(つづき)
ご挨拶のあと、重硯と短冊を持ち出し、願いごとを短冊に書いて
笹に吊るして遊んで頂きました。
その間に、懐石の準備です。
真夏の茶事なので、愛媛県西予や南予地方の郷土料理「日向飯(ひゅうがめし)」
をお出ししました。
宇和海の日振島に伝わった料理です。
新鮮な魚を用い、火を一切使わないなど、漁師たちが時間をかけず
材料のよさを生かして、編み出した料理だとか。
「日振(ひぶり)」がなまって「ひゅうが」と呼ぶようになったとか、
他に日向国(宮崎県)から伝わったという説もあります。
愛媛県東宇和海 法華津湾を望む
我が家の「日向飯」は、
鯛の刺身を調味料に漬け込んだものを炊きたてのご飯にのせ、
卵の黄身(醤油はお好みの量で)と薬味(刻み葱、海苔、ゴマ、茗荷など)を
上に乗せた「鯛の玉子かけごはん」です。
今一つ味付けなどわからないので、主人にSOSしています。
懐石献立
向付(冷) 冷やし丸トマト サラダ添え(シーチキン、晒玉葱)
フレンチドレッシング
飯 日向飯 (あとで希望により白飯)
汁(冷) 絹ごし じゅんさい 赤味噌 粉山椒
焼物 スズキ幽庵焼
炊合せ(冷) 茄子水晶煮 鳥の丸 オクラ
箸洗 すだち (梅肉)
八寸 鰻蒲焼(粉山椒) 茄子しぎ焼(鶏味噌) しし唐
香の物 きゅうりと蕪の糠漬
梅酒(一献目) 加賀梅酒
酒 玉の光
手づくりの懐石ですが、美味しく食べて頂けたようで嬉しいです。
続いて、裏千家流の初炭手前を見て頂きました。
他流のお客さまは初めてではありませんが、緊張感があって好いものです・・。
灰形は二文字押切、お香がなかったので敷香(白檀)をしました。
釜を上げると下炭が十分残っていて、ホッとしながら炭を置きました。
灑雪庵の小間で茶事が出来るのもいつまでか(?)、
貴重な機会と思い、座掃きをさせて頂きました。
香合は、先日の法金剛院の蓮を思いだし、「一蓮弁香合」鉄光作、
東大寺大仏殿修復古材で作られています。
お菓子をお出しし、中立をお願いしました。
お菓子はかわいらしい「金魚鉢」(上京区鞍馬口の幸楽屋製)、
動く金魚と目が合って、食べるのが忍びなかったそうです。
銅鑼を五つ打ち、後座の迎え付けとしました。
初座の陰に対して後座は陽、この切り替えの設えが難しく、
教科書通りではなく、空間のバランスや動線を優先することもあります。
今回は、七夕にこだわってお軸と笹飾りをそのまま残し、
花所望を仲良くお二人にお願いしました。
正客M様は、矢筈ススキ、河原撫子、草連玉(くされだま)を白釉花入へ、
次客Y様は、鉄線と山ごぼうを白ガラス花入へ生けてくださいました。
「どうぞお水を・・・ありがとうございます」(茶道口にて)
次は濃茶、後炭、薄茶です。
よろしかったら、お付き合いくださいまし。
旧暦の七夕の茶事-1へ 3へつづく
ご挨拶のあと、重硯と短冊を持ち出し、願いごとを短冊に書いて
笹に吊るして遊んで頂きました。
その間に、懐石の準備です。
真夏の茶事なので、愛媛県西予や南予地方の郷土料理「日向飯(ひゅうがめし)」
をお出ししました。
宇和海の日振島に伝わった料理です。
新鮮な魚を用い、火を一切使わないなど、漁師たちが時間をかけず
材料のよさを生かして、編み出した料理だとか。
「日振(ひぶり)」がなまって「ひゅうが」と呼ぶようになったとか、
他に日向国(宮崎県)から伝わったという説もあります。
愛媛県東宇和海 法華津湾を望む
我が家の「日向飯」は、
鯛の刺身を調味料に漬け込んだものを炊きたてのご飯にのせ、
卵の黄身(醤油はお好みの量で)と薬味(刻み葱、海苔、ゴマ、茗荷など)を
上に乗せた「鯛の玉子かけごはん」です。
今一つ味付けなどわからないので、主人にSOSしています。
懐石献立
向付(冷) 冷やし丸トマト サラダ添え(シーチキン、晒玉葱)
フレンチドレッシング
飯 日向飯 (あとで希望により白飯)
汁(冷) 絹ごし じゅんさい 赤味噌 粉山椒
焼物 スズキ幽庵焼
炊合せ(冷) 茄子水晶煮 鳥の丸 オクラ
箸洗 すだち (梅肉)
八寸 鰻蒲焼(粉山椒) 茄子しぎ焼(鶏味噌) しし唐
香の物 きゅうりと蕪の糠漬
梅酒(一献目) 加賀梅酒
酒 玉の光
手づくりの懐石ですが、美味しく食べて頂けたようで嬉しいです。
続いて、裏千家流の初炭手前を見て頂きました。
他流のお客さまは初めてではありませんが、緊張感があって好いものです・・。
灰形は二文字押切、お香がなかったので敷香(白檀)をしました。
釜を上げると下炭が十分残っていて、ホッとしながら炭を置きました。
灑雪庵の小間で茶事が出来るのもいつまでか(?)、
貴重な機会と思い、座掃きをさせて頂きました。
香合は、先日の法金剛院の蓮を思いだし、「一蓮弁香合」鉄光作、
東大寺大仏殿修復古材で作られています。
お菓子をお出しし、中立をお願いしました。
お菓子はかわいらしい「金魚鉢」(上京区鞍馬口の幸楽屋製)、
動く金魚と目が合って、食べるのが忍びなかったそうです。
銅鑼を五つ打ち、後座の迎え付けとしました。
初座の陰に対して後座は陽、この切り替えの設えが難しく、
教科書通りではなく、空間のバランスや動線を優先することもあります。
今回は、七夕にこだわってお軸と笹飾りをそのまま残し、
花所望を仲良くお二人にお願いしました。
正客M様は、矢筈ススキ、河原撫子、草連玉(くされだま)を白釉花入へ、
次客Y様は、鉄線と山ごぼうを白ガラス花入へ生けてくださいました。
「どうぞお水を・・・ありがとうございます」(茶道口にて)
次は濃茶、後炭、薄茶です。
よろしかったら、お付き合いくださいまし。
旧暦の七夕の茶事-1へ 3へつづく