2019年10月2日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面に掲載されたコラム「10%が問う日本 2」を拝読しました。見出しは「止まらぬ借金の誘惑 増税しても緩む財政規律」です。
10月1日に消費税が税率8パーセントから10パーセントに値上げされた目的は、日本の財政健全化でした。今後も安定た福祉国家を実現するためです。
具体的には、日本で進む少子高齢化によって起こる税収などの収支不足をカバーし、日本の国の財政赤字を減らして、国の財政を健全化させるということでした。
これから一層進む重老齢化社会への備えのはずでした。
このコラム「10%が問う日本 2」の文章は「道東自動車道、米子道、徳島道・・。この春に全国16区間の高速道路で4車線化の計画が動き出した」と始まります。
これを実施するために、約1兆円の財政融資金を使う予定です。
このコラムの見出しは「増税しても緩む財政規律」です。
日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「止まらぬ借金の誘惑 増税しても緩む財政規律 10%が問う日本 2」と報じています。
国の借金で資金を集める財政融資資金は、かっては過剰な道路建設への反省から一時期は削減対象になりました。
それは、消費税が初めて導入された1980年というバブル最盛期のことでした。この時は3パーセントの消費税実施によって、翌年1990年の国の予算では歳出削減の努力もあり、赤字国債ゼロを達成しました。なかなか健全な反応です。
現在、バブル経済崩壊後に税制収入が少なくなると、赤字国債が復活し、現在は国の歳入の約3割を赤字国債という借金で補う異常な構図が定着しています。社会保障費が増えたからという言い訳がこれを後押しします。
今回の消費税が10パーセントに値上げされて税収は年間5.6兆円増えますが、財政健全化に回るのは半分の2.8兆円です。
新たな借金に頼らずに国と地方の政策経費を賄えるかを示す基礎的財政収支(PB)の赤字は2019年度は15兆円です。
現政府は、2018年6月に基礎的財政収支(PB)の黒字化目標を5年先に先送りしました。借金を減らす気はあまりないです。
さて、冒頭の「道東自動車道、米子道、徳島道・・。この春に全国16区間の高速道路で4車線化の計画が動き出した」の背景には、現在の低金利が追い風になっています。借金しやすい環境になっています。
実は、気になるのは、地方の国道や県道などの生活道路の維持・修理の必要性もかなり高まっています。実際に、地方の道路の橋やトンネルの維持・修理は先送りされています。過疎地への地方の道路の橋やトンネルは維持できるのかどうか・・。
消費税値上げに対して、ただ文句をブツブツというだけでは、国の借金は減りません。もし、財政健全化が進まない場合は、将来に何かが起こります。異常な借金を背負っているからです。
このコラムの最後の文章は「歳出改革に残された時間は少ない」です。近い将来、何が起こるのか考える時期です。
10月1日に消費税が税率8パーセントから10パーセントに値上げされた目的は、日本の財政健全化でした。今後も安定た福祉国家を実現するためです。
具体的には、日本で進む少子高齢化によって起こる税収などの収支不足をカバーし、日本の国の財政赤字を減らして、国の財政を健全化させるということでした。
これから一層進む重老齢化社会への備えのはずでした。
このコラム「10%が問う日本 2」の文章は「道東自動車道、米子道、徳島道・・。この春に全国16区間の高速道路で4車線化の計画が動き出した」と始まります。
これを実施するために、約1兆円の財政融資金を使う予定です。
このコラムの見出しは「増税しても緩む財政規律」です。
日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「止まらぬ借金の誘惑 増税しても緩む財政規律 10%が問う日本 2」と報じています。
国の借金で資金を集める財政融資資金は、かっては過剰な道路建設への反省から一時期は削減対象になりました。
それは、消費税が初めて導入された1980年というバブル最盛期のことでした。この時は3パーセントの消費税実施によって、翌年1990年の国の予算では歳出削減の努力もあり、赤字国債ゼロを達成しました。なかなか健全な反応です。
現在、バブル経済崩壊後に税制収入が少なくなると、赤字国債が復活し、現在は国の歳入の約3割を赤字国債という借金で補う異常な構図が定着しています。社会保障費が増えたからという言い訳がこれを後押しします。
今回の消費税が10パーセントに値上げされて税収は年間5.6兆円増えますが、財政健全化に回るのは半分の2.8兆円です。
新たな借金に頼らずに国と地方の政策経費を賄えるかを示す基礎的財政収支(PB)の赤字は2019年度は15兆円です。
現政府は、2018年6月に基礎的財政収支(PB)の黒字化目標を5年先に先送りしました。借金を減らす気はあまりないです。
さて、冒頭の「道東自動車道、米子道、徳島道・・。この春に全国16区間の高速道路で4車線化の計画が動き出した」の背景には、現在の低金利が追い風になっています。借金しやすい環境になっています。
実は、気になるのは、地方の国道や県道などの生活道路の維持・修理の必要性もかなり高まっています。実際に、地方の道路の橋やトンネルの維持・修理は先送りされています。過疎地への地方の道路の橋やトンネルは維持できるのかどうか・・。
消費税値上げに対して、ただ文句をブツブツというだけでは、国の借金は減りません。もし、財政健全化が進まない場合は、将来に何かが起こります。異常な借金を背負っているからです。
このコラムの最後の文章は「歳出改革に残された時間は少ない」です。近い将来、何が起こるのか考える時期です。