ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

十和田湖で遊覧船に初めて乗りました

2010年10月13日 | 旅行
 十和田湖の遊覧船は、子の口から休屋(やすみや)まで、約50分かけて移動します。
 十和田湖には何回か来たことがありましたが、これまでは遊覧船に乗る機会がなく、初めての体験でした。というのも、遊覧船は1回当たり1400円とまあまあの運賃で、しかも片道移動なのです。往復すると、運賃が2倍の2800円になり、しかも時間も2時間かかります。ある程度、観光時間に余裕がないと、遊覧船を楽しめません(休屋からは周遊の遊覧船も出ているそうです)。

 これまでは十和田湖はなぜか秋田県側の湖岸を多く走っていました。観光面では、乙女の像で有名な休屋か、奥入瀬渓谷の入り口の子の口が中心のようです。遊覧船はこの2カ所を結びます。


 子の口から出港した遊覧船は、十和田湖の東湖、中湖、西湖と、岸沿いに進みます。御倉半島から中山半島への岸沿いをなぞって進みます。


 十和田湖は標高401メートルにある二重カルデラ湖だそうです。湖の周囲は約46.2キロメートルあるそうです。湖は青森県と秋田県の県境で二分しています。数年前には、秋田県弘前側の山道から十和田湖の湖岸に出て、子の口まで走り、奥入瀬渓流を下りました。湖岸沿いの道路は半島の形をなぞるので、くねくねしていて意外と時間がかかりました。以前に、御鼻部山の展望台から、紅葉の季節に湖面を進む遊覧船を見ました。この時に、機会があれば、一度乗ってみたいと思いました。こうした経緯があったため、今回、乗ってみました。

 当然、10月中旬は紅葉には早い季節です。でも、十和田湖の周囲の山々は少し色づき始めていました。ハゼの葉が赤くなり始め、少数派ですが部分的に黄色に色づいた広葉樹もありました。湖岸の周囲はブナ林だそうです。紅葉の先駆けが部分的に始まっている感じでした。




 遊覧船が着いた休屋(秋田県小坂町)は、夏の観光シーズンが終わったためか、活気があまりありませんでした。休んでいるレストラン・お土産店もあります(休業なのか、廃業なのか、よく分かりませんでした)。奥入瀬渓谷を下っていく八戸行きの観光バスよりも、青森方面に行く観光バスの方が数は多かったです。でも、不景気のためか、休屋全体に活気がない感じが漂い、活気のある観光シーズンが過ぎた観光地という感じでした。紅葉の季節に活気を取り戻すのか、興味があります。それとも、不景気の影響なのでしょうか。

 十和田湖までの道路網を調べると、東北自動車道の十和田インターチェンジか小坂インターチェンジ側からの方が、八戸自動車道の八戸インターチェンジからよりも時間がかかりません。この結果、従来のように青森県十和田市側から十和田湖に向かうよりも、秋田県小坂町側からアプローチした方が利便性が高くなりそうだ。観光面で青森県と秋田県が競合する場面も出てきそうと感じています。一方、新幹線は八戸市から青森市まで12月に伸びます。鉄道では青森県の八戸駅か青森駅から、高速道路では秋田県の小坂町からが便利になります。交通網の変化がどう響くか、興味は尽きません。高速道路利用料の休日1000円の施策も影響しそうです。