柄にもなく、たいへんお洒落な取材をして、その取材先から、うちの商品を好きなだけ持っていってください―といわれた。
・・・・・。
「興味あるもの、ここにはないですか?」
「・・・いえ、そんなことはないですけど」
「遠慮は、なしで」
「そうですか、じゃあ、、、」といって手に取ったのは、お洒落な入浴剤ひとつ。
「ひとつといわず」
「あぁ、(笑う)じゃあ」
「ふたつみっつなんて、そんな。いま大きな袋を持ってきますから、ぎゅうぎゅうに入れていってください」
何度も遠慮するのはどうかと思い、でっかい袋が千切れるほど入浴剤を入れた。
「好きなんですか」
「えっ」
「ほかにもいろいろあるのに、入浴剤だけを・・・と思いましてね」
「あぁ、こんなツラしてますが、好きなんです。というか、入浴剤ないと、湯に浸かれないんです」
「ほんとうに?」
「えぇ」
「では、もうひとつ袋を・・・」
「(笑う)いやいや、そこまでは!」
というわけで、いま、自宅には200個超の入浴剤がある。
この取材がなかったとしても、20個は常備しているのだが。
昔は日本酒風呂とかワイン風呂とか変り種の入浴剤が好きだった、しかし結局はスタンダードに戻る―というのは、どんな世界でも同じなのかもしれない。
だからいまは、バブのシリーズ「森のこもれび」を多用している。
「森のこもれび」の内訳は・・・
こころ洗われる“パインツリーの香り”
愛しさあふれる“デイジーの香り”
夢みるような“サイプレスの香り”
しあわせ感じる“クローバーの香り”
ふっ。
つくづく柄じゃねぇ、、、と思う。
湯に浸かっている時間は、春~秋は「頑張って」5分前後、この時期だけ長くなって10~15分くらい。
冬以外は5分? そのためだけに入浴剤使うの?? ゴミのクセして???
うん、自分でももったいないと思っている。
湯に浸かってやることは、ひとつ。
ジプロックから煙草とライターを取り出して火をつけ、気持ちのいい喫煙時間を過ごす。
冬以外は煙草1本、冬だけは2本に増える。
温度は、やや熱め。
坊主頭のクセしてシャンプーは2度するし、湯も熱い―というのは、ゴミはゴミでも生ゴミだからね、そのくらいじゃないとヨゴレは落ちないのだ。
で、風呂から出る。
床にバスタオルを敷き、全裸でそこに寝る。
身体が完全に乾くまで3~4分だろうか、こんな風に出来るのも独り暮らしだからだろう。
パジャマはないので部屋着、のようなものを身につけ、自家製仏壇に一礼、線香をあげる。
洗濯機をまわす。
冷凍庫から冷えたグラスを出してビールを呑む。
ここからは、ひたすら・・・
呑む、吸う、呑む、吸う、吸う、呑む、吸う、呑む、呑む・・・の繰り返し。
そのうちに洗濯が終わり、それをベランダに干す。
ついでだからとベランダで煙草に火をつけ一服、なんだか気分がよくなったので、冷えるまで夜景を眺めながら呑もうと阿呆なことを考える。
呑む、吸う、呑む、吸う、吸う、呑む、吸う、呑む、呑む・・・を繰り返していると、向かいの棟、ある部屋の灯りが消える。
おっと。
あきらかにこっちを気にしてのことだろう。
ごめんごめん、と、部屋に戻る。
ふと我に返ると、空き缶いっぱい、吸殻いっぱい。
・・・・・これでいいのかと一瞬、ほんの一瞬だけ思うが、いいのだと思い直し、なにもいわない母親の遺影に同意を求める。
うん、いま、ちょっと頷いた気がした。
仏壇の戸を閉め、自慰をして、寝ることにしよう。
そうだよ、どーせ生ゴミだよ。
※きったねー男の話なので、きれいな動画を。
今年のクリスマスは、このひとたちの公演に行く予定。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『ハダカのない大晦日』
・・・・・。
「興味あるもの、ここにはないですか?」
「・・・いえ、そんなことはないですけど」
「遠慮は、なしで」
「そうですか、じゃあ、、、」といって手に取ったのは、お洒落な入浴剤ひとつ。
「ひとつといわず」
「あぁ、(笑う)じゃあ」
「ふたつみっつなんて、そんな。いま大きな袋を持ってきますから、ぎゅうぎゅうに入れていってください」
何度も遠慮するのはどうかと思い、でっかい袋が千切れるほど入浴剤を入れた。
「好きなんですか」
「えっ」
「ほかにもいろいろあるのに、入浴剤だけを・・・と思いましてね」
「あぁ、こんなツラしてますが、好きなんです。というか、入浴剤ないと、湯に浸かれないんです」
「ほんとうに?」
「えぇ」
「では、もうひとつ袋を・・・」
「(笑う)いやいや、そこまでは!」
というわけで、いま、自宅には200個超の入浴剤がある。
この取材がなかったとしても、20個は常備しているのだが。
昔は日本酒風呂とかワイン風呂とか変り種の入浴剤が好きだった、しかし結局はスタンダードに戻る―というのは、どんな世界でも同じなのかもしれない。
だからいまは、バブのシリーズ「森のこもれび」を多用している。
「森のこもれび」の内訳は・・・
こころ洗われる“パインツリーの香り”
愛しさあふれる“デイジーの香り”
夢みるような“サイプレスの香り”
しあわせ感じる“クローバーの香り”
ふっ。
つくづく柄じゃねぇ、、、と思う。
湯に浸かっている時間は、春~秋は「頑張って」5分前後、この時期だけ長くなって10~15分くらい。
冬以外は5分? そのためだけに入浴剤使うの?? ゴミのクセして???
うん、自分でももったいないと思っている。
湯に浸かってやることは、ひとつ。
ジプロックから煙草とライターを取り出して火をつけ、気持ちのいい喫煙時間を過ごす。
冬以外は煙草1本、冬だけは2本に増える。
温度は、やや熱め。
坊主頭のクセしてシャンプーは2度するし、湯も熱い―というのは、ゴミはゴミでも生ゴミだからね、そのくらいじゃないとヨゴレは落ちないのだ。
で、風呂から出る。
床にバスタオルを敷き、全裸でそこに寝る。
身体が完全に乾くまで3~4分だろうか、こんな風に出来るのも独り暮らしだからだろう。
パジャマはないので部屋着、のようなものを身につけ、自家製仏壇に一礼、線香をあげる。
洗濯機をまわす。
冷凍庫から冷えたグラスを出してビールを呑む。
ここからは、ひたすら・・・
呑む、吸う、呑む、吸う、吸う、呑む、吸う、呑む、呑む・・・の繰り返し。
そのうちに洗濯が終わり、それをベランダに干す。
ついでだからとベランダで煙草に火をつけ一服、なんだか気分がよくなったので、冷えるまで夜景を眺めながら呑もうと阿呆なことを考える。
呑む、吸う、呑む、吸う、吸う、呑む、吸う、呑む、呑む・・・を繰り返していると、向かいの棟、ある部屋の灯りが消える。
おっと。
あきらかにこっちを気にしてのことだろう。
ごめんごめん、と、部屋に戻る。
ふと我に返ると、空き缶いっぱい、吸殻いっぱい。
・・・・・これでいいのかと一瞬、ほんの一瞬だけ思うが、いいのだと思い直し、なにもいわない母親の遺影に同意を求める。
うん、いま、ちょっと頷いた気がした。
仏壇の戸を閉め、自慰をして、寝ることにしよう。
そうだよ、どーせ生ゴミだよ。
※きったねー男の話なので、きれいな動画を。
今年のクリスマスは、このひとたちの公演に行く予定。
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明日のコラムは・・・
『ハダカのない大晦日』