局この日、火をつけては捨て、捨ては火をつけ・・・を繰り返し、8本くらいの煙草を無駄にした。

「どう?」
「う~~~ん、隠れて吸うほどのものじゃないかな」
「・・・」

まあいいんだけどね、隠れ喫煙仲間を増やしてもしょうがないし、1本10円程度(当時)のものを「金払え!」というほどケチでもないし。


ところで。
「このひとは禁煙しないだろう」と思っていた芸人の有吉ちゃんが禁煙に挑戦している。

ショートホープを1日2箱以上も吸っていたひとなのに・・・意外だなぁ、健康診断でなにかいわれたのだろうか。

自分?

その予定は、ない。

将来は分からんが、当分は吸い続けると思う。
少なくとも経済的理由で禁煙することはないだろう、たぶん酒を断つほうが先。
そう、どっちを捨てるかと問われたら間髪入れずに「酒よ、酒」と答える。
だから一箱500円とか700円になっても吸う。

美味いから吸っているのだが、なんというか、一種の「まじない」にちかいもの―になっているのだよね、モノを書くときの。

煙がないと、いいモノ書ける気がしないのだ。


というわけで、「初めての煙草」をテーマに語っていきたい。

「この一服がたまらん」といって煙草を吸う『スタンド・バイ・ミー』(86)のコリー・フェルドマン、
「ガキが煙草吸っちゃダメだ」と煙草を取り上げられる『フラッシュダンス』(83)のジェニファー・ビールス―「ガキと煙草」というと、自分の世代ではこれらの外国映画をすぐに想起する。
翻って日本では、きまって煙にむせるシーンが登場したりして。

共通するのは「背伸び」、そして、それゆえの「不恰好さ」か。

格好いいものに憧れて背伸びをしてみるが、どういうわけか格好よくはならない。

『風立ちぬ』に噛みついたナントカ学会は、上記の映画が新作だったとしたら、同じように抗議したりするのだろうか。「不恰好さ」を際立たせたチャーミングな映画たちを。

たぶん自分が初めて煙草を吸ったときも、そーとー不恰好だったにちがいない。

じゃあ、いまは格好いいの? と突っ込まれたら、それはそれで答えに窮するのだけれども。

そんな自分は、いつ煙草を吸おうと思ったのか。

高校1年の夏だった・・・と、はっきり覚えている。

覚えているのには理由があった、それは「格好いいから吸いたい」のほかに、もうひとつの強い思いがあったからである。

つづく。


♪ メンソールの煙草を持って、小さな荷物で ♪




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発見のよろこび

2013-11-08 00:30:00 | コラム
~13年総括シリーズ Vol.5~

総括シリーズの第5弾は、音楽。

10代前半のころは日本のアイドルとポップス、
高校生のころにストーンズとマドンナにガツンとやられて洋楽中心となり、
上京直後は日本にもやってきたグランジブームに乗っかって尖った音楽を聴きまくる、
20代はずっと映画音楽中心、
30代になると、なぜかアイドルに回帰して現在に至る、、、と。

もちろん洋楽のチェックもしているけれど、スマホの音楽フォルダの7割は邦楽だったりする。

映画は洋画も邦画もない、いいものはいい! といえるが、
音楽にかぎっては「ことば」がダイレクトに伝わるか否か―という問題が出てくるので、もちろん音の格好よさ優先で聴く場合もあるけれど、邦楽と洋楽では、そもそも評価をする物差しがちがうのかもしれないなぁ、、、などと考える。

まぁでも、映画とはちがって自分の音楽的センスには自信がない。
だから以下の10傑は、ひじょうに偏りのあるものによるランキングだと解釈してもらえればいい。

※12年11月~13年10月のあいだに自分が聴いた曲から選出した。よって、この時期に発表されたものとは限らない。


(1)クリープハイプ『ラブホテル』

愛や恋の歌は多いが、現代風俗をきっちり捉えたものは稀なのではないか。

♪ 会ったら飲んでデキそうな軽い女に見られて、吹いたら飛んで行きそうな軽い男に言われた ♪




(2)赤い公園『今更』

今年の発見。
凝ったPVに負けない、歌そのものの魅力がある。

(3)perfume『1mm』

プログラマーの真鍋大度がライブ演出に加わって以降は「ライブで観てこそ」感がいっそう強くなったが、ニューアルバムの完成度はそーとー高かった。

(4)アヴリル・ラヴィーン『Bad Reputation』

元気出したいときに聴くのは、ももクロの『労働賛歌』と、この曲。とにかく格好いい。




(5)きゃりーぱみゅぱみゅ『にんじゃりばんばん』

今年、たった1度だけカラオケに行ったのだが、自分が唯一歌ったのがこの曲だった。

まぁ覚え易いし、さすがヤスタカさんという感じ。

(6)クリープハイプ『社会の窓』

クリープハイプは自分にとって、今年最大の発見。

尾崎世界観、このまま突っ走ってくれよ。

(7)星野源『地獄でなぜ悪い』

新しい才能、ただ体調だけが気がかり。
この曲の歌詞は源ちゃんを想起させるし、だから前向きな曲にもかかわらず、なんかウルッとくるところがある。

(8)荒井由実/松浦亜弥『ひこうき雲』

映画のおかげで再評価され、あややのバージョンまで動画再生回数が激増した。

もちろんオリジナルは素晴らしいが、あややのも悪くない。というか、巧い。

(9)サカナクション『ミュージック』

PVも含めて「いま」ではなく「その先」を行こうとしている姿に共感を抱く。

この曲は長めの大作だが、後半の展開はドラマチックで感動した。

(10)perfume『Magic of Love』

ダンスの完成度だけでいえば、彼女たちの楽曲のなかでいちばんか。

真似しようにも、ぜんぜん出来ない。

ちなみにこれが、現在の目覚ましアラーム曲である。


(次点)SCANDAL『会わないつもりの、元気でね』

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怒れる牡牛の物語

2013-11-07 00:30:00 | コラム
第17部「フランシス・フォード・コッポラの物語」~第2章~

前回のあらすじ


「演劇で大学院に進もうと考えていたんだけど、ある日、エイゼンシュタインの映画を観て考えを変えた。それで進路をUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に変えて、映画作家になろうと思ったんだ」
「小さな映画のほうが、大きなアイデアに満ちている、大きな映画ほどアイデアは小さくなる」(フランシス・フォード・コッポラ)

…………………………………………

「午前十時の映画祭」で、『ゴッドファーザー』の第1作目と2作目を(週またぎだが)連続して鑑賞した。

好評を受け毎年開催されているこの企画のなかでも、『ローマの休日』(53)に次ぐ人気なのでは―と思えるほどの入りだった。

この映画を最初に観たのはスクリーンではなく、ブラウン管だった。
お年玉を貯めてちかくのレンタルショップに行き、廉価版のビデオ(2巻組で5000円)を購入。
その晩に居間で観ていると父もやってきて、馬の首のシーンで、ふたりが同時に声をあげたんだっけか、、、なんていう想い出がある。

その2年後、完結篇とされる第3作目(90)が日本に上陸する。

偉大過ぎる前2作という比較対象があってのことか、酷評が目立った。
もっといえば、褒めているひとは誰も居なかった。
居なかったにもかかわらずオスカーの作品賞にノミネートされたのは、「コッポラへの功労賞的意味合いが強い」なんて分析する識者も居た。

筆者も失望したひとりだが、失敗した原因のすべてがソフィア・コッポラの演技であるかのような風潮はちがうと思った。
ソフィアのキャラクターは当初、ウィノナ・ライダーが演じるはずだった。
ウィノナの病気降板による代打としてコッポラの愛娘ソフィアが抜擢されたのだが、荷が重かったのは確かだろう、演技だって褒められたものではないと思う、
しかしウィノナがそのまま演じていたとしても、この脚本のままでは失敗作に終わっていた可能性が高かったのではないか。

ないか―とは記したものの、コッポラ・ブランドや前2作を(無理な話だが)可能なかぎり「考えないようにして」観てみると、そこまでひどい映画ではないという感想を抱く。

つまり完結篇を観て思うのは、いかに前2作が「とんでもない出来だったのか」ということなのだった。

…………………………………………

「午前十時の映画祭」で『ゴッドファーザー』を観た観客の内訳は、おおよそだが・・・

20代以下…1割
20代…1割
30代…2割
40代…3割
50代…2割
60代…1割

40~50代はリアルタイム、しかも青春期に観ていた世代である、「あの感動をもういちど」みたいな感覚があったのかもしれない、
しかし20代が少なくて寂しい。学校や会社に居る時間帯だからしょうがないのかもしれないが、サボってでも観る価値があると思う。

そこで、鑑賞後に筆者より下の世代と思われる観客数人に声をかけてみた。

―なぜ新作映画ではなく、この映画を選んだのか

「親に薦められた。最近の映画だけじゃなく、こういうのも観ろよって」(21歳男子)
「何度もDVDで観ている。ぜひ、スクリーンで観たかった」(26歳女子)

―観た感想は?

「もっとドンパチがあると思っていたので、想像以上におとなしい映画だった。でも興奮した。ラストシーンがよかった」(19歳男子)
「テレビで観ていたはずだが、初めて観る感じだった。来てよかった」(22歳男子)

―「午前十時の映画祭」で映画を観るのは何回目?

この質問に関しては、皆が同じ答え。「初めて」なんだそうである。


なるほど、「これだけは観ておこう」というクラシックとしての価値は不動なのだろう。

…………………………………………

ただ、これはあくまでも私見だが、コッポラという映画監督は『ゴッドファーザー』以外で論じるほうが面白い。


(1)じつはロジャー・コーマンの弟子
(2)失敗作と解釈されていながら、それでも高評価を受ける『地獄の黙示録』の不思議
(3)80年代以降の迷走と破産
(4)ソフィアとの関係

このあたり、酒さえ入れれば10時間でも20時間でも話すことが出来る。


先月―コッポラはソフィアとともに久し振りに来日を果たした。

取材者として会えたことは会えたのだが、上記項目について話す時間も勇気もなかった。

ただ、穏やかに過ぎて拍子抜けしたところはある。
イメージとしては、キューブリックほどの気難しさはないが、オーソン・ウェルズにちかい威圧感があるのではないか・・・そんな風に思っていたのだが。

インタビューに答えるソフィアを遠くから眺め、ニコニコしている。
ワイン事業が成功し、経済的にも安定しているから、、、なのだろうか。

怪物・狂人だったはずが、ニコニコじいちゃんに。
悪いことではない、これはこれで愉快だが、まずは「小さな怪物」だったキャリア初期のころを覗いてみよう。

「ハダカとバイオレンスを忘れるな」―が口癖だったロジャー・コーマンは、その教えさえ守ればどんな映画のプロデュースも買って出た。
スコセッシ、ジェームズ・キャメロン、ジョナサン・デミ、モンテ・ヘルマン、そしてコッポラは、そんな風にしてコーマン学校で映画術を学んだ。

コッポラのためにコーマンが用意したのは、旧ソ連映画を改変したSF『燃える惑星』の脚本。
日本未公開(ゆえに、筆者は未見。ただしDVDは発売)のこの映画は60年に制作され、これがコッポラの実質的なデビュー作である。

その翌年に制作されたのが『グラマー西部を荒らす』(61)で、これは筆者も観た。
協力はあったようだが、制作にコーマンのクレジットはない。ない代わりに、すでに父親のカーマインが音楽を担当しているところに注目。
しかもこれは、ジャンルでいうとセクシードラマにあたる。

サボテンと美女のハダカ―くだらないといえばそれまでだが、これがコッポラ・ブランドの力というものか、たいしたことも起こらないのに最後まで見入ってしまうのであった。

…………………………………………

つづく。

次回は、12月上旬を予定。

※『ゴッドファーザー』談義…奥の女子は、武田梨奈だ!




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本シリーズでは、スコセッシのほか、デヴィッド・リンチ、スタンリー・キューブリック、ブライアン・デ・パルマ、塚本晋也など「怒りを原動力にして」映画表現を展開する格闘系映画監督の評伝をお送りします。
月1度の更新ですが、末永くお付き合いください。
参考文献は、監督の交代時にまとめて掲載します。

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害虫的映画はどれだ? ~年間総括特別篇、ワースト映画を選出する~

2013-11-06 00:30:00 | コラム
格闘技についてのネット書き込みで「山本KIDクソ郁」なんていうのもあるから、ソフトなほうだとは思うが、
日本シリーズ―楽天、優勝おめでとう!―第6戦、田中マー君が負け投手になった晩、ヤフーニュースのコメントで「ヘボ投手」なんていう書き込みがあった。

ネット社会では日常で、驚くべきことではない・・・という風に「いつのまにか」なっているが、なっていること自体がおかしいのかもしれないのに、そういう意見はかき消されてしまうほど、ネット上の書き込み速度は異常である。

なにがいいたいかっていうと、そういうひとって、ほんとうにスポーツが好きなのかなって。

美辞麗句で埋め尽くせってわけじゃない。
キチガイやザーメンなどなど、キッタネーことばばかりのブログを展開している自分が、そんなこというわけないし、いえるわけがない。

ただ、なんというか。
自分以外のもの、つまり他者を褒めるにしても貶すにしても、愛、愛がほしいよねと。

じつに不思議なことだが、顔見なくても文章だけで分かるものなんだ、そこに愛があるのかないのかっていうことは。

厄介というか邪魔なのは、本心ではない書き込み。
そんなこと思ってないのであればわざわざ文字を打つ必要なんてないのに、ウケ狙いというかね、「釣り」なんて表現するらしいが、
そういう書き込みに対して、愛だろ愛、なんて突っ込んでもねぇ、なにも生まれなくてむなしいだけなのだった。


というわけで、13年度総括の特別篇。

12年11月~13年10月に公開された映画のなかで、個人的に許せなかったワースト映画を8本選出してみた。

こういう選出、じつは楽しくて楽しくて、そうして、同時につらいんです。

核にあるのがね、愛だからなんですよ、愛。

以下の作品を害虫的映画と名づけるのも、愛である。
ただ真っ直ぐな愛ではなく、かなり歪んだ愛ではあるのだけれども。。。


(1)『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』

AV女優を雑に扱わないでほしい。
これは映画愛であると同時に、AV女優への愛でもある。

(2)『ダイ・ハード/ラスト・デイ』

ブルース・ウィリスはホンに口を出せるほどの大物なのに、なぜなにもいわなかったのだろう?

ところでジョン・マクティアナン(=1作目の監督)は、なにをしている?

・・・と思って調べたら、えぇ! 虚偽証言の罪で服役しているんだ!?

(3)『人類資金』

ぜんぜん乗れなかった。贔屓俳優+贔屓監督であったにもかかわらず。

空回り、、、ということになるのかな。野心は素晴らしいのだけれど。

(4)『ガッチャマン』

期待していなかったから、、、なのか、怒りの感情は生まれなかった。けれども、眠気がひどくてひどくて・・・。

(5)『藁の楯』

これは逆に、期待していたぶん、失望は大きかった。

ド派手なアクションに重きを置いた結果、毒を入れ忘れたのかな・・・と。

(6)『ウルヴァリン:SAMURAI』

予告編は面白かった。それだけ。

(7)『ローンレンジャー』

これ楽しめない自分は、トシを取ったのかな・・・と、一瞬だけ思った。

一瞬、一瞬だけ、、、ね。

ジョニデちゃん、5本に1本でいいから『フェイク』(97)や『ブロウ』(2001)のような作品に主演してね。

(8)『潔く柔く』

せっかく『モテキ』で化けた長澤まさみが、面白くない女優に戻っちゃったなぁと。

もっとはじけてほしい。


※それにしても、いいフレーズだと思う




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