Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

網と鳩

2023-06-10 00:10:00 | コラム
某日、朝―。

仕事から帰還し部屋に入った途端、異変に気付く。

ベランダに鳩が一羽。

ありえない。
なぜなら鳩侵入を防ぐためのネットが張り巡らされているから。

そうか先日の強風で「隙間」が出来てしまい、そこから鳩が侵入してきたのだ。

しかしその「隙間」は文字どおりの「隙」なので、入ったはいいが外に出られずバタバタして焦っていると。

バカだなぁ鳩は。
だからカラスのほうが好きなんだよ自分は。

自分の存在を認識した鳩はさらにバタバタ焦っている、
仕方ない、ベランダに出てネットの「隙間」を大きくしてあげる。

ほら、ここから出ていきなさいよ。

しかし鳩はバカだから意図を理解せず、さらにバタバタするばかり。

・・・・・。

もう!

手で直に捕えるのはイヤだったが仕方ない、しかし捕えようとするとなかなかうまくいかない。『ロッキー2』(79)でミッキーはロッキーに「フットワークを鍛えるために」とニワトリを捕えることを命じたが、なるほど、あれはトンチンカンな内容ではなかったのだ!!

格闘すること約3分、やっとのことで鳩を捕え、「大きく開けた隙間」から鳩を飛ばしたのだった―。

これだけのことで、汗びっしょり。


入浴前の出来事で、えがったえがった(^^;)


※ジョン・ウーは大好きだけれど、やっぱり鳩は嫌いだなぁ!!


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明日のコラムは・・・

『日本女優別10傑(59)田畑智子』
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令和版・海外俳優列伝(77)ケイシー・アフレック

2023-06-09 00:10:00 | コラム
75年8月12日生まれ・47歳。
アメリカ出身。

ほんとうにごめんなさい!
という謝罪から入らせてもらいます。

兄ベン・アフレックも、本日の主役ケイシーも、初期出演作の青春コメディは地のまんまであり、本人たちも軽薄で頭悪い感じなのかと思ってました(^^;)


ところが!
兄は映画監督としても結果を残し、

ケイシーだって、ジョージ・ワシントン大学/コロンビア大学などで物理学や西洋哲学を学ぶ知性派だったという!!

いやー、この世は分からない。
見た目ってあてになるようで、ならない。

・・・まぁ、それだけ兄弟ともに演技が巧いってことでしょう。
軽薄そうに見える演技というのが(^^;)(^^;)


※そして兄より先に、演技部門でのオスカーに輝いちゃった!!



<経歴>

子役としてテレビなどで活躍するも、学業を優先するため俳優業をおさえていく…う~む、やっぱりイメージとちがった!!

映画俳優デビュー作は、ニコール・キッドマンが最高の演技を披露した95年の『誘う女』。

なーーーーんも考えていないような悪ガキを好演しています。
奥は、ホアキン・フェニックス!!



『チェイシング・エイミー』(97)や兄が脚本を担当した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97)、さらには『200本のたばこ』(99)などの青春映画では仲良く兄と共演、このあたりまでは映画ファンの多くは「ベンの弟くん」という認識でした。

『アメリカン・パイ』(99)、『ハムレット』(2000)。

2001年―オールスター出演の犯罪劇『オーシャンズ11』でドライバー、バージル役を演じる。
好評を受け『オーシャンズ12』(2004)『オーシャンズ13』(2007)にも出演、


このあたりで、ようやく「弟俳優」から脱却出来たのかなと。


2007年―ブラッド・ピットと共演した『ジェシー・ジェームズの暗殺』の演技が高く評価され、オスカーには輝かなかったものの、いくつかの演技賞を受賞する。


2010年―兄に触発されたか、旧友ホアキンを主演にしたインディーズ『容疑者、ホアキン・フェニックス』で監督デビューを果たす。
(兼脚本・撮影)
2019年には『ライト・オブ・マイ・ライフ』で再び監督業に挑戦、兄ほど話題にはなっていないものの、1作で挑戦を終えなかったのですから、第3作目もあることでしょう。だから、監督としてもいつか「きちんと」評価される日が来るかもしれません。

そして『インターステラー』(2014)を経た2016年、繊細な人間ドラマ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の演技でオスカー主演賞に輝く。

ついに兄を超え、、、といいたいところなのだけれど、
この日のオスカー授賞式では、プレゼンターのブリー・ラーソンがケイシーとの接触を拒否。

このころケイシーは、過去に起こしたとされる性的暴行疑惑に揺れていたのですね。

・・・う~む。

その後も『さらば愛しきアウトロー』(2018)や『ワールド・トゥ・カム 彼女たちの夜明け』(2020)などの佳作で素晴らしい演技を披露しているものの、

「その一件」がキャリアに影を落としつづけていることは否めません。


これに関してはもう、このあとの態度と結果で清算していくしかないのでしょうね・・・。


次回の列伝は、ゲイリー・オールドマンさんから。

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明日のコラムは・・・

『網と鳩』
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令和版・海外俳優列伝(76)ゲイリー・シニーズ

2023-06-08 00:10:00 | コラム
55年3月17日生まれ・68歳。
アメリカ出身。

それぞれの作品は少ないものの、
監督をやっても水準以上のものを発表し、俳優としてもクセのあるキャラクターを見事に演じ深い印象を残す。

多くの映画ファンにとっては、(中盤以降に、下半身を失う)ダン・テイラー中尉でしょうね。

「毎日、靴下を履き替えろ。メコン河は足を腐らせる」



この役を挙げるひとも多いかな。



<経歴>

ステッペンウルフ・シアター・カンパニー設立者。

映画への参入は、80年代後半から。

88年、『マイルズ・フロム・ホーム』を監督。
主演はリチャード・ギア、農場経営がうまくいかなくなった兄弟を見つめる渋い物語。

男ふたりの物語をさらに深く見つめたのが、監督第2作の『二十日鼠と人間』(92)。

原作はスタインベック、
ここではシニーズは出演も兼ね、知恵遅れの巨漢レニー(ジョン・マルコヴィッチ)の面倒を見るジョージを好演。

ヒロインは当時人気が爆発していたシェリリン・フェンで、レニーが彼女の髪を撫でているうちに事件(!)を起こしてしまう展開が、哀しくてやりきれなくて・・・。


その2年後の94年―。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』で主人公とつかず離れずの関係性を築くダン中尉を演じ、一般層に知られることに。

嵐の近づくなか、エビ漁をやめない姿にはグッときましたよね^^


『クイック&デッド』(95)、『アポロ13』(95)、
ケヴィン・スペイシーが監督に挑戦した『アルビノ・アリゲーター』(96)、
そして『身代金』(96)では、メル・ギブソンの一人息子を誘拐する犯罪集団のリーダーを演じる。

犯罪劇はやはり、加害者/被害者側双方のドラマをきっちり描いてこそだなぁ!!とつくづく思わせる快作でした。


以降もデ・パルマの『スネーク・アイズ』(98)、


『グリーンマイル』(99)、
再びデ・パルマと組んだ『ミッション・トゥ・マーズ』(2000)、
『白いカラス』(2003)、『フォーガットン』(2004)などで印象的な演技を披露。

しかし2000年代中盤から2010年代にかけては、(映画における)目立った活躍はなく。
調べてみたらこの時期、テレビドラマのシリーズ『CSI:ニューヨーク』(2004~2013)や『クリミナル・マインド 国際捜査班』(2016、2017)に「準」レギュラー出演しているのですね、だからか!!

近作に『君といた108日』(2020)や『ジョー・ベル ~心の旅~』(2020)など。


テレビと映画を往来するキャリアを築きつづけているようだけれど、このあたりでまた、深みのある人間ドラマを監督してほしいなぁ!!

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(77)ケイシー・アフレック』
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令和版・海外俳優列伝(75)グレゴリー・ペック

2023-06-07 00:10:00 | コラム
16年4月5日生まれ・2003年6月12日死去、享年87歳。
アメリカ出身。

自分が映画好きになったころにはすでにペックは初老、映画よりもテレビドラマで活躍していたひと。
映画史の勉強のため過去作をあたっていくと、あぁこれは人気出るのも分かるなぁという端正な顔で^^


『ローマの休日』(53)が圧倒的な支持を受けるのは分かります、


でもいってしまえばオードリーの映画、みたいなところがありますからね。
自分は、低予算で撮られた『アラバマ物語』(62)のほうにグッとくるかなぁ。


<経歴>

カリフォルニア大学バークレー校卒業。
卒業後にネイバーフッド・プレイハウスで演技を学ぶ。

映画俳優デビュー作は、44年の『炎のロシア戦線』。

大型新人だったのか、翌年45年にはヒッチコックが起用、
『白い恐怖』でイングリッド・バーグマンと共演する。


記憶喪失を主題としており、幻想シーンの美術背景を「あの」ダリが担当しています。


『子鹿物語』(46)、『白昼の決闘』(46)、
ユダヤ人差別に迫ったエリア・カザンのオスカー受賞作『紳士協定』(47)、
『パラダイン夫人の恋』(47)、『拳銃王』(50)。

53年、『ローマの休日』に出演。
オードリー演じるアン王女と恋に落ちる新聞記者ジョー・ブラッドレーを好演する。

『白鯨』(56)、
チャールトン・ヘストンと共演した大作西部劇『大いなる西部』(58)、
『ナバロンの要塞』(61)、
B級っぽい物語を、ロバート・ミッチャムとの演技対決によって上質なサスペンスにまで高めた『恐怖の岬』(62)、

そして黒人差別を主題とした『アラバマ物語』でオスカー主演賞に輝く。


少し野性味を増したジェームズ・スチュアートと評したら間違いか、そんな「ザ・アメリカ」の印象が強かったひとですが、60年代以降は様々なキャラクターに挑戦、

『日曜日には鼠を殺せ』(64)、『レッド・ムーン』(68)、

『オーメン』(76)にしても、どこか格調の高さを感じるのは、ペックが父親を演じているからかもしれません。



しかし怪演が光る『ブラジルから来た少年』(78)以降は、主にテレビドラマで活躍。

80年代末より再びスクリーンで見る機会が増えていき、
『私が愛したグリンゴ』(89)、『アザー・ピープルズ・マネー』(91)などに出演するも、

2003年6月12日に死去、享年87歳でした。

遺作はスコセッシの『ケープ・フィアー』(91)で、これは前述した『恐怖の岬』のリメイク作品。
本来はスピルバーグがメガホンを取り、スコセッシのほうが『シンドラーのリスト』(93)を演出する予定だったのですよね。
逆になってよかったし、スコセッシだからこそペック&ミッチャムを再共演&再出演させたのではないかな、、、と。

そしてもちろん、本サイトに冠されたタイトルでもあります^^

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トロフィーもらったときにいってこそ、意味があるんじゃ??

2023-06-06 00:10:00 | コラム
オリエンタルラジオ中田あっちゃんが、ダウンタウン松ちゃんに嚙みついた件について自分なりに。



とりあえず知らないひとのために、コトの経過を。

①あっちゃんが動画で「賞レースに松本さん絡みすぎ。審査員いくつか降りてください」「そう思っている芸人多いはずなのに、みんな怖くていえない」みたいなことを発信、物議をかもす。

②動画の反響はお笑い界だけにとどまらず、いつもしゃしゃりでてくる(^^;)脳科学者の茂木健一郎や作家の百田尚樹までが参戦し意見を述べる。

③当人松ちゃんも反応、「テレビとかYoutubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん。連絡待ってる!」とツイートする。

④さて、松ちゃんの呼びかけにあっちゃん応えるのか←イマココ!!


③の時点で勝負?は見えている気もするし、どうでもいいひとにとっては、どうでもいい話かな。

ただ少し気になった点があったので、私見を少しだけ。


(1)松ちゃんが放った映画について、あっちゃんは「芸人仲間はみんなスルーしている、気を使って本音をいえない」みたいなことをいっているけれど、自分からすればスルーほど残酷な返しはないんですよ。

絶賛も酷評もない、これ映画監督にはそーとー堪える。

怖くて本音がいえないんじゃない、いいたいことが出てこないだけなのです。



「中田を面白いと思わないって、ドストエフスキー読めないとか、モーツァルトが分からないのと一緒だから。後世恥かくから。知性が必要なんだよな、中田で笑うのは」という発言は、それこそスルーするとして(^^;)

(2)賞レースの件、たしかに松ちゃんは数多くの審査員を務めている。
一極集中に対する批判は「おおいに、あり。」だと思うのだけれど、

あっちゃんの提言が最も効果を発揮するとするならば、それは動画ではなく、

「M-1」の出場資格はもうないが、
たとえば今年の「THE SECOND」とかに出場して優勝し、

エンディングで松ちゃんからトロフィー授与される瞬間、、、なのでは?

このときに「松本さん、審査員やめてください」といってくれれば、最高にクールだと思うのだが。


自分は割と松ちゃん信者であって、
でもあっちゃんのこのときとか、輝いていて面白いなと評価しているんですよ。



ねぇあっちゃん、来年の「THE SECOND」に出場してみない??

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(75)グレゴリー・ペック』
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