ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

新幹線「はやて」の車窓から田園風景を楽しみました

2010年10月14日 | イノベーション
 東北新幹線の「はやて」号に八戸駅から乗りました。
 八戸駅から東京駅まで、約3時間しかかからない点に、改めて驚きました。移動時間の大幅短縮を実現した“新幹線システム”という鉄道イノベーションを強く感じました。
  八戸市の観光案内のパンフレットは、はやては「八戸・東京間を2時間50分」と表記されていました。


 正確には、八戸を出発し、盛岡、仙台、大宮にそれぞれ停車し、東京に着く場合の最短の時間です。これしか止まらないのは、始発の「はやて2号」だけです。乗車時間は2時間46分です。このほかの「はやて」は二戸駅と上野駅に止まる場合があります。この時の乗車時間は3時間1分~4分と微妙に違います。盛岡駅で秋田新幹線「こまち」と接続するための処置時間が微妙に違うのでしょうか。

 驚いたのは、八戸駅を出て約40分で盛岡駅に、さらに1時間で仙台駅に着くことです。なんと速いことかと、感心しました。盛岡駅を出るとすぐに北上川沿いを走ります。


 北上川は、このすぐ先で、雫石川(しずくいしがわ)と合流し、下流の北上川となります。

 気がついたのは、盛岡駅も仙台駅も在来線の駅に隣接して新幹線の駅を設置したため、線路が大きく曲がることです。このため、両方の駅の手前でかなり減速します。確か、仙台駅は新幹線の線路をできるだけ直線上にしたいので、新駅を別につくる案もあったと、新聞記事で読んだ記憶があります。

 
 仙台駅を出発してすぐ見える仙台駅東口です。30年前は住宅街でした。今は、電機量販店やホテルなどが並びます。まだ街づくりの最中です。変われば変わるものです。

 八戸駅と東京駅は距離が約632キロメートルです。東京駅と新大阪駅の距離が約553キロメートルですから、新幹線「のぞみ」なみに速いといっていいような気がします。八戸駅から仙台駅までは車内はがらがらでした。仙台駅で、多数の方が乗ってきて一気に満席になりました。

 東北新幹線の良さは車窓から田園風景が楽しめることです。東海道新幹線では、静岡県のお茶畑とか、浜名湖の風景とか、岐阜県関ヶ原付近から京都駅までの田園風景程度しか、のどかな風景の車窓は楽しめません。これに対して、八戸駅から関東地方に入る那須高原までは、主要な駅近く以外は田園風景が広がります。日本の米どころが次々と出てきます。日本が瑞穂の国であり、米を主食にする文化を持つことを感じさせました。

 岩手県の一ノ関駅の前後や宮城県のくりこま高原駅の前後はよく区画整理された大規模な田畑が続きます。長方形によく区切られた田畑です。


 これに対して、福島県郡山駅を過ぎると、地形に従った田畑が多くなりました。長い間かかってつくられたパズル的な模様です。

 当然、ほとんどが稲刈りを終えていました。稲刈り後の田んぼは、土が見えているものが多いのですが、時々、青々した新芽のようなものが生えた緑色の田んぼ(?)があります。何が生えてきたのか、分かりませんでした。裏作の麦とは思えないのですが、判断する自信がありません。日本の原風景ともいえる、里山近く田畑が楽しめる約3時間の旅でした。飛行機では決して楽しめない車窓風景でした。