UNA GIORNATA ORDINARIA

こんなわたしのありふれた一日

早朝に来客あり。

2017年08月31日 | 日記

8月最終日。

この2、3日は、朝は少し寒いほどに気温が下がって目覚めよく、今朝も起きて何気なく台所傍の網戸を開けたら、

「オジャマしてます」

とでもいうように、こちらに顔を向けるカマキリ一匹。

郊外の4階に住むと、毎年珍客に驚かされる。

昨夜のお天気オネエサンが言うに、今年は昨年よりも猛暑日は断然少なかったそうである。

今年は去年よりも暑いと感じていたので、「ウッソ~?」な気分で聞いていたのだが、

今年は湿度が高かったのだとか。

関東より北は最悪な夏で、大雨の被害や天候不純による野菜の不出来に高値、今後のお米の収穫にも響くようだが、

私の住む広島は、洗濯ものが正午には乾く毎日であった。

早くも今日から、近くにある小学校が始まり、子どもらは夏休みの宿題を手に賑やかに登校して行った。

今朝は、真っ青に広がる空が、少し高くなったように感じられた。


暑い盛りに。

2017年08月16日 | 日記

京都から戻り8月に入って、暑さはなおいっそう増し、その暑さの中を夫は、買った葦簀を抱えて30分以上歩き、疲れと汗のかき過ぎで熱中症のようになってダウン。

そんなときに、義父が腸閉塞と肺炎を併発し入院。

暑さの中、お盆のお墓参りや病院への往復は応えたのか、日頃丈夫な夫が今度は風邪なのか、熱や鼻水、咳のトリプルパンチ。

この時期、テレビで戦争関連の番組を見ては、あんな頃だったら、こんな風に体力を落として、ろくな栄養もつけられず、亡くなってしまう人が多かったんだろうな、と思ったりしながら、

夫の好物のヴィシソワーズ作り。

義母から貰ったスティックブレンダーが大助かりで、簡単に出来るようになったものだから、8月に入って2度目のこのスープ。

フードプロセッサーより洗うのもラク。

毎朝のバナナスムージーもちゃちゃっと出来る。

病院のベッドの上にいる義父から「ビールばっかり飲んでないで、しっかり栄養をつけなさい、病院へ行って点滴してもらえばすぐ治るのに」と電話があった。

当人は何も食べられず点滴だけの毎日なのに、具合の悪い息子を心配している。

我が子の体を心配する、実の親がいる夫をちょっぴり羨ましく思ってしまう。

 


2017年8月6日

2017年08月07日 | 日記

2015年から8月6日の式典に参列(と、いってもテントの外、その他大勢として)しているが、今年は義父が入院し、午後から病院へ行くことになっていたので、行かないことにしていた。

見舞いを終えたのが4時前で、病院がある横川から平和公園は歩いて行ける距離なので行ってみると、慰霊碑の前は少し並べばお参りできそうなくらいの列であった。

当日朝は式典が終わって、とてもじゃないほどの人の列で、当日お参りしたのはこの日が初めて。

私達の前に並んでいた関西の女子大生と思しき二人、ほとんどの人が静かに列に並んでいるのに、よほど楽しかったとみえるカラオケパーティの話を笑いながら大きな声でしていて、老婆心ながらよほど注意しようかと思ったが、やめた。

そういう「態度」でもいいのではないか、この場所へ来るだけいい、広島に来ようと思っただけでもいい、旅行のついででも、立ち寄ってこの雰囲気を感じてくれれば、全く知らないよりいいのではないか。

そう思い、逆に感心したのである。

こんな暑いときに、当日に、よく来てくれたね、と。

前に並んでいた人がついに彼女らになった。

いきなり、スマホで撮影を始める、裏切らないねェ。

神妙に拝んで、嬉しそうに去って行った。

スマホで撮った写真は、SMSで友人たちに広がるんだろうな、それでもいい、そのまた友人たちが広島に来て、何かを感じ取ってくれれば。

せっかく来たのだからと、夕方6時から始まる灯籠流しまで待った。初めての光景。

川の傍、橋の上には大勢の見物客が集まっていた。

日が暮れてからの模様は、家に戻ってテレビで見ることにしようと、この場を後に。

台風の影響なのか、中心地には午後から雨が降ったり止んだりで、おかげで涼しくて気持ちいい風が吹いた夕方は、汗をかくのを忘れていたほどだった。


奈良2017

2017年07月21日 | 旅行

JR奈良線で、京都から奈良へと足を延ばす。はじめての奈良。

興福寺の五重塔。

古い建造物といい感じに傾いだ木々が、どこをとってもどこかで見たことがある日本画のよう。

奈良公園のシカも暑いのか、日陰でじっとしているのもたくさんいた。宮島のシカに比べ図体も大きいし、「出しているモノ」は豆粒状以外に、もっと大きいのがあちこちにあって、踏まないように歩くのが精いっぱいだった。

東大寺南大門。

東大寺。

よくもこんなに大きな寺を造れたもんだと感心してしまう。

大仏様を見て、もう絶句。

小雨が本降りになって、当分の間この大仏様の周りで雨宿り。

帰りは、近鉄で京都へと戻る。

奈良駅を出て少しすると車窓に平城宮跡が広がるのが見えた。

法隆寺へはまた次の機会に。

 

 


京都祇園祭2017

2017年07月20日 | 旅行

千年以上も続く、京都祇園祭「前祭」へ行った。

始発の新幹線で、京都駅に8時前に到着、先ずは歩いて西本願寺へ行きお参り、そこから四条通へと向かった。

前祭では、33基あるうちの23基が各町から出て、四条通を人力で引っ張り、その勇壮で美しい装飾を施された山鉾を見るために集まっている人の数の凄いこと。

9時前、出発を控え、「男達」が次々と鉾に乗り込み、下で女性や関係者らが誇らしげに見守っていた。

この伝統行事は、山鉾には女人禁制が守られているそうで、特に先頭を行く長刀鉾の「いき稚児」は男児で、祭りの前からは母親でも世話をすることが禁じられているそうだ。

「こういうのを男女差別だという人もいるが、祭りは神事であり、それを守るのが伝統であり、変えるべきではない」と、食事をした居酒屋のおかみさんは言った。

山鉾巡行のクライマックスは、「辻回し」と呼ばれる、巨大な鉾が交差点を曲がるもので、四条烏丸の交差点はもう身動きが取れないほどになっていて、あっという間に一緒にいた夫とはぐれてしまった。

全て人力で引くので、曲がり角では、沢山の竹を道路に並べ、水を撒いて、合図と共に一気に曲がる方向へ引っ張るのである。

一度では無理で何度も行われ、危険も伴うので、皆が固唾をのんで見守り、曲がりきると大歓声が沸きあがる。

蟷螂鉾も人気のようで、この上に乗っかるカマキリは動く。

いつも動くわけではない、時々動くので、バタバタと羽根を広げカマを上下に揺すると、「カマキリさん、動きはったワ~」と皆大喜びである。

四条烏丸で辻回しを見て、はぐれた夫と合流し、汗だくの祇園祭は終了。

この祭りの前日の宵山は、各町の山や鉾の提灯の灯が綺麗で、それぞれが売る粽を買い求めるというのが京都の習わしだとか。

♪コンチキチン♪の鐘の音は今も耳に残っているが、流れるように出た汗の暑さは、3日も経つと忘れてしまった。