紅白の椿と芽のもの(桜)
(つづき)
初炭の後は懐石です。
広間へ移動し、そちらでゆっくり懐石を頂きました。
玉庭さんとの打ち合わせで、懐石は喫架で立礼式に頂くことにしました。
我が家でも最近、私を含め膝、足などを痛めている方が多いので椅子席が喜ばれていますが、社中だけの初釜なので楽をさせて頂き、懐石を楽しみました。
初座の亭主N氏にお運びをお願いしましたが、二度目の飯器まで早目に懐石料理を出して、N氏にもゆっくりお相伴の時間をとって味わって頂きました。
初釜らしいお目出度い懐石料理が並び、ワイワイと楽しく完食です。
煮物椀・・・海老しんじょうが絶品でした
懐石献立
向付 鯛重ね作り 芽甘草 山葵 加減正油
汁 手毬麩 三つ葉 辛子 白味噌仕立て
煮物椀 海老しんじょう 大占地茸 細根大根 柚子
焼物 鰆 幽庵焼
預鉢 天蕪風呂吹き味噌 阿波尾鳥丸 小松菜熱浸し
強肴 数の子 松前漬け 糸がつを
箸洗 松の実
八寸 伊勢海老 梅花長芋
湯桶 おこげ
香の物 沢庵 蕪 奈良漬
酒 (う~ん ?? )
懐石後に縁高で主菓子が運ばれました。
雅中庵初釜に続いて2度目のはなびら餅を嬉しく頂戴し、露の打たれた露地を通って腰掛待合へ中立しました(暁庵は準備を手伝いに水屋へ)。
露地にある道しるべ
亭主N氏が打つ銅鑼の音色に感動し、すっかり心を奪われました。
大・・・・小・・・中・・中・・・・大
いつまでも銅鑼の素晴らしい響きが続くので、次の一打を打つのがためらわれる様子でした。
つくばって聴いているお客さまには如何だったでしょうか?
(独り言・・・こんな銅鑼が欲しい!)
後座の床に紅白の椿と芽のもの(桜)を生けました。
花入は竹一重切、銘「玉兎」淡々斎の在判があります。
点前座のどっしりと存在感のある水指は志野(源也造)です。
火相も湯相もよく、後座の亭主Uさんの濃茶点前が始まり、暁庵も末席へ入りました。
茶入につづいて茶杓が清められ、茶が3杓掬いだされた後にサラサラと緑の濃茶が美しく茶碗の中へ回し出されました。
Uさんにとって嶋台(大樋焼、壮明造)で6人分の濃茶を練るのは初めてのことでした。
しっかり丁寧に濃さも丁度良く練ってくださいました。
お服加減を尋ね、中仕舞をしてから末座へ入り、相伴してもらいました。
「いかがですか?」と私。
「とっても!美味しいです・・・」とUさん、全員に満足の笑みがこぼれました。
濃茶は松花の昔、小山園詰です。
茶入、茶杓、仕覆が拝見に出されました。
茶入は膳所焼の耳付、茶杓は銘「知新」、大亀師作です。
ステキな仕覆(写真がなくて残念・・・)は弥左衛門間道でした。(つづく)
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