棘を刺したことは誰でも経験していると思う。我が家の庭に好んで蔓バラを植栽し楽しんでいた頃がある。薔薇って手入れが大変で、よく棘を刺していた。
自分も今から50年以上も前になるのだが、未だ抜けない棘がある。
自分が都落ちして会社を起業する5年くらいの間、こいつ等との友情は続き、寧ろ深まって行った。
綺麗な花ほど自己防衛の為に棘があると言われる。女に注意する例えに?も使われる棘である。
自分も今から50年以上も前になるのだが、未だ抜けない棘がある。
高校を出て東京に就職して友人となった奴がいた。彼は秋田の横手から技術系で東雲(現在は豊洲)にある大手会社工場で知り合った。この会社は千葉の鎌ヶ谷に寮があり、5時に起きなければ8時半の始業に間に合わなかった、このことは若い自分等には相当辛いことであった(^^)
そのことが原因ではないのだが、自分は60人の新卒中最初に辞めて北帰行した。彼もどのくらい勤めたのか、ほどなく辞めた。
僅かな期間、同じ釜の飯を食った仲なのに、彼とは妙に心が通じ合った。岩手弁と秋田弁で会話していると、東京の奴らは面白がった、もう一人親しい奴は福島出身だったので我々の通訳をしてくれた。然し、福島弁とて方言がきつくて同じようなものであった。
自分が都落ちして会社を起業する5年くらいの間、こいつ等との友情は続き、寧ろ深まって行った。
そんなある日、その彼から結婚式の招待状が届いた。
=つづく=
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