晴れて暖かくなってきたら、一斉に虫が出てきた。
真っ黒なマルハナバチのようなのが何匹かいたので調べてみると、タケクマバチという10年くらい前から侵入した中国原産の外来種らしい。クロマルハナバチは黒いけど、もっと毛が多いモフモフ系なので、違和感があったら調べてみるのは必要だな。
そんなのの後ろを追って執拗に攻撃するのはオオスズメバチ、しかもデカい。まだ女王蜂が外をうろついてるということか。
威嚇されたり追い払ったりしてるうち、やがて飛んで行ったが、よく入る藪の方向だったので嫌な感じ。
毎晩誰もいない森で過ごしていると大型動物の雰囲気もよく感じるが、スズメバチの方が怖いな。
今朝、サヤエンドウの支柱にしていた竹をほかで使おうと
何気なく掴んだら、竹の内側からチクリとやられました。
目線の高さに穴を開けてあったので、使われたのかと
掴んだら、ちょうどそこにも穴があり、瞬時のことでした。
この蜂は10年ほど前に移入のようですが、20年以上前にも
物干しの竹に穴を開けて、出入りしているのを見ました。
貿易港がある地方なので、初期の個体だったかもしれません。
お互い見えてる時は牽制したり逃げたりもできるのですが、出会いがしらが一番危ないと思います。
垂れている枝を持ち上げて通ろうとしたら急に刺されて何だか全然分からなかったりとか。
スズメバチをピンセットで掴んでいて、だいぶん離れているから大丈夫だろうと思っていたら腹を曲げて、ぬるっと出てきた針が意外に長く、触られただけのようでいて刺されていて、片手が指先から腕までバットにグローブ刺したように腫れ上がって左右の腕が全然別物かというくらいになったことがあります。その内気分が悪くなってもうろうとしながら病院が休みで薬屋まで行ったら、かなり効く飲み薬と塗り薬で両責めにしてもらえてなんとかなったり、毒虫は難しいもんです。
タケクマバチは、なんだこれと調べていたら知り合いが論文化していて、最初に何処で見つかって、やがて別の場所でも見つかってと経緯が書いてあったので、やはり人流の多いところから入って拡大するのかなと。最初にはいないので、外来種はそういう追跡がしやすいのでしょうね。
スズメバチの想定外な反撃! 彼ら(彼女)は常に命のやり取りが
身についているのでしょうか、その能力に感心させられることしきりです。
「バットにグローブ」とは症例見本のような状況を想起いたします。
実は、今朝も支柱を立てているときに刺されてしまいました。
昨日もなのですが、刺された直後患部を押さえて、毒を吸いました。
昨日も今日も、吸い出したおかげか毒が弱いのか、まったく腫れも痛みもありません。
我が家は、屋内にムカデが出てかまれたことがあり、吸引器を常備しておりますが、
口で吸い出すのが手っ取り早いかと考えます。
まるはし屋さんがスズメバチに刺されたときに、
吸引はいかが思われますか?
100均シリンジで穴を大きくしたのでも吸引力が十分っぽい気もします。
口で吸い出すのは、案外口内は傷が多いので、そこから毒が入ってしまう可能性からやめた方が良いという話を聞いたことがあります。
ピチピチ長袖で覆ってない時、素肌の露出した部分は衛生的にはかなり汚い作業に曝されている事が多いので、自分の皮膚表面を信用していないというのもあります。
数十秒かかり、患部を押さえたまま使用できないから
吸引するまでに、毒が拡散するだろうと考え、
刺された3秒後には、口を当てて吸い出しました
畑の土もついている指先ですが、吐き出せばリスクは少ないと考えました。
アシナガバチに刺されたときは、ムカデのときと同じくらい
一週間ほど腫れや痒みが続いたので、今回はダメ元で吸いました。
子供の頃は、擦り傷・切り傷にはヨモギの葉を揉んで止血したり、
テレビの映画で、毒蛇に噛まれたら毒を口で吸い出す場面を、
強く覚えています。
いずれも、他人に勧められる方法ではありませんでした。
野外活動のご安全を祈念いたします。