山口市の和菓子の「ういろう」は美味です。
ほんのりとした甘さで、ソフトで滑らかな食感がたまりません。
和菓子の「ういろう」(外郎)といえば、やはり名古屋市のものが有名です。小田原市や京都市のものも知られています。そして、山口市のものも名菓として有名です。例えば、新幹線の新山口駅の土産コーナーには、ういろうを売り物としている和菓子店がいくつか並んでいます。
山口県山口市を中心とするういろうも、元祖・本家を自称する和菓子店がいくつかあるようです。元々、山口市などでういろうを売り物にしていた和菓子店の“福田屋”が後継者不足で廃業してしまい、その再現を目指していくつかの和菓子店が手がけるようになり、名菓に育った経緯があるそうです。山口市のういろうのルーツは室町時代からとの説もあり、日本のういろうの源流の一つのようです。以前は、山口市周辺の地域でも「○○ういろう」と、その地方の名称を冠して売られていたとのことでした。
山口市のういろうは、ワラビ粉(ワラビの根からとったデンプン)を加えている点が特徴です。
砂糖、小豆に小麦粉などを加えて蒸してつくります。抹茶などを加えたものもあります。ほんのりとした上品な甘さです。「わらび餅」とどう違うのかは分かりません。名古屋市のういろうは、もちもちしたお米を感じさせます。京都市のういろうも、名古屋市のういろうを少し硬くしたお米系の食感だったとの記憶があります。小田原市のういろうもだいぶ前に食べたのですが、覚えていません。商業面では、新大阪までの新幹線の開業に合わせて、全国的に売り出した名古屋市のういろうが大成功を収めています。
山口市のういろうの一つに、「豆子郎」(とうしろう)という名称で売っているものがあります。御堀堂(みほりどう)という和菓子店が販売しています。
JR西日本の新幹線駅である新山口駅では、「豆子郎」を売るお店が並んでいました。面白いのは、ういろう好きの方が、山口のルーツである福田屋のういろうを再現しようと努力し、ういろう好きの“シロウト”がつくったということを踏まえて、「豆子郎」と名付けたそうです。
山口市のういろうに魅せられたのは、数年前に山口市の温泉街として有名な湯田温泉に泊まった時です。温泉街の中心部にあった和菓子店にういろうを買いに行ったら、「当店のういろうは午前中に売り切れてしまいます」といわれ、買えませんでした。そのお店のういろうも日持ちするものもあるのですが「美味しいのはつくった当日しか持たない生もの」との話でした。「明日午前7時からお店を開けますので」といわれ、翌日早朝に買いにいきました。このほかにも湯田温泉駅近くの和菓子店で食べたういろうも美味でした。
今回は湯田温泉にまで行く時間がなく、そのお店への訪問は断念しました。購入したういろうも賞味期限は2~3日です。
和菓子のういろうを楽しめる現在は、平和でいい時代です。以前に、和菓子が豊富な島根県松江市に行った際に、江戸時代に平和が続き、お茶の文化が育って和菓子の文化が開花したと思いました。この点では、金沢市も同じです。和菓子が楽しめる世界に生きている幸せを感じます。
ほんのりとした甘さで、ソフトで滑らかな食感がたまりません。
和菓子の「ういろう」(外郎)といえば、やはり名古屋市のものが有名です。小田原市や京都市のものも知られています。そして、山口市のものも名菓として有名です。例えば、新幹線の新山口駅の土産コーナーには、ういろうを売り物としている和菓子店がいくつか並んでいます。
山口県山口市を中心とするういろうも、元祖・本家を自称する和菓子店がいくつかあるようです。元々、山口市などでういろうを売り物にしていた和菓子店の“福田屋”が後継者不足で廃業してしまい、その再現を目指していくつかの和菓子店が手がけるようになり、名菓に育った経緯があるそうです。山口市のういろうのルーツは室町時代からとの説もあり、日本のういろうの源流の一つのようです。以前は、山口市周辺の地域でも「○○ういろう」と、その地方の名称を冠して売られていたとのことでした。
山口市のういろうは、ワラビ粉(ワラビの根からとったデンプン)を加えている点が特徴です。
砂糖、小豆に小麦粉などを加えて蒸してつくります。抹茶などを加えたものもあります。ほんのりとした上品な甘さです。「わらび餅」とどう違うのかは分かりません。名古屋市のういろうは、もちもちしたお米を感じさせます。京都市のういろうも、名古屋市のういろうを少し硬くしたお米系の食感だったとの記憶があります。小田原市のういろうもだいぶ前に食べたのですが、覚えていません。商業面では、新大阪までの新幹線の開業に合わせて、全国的に売り出した名古屋市のういろうが大成功を収めています。
山口市のういろうの一つに、「豆子郎」(とうしろう)という名称で売っているものがあります。御堀堂(みほりどう)という和菓子店が販売しています。
JR西日本の新幹線駅である新山口駅では、「豆子郎」を売るお店が並んでいました。面白いのは、ういろう好きの方が、山口のルーツである福田屋のういろうを再現しようと努力し、ういろう好きの“シロウト”がつくったということを踏まえて、「豆子郎」と名付けたそうです。
山口市のういろうに魅せられたのは、数年前に山口市の温泉街として有名な湯田温泉に泊まった時です。温泉街の中心部にあった和菓子店にういろうを買いに行ったら、「当店のういろうは午前中に売り切れてしまいます」といわれ、買えませんでした。そのお店のういろうも日持ちするものもあるのですが「美味しいのはつくった当日しか持たない生もの」との話でした。「明日午前7時からお店を開けますので」といわれ、翌日早朝に買いにいきました。このほかにも湯田温泉駅近くの和菓子店で食べたういろうも美味でした。
今回は湯田温泉にまで行く時間がなく、そのお店への訪問は断念しました。購入したういろうも賞味期限は2~3日です。
和菓子のういろうを楽しめる現在は、平和でいい時代です。以前に、和菓子が豊富な島根県松江市に行った際に、江戸時代に平和が続き、お茶の文化が育って和菓子の文化が開花したと思いました。この点では、金沢市も同じです。和菓子が楽しめる世界に生きている幸せを感じます。