暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

窯元めぐり

2010年06月09日 | 2010年の旅
九州の旅途中で有田、伊万里、唐津の窯元を見て歩きしました。
或る茶事でHさんとNさんから窯元めぐりのお話を伺って以来、
いつか行ってみたい・・と憧れていました。

有田陶器市のまっ最中だったので、駐車場完備の有田陶磁の里プラザへ直行し、
近くのしん窯とお薦めの源右衛門窯を覘きました。
伊万里では秘窯の里といわれる大川内山(おおかわちやま)を歩き回り、
唐津では中里太郎右衛門窯、あや窯(中里文翆さん)、
鏡山窯(井上東也さん)へ寄りました。

「もう来ること無いかも知れないし、旅の記念になるから・・・」
と、言い訳しながら買い込んで来ました。

最初のお出合いは有田陶器市のコーヒーカップです(写真2)。
外側は青磁色、内側は白磁に呉須で椿が描かれていて、
落ち着いた雰囲気が気に入って求めました。
見切り品(?)のワゴンで白い器をお買い上げです。
十字架に見立ててクリスマスの茶事にどうかしら?

             
                    
             
上の写真3は、大川内山・文三窯(写真1)で求めた色鍋島の蓋物です。
白磁に書かれた絵と青、赤、緑、黄の色彩がすっきりと美しく
気に入りました。絵柄を合わせるのが難しい一品です。
これも早く懐石に使いたいと眺めるたびにワクワクしています。

折角のチャンスなので、それぞれお気に入りのコーヒーカップを
探すことにしました。
古典的な絵柄の伊万里焼(写真4)は主人が大川内山・富永窯にて、
絵唐津(写真5)は私用で、唐津焼・鏡山窯でご縁があり、求めたものです。

             
             

他にもお土産などあれやこれや・・・。
行きはガラガラのスーツケースが帰りはギッシリになりました。
改めて取り出して見ると、一品一品その時の情景やら
お店の人との会話が思い出されて、旅の空が懐かしいです。

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