日常会話ではこのように言う:
昨夜のこと、共和党のトランプ候補が例によって彼の支持者たちに向かって吠えていた、
“Kamala Harris. You are fired. Get out of here.”のように。ところが、トランプ氏は彼独特の支持者に語りかける以上、Get out of here.は「ゲラウタヒア」のように発音していた。「あーあ、またか」と思ったのだが、これは決して異常ではなく、このように発音する人たちは少なくないのだ。現に、小泉進次郎氏は”It’s gotta be sexy.“のように言っておられた。
ドナルド・トランプ氏も小泉進次郎氏もgetを使って言いたい事を表現しているのだ。そこで、今回は俗説というのか、良く言われているような「英会話ではgetとhaveとmakeを上手く使えれば殆どのことが表現できること」を中心にして見ようと思う。
“I’ve gotta go.”
解説)I’ve got to go.なのだが「アブガタゴー」のように聞こえる。「もう行かなくちゃならない」という意味。だが、I should leave now.でも良いのだが、この方がキチンとした言い方で、見出しの方はくだけた言い方。余程英語慣れしているときは使っても良いのだが、native speakerたちは普通に使う。
“get out of here”
解説)上記のトランプ氏の台詞。余りお勧めはしない言い方。あの場合は「失せやがれ」と言ったのかと感じたほど強い言い方だった。正確に言えば“You get out of here.”となる。
“get in touch with ~”
解説)「誰それさんと連絡を取る」という意味。Can you get in touch with Mr. Ishiba?というような具合。
“get hold of ~”
解説)上と同じような意味だが、ここではCan you get hold of him?と言えば「彼と(電話で)連絡が取れるか」のように、連絡の手段が含まれると思っていて良いと思う。
“Glad you made it.“
解説)ここではgetから離れてmakeの使い方の例を。これは実際に聞いた会話で「良くいらっしゃいました」という「到着」のような意味で使われていた。ここのgladを「来てくれて嬉しい」などと訳す必要はないと思う。このmake itには色々な遣い方があって、大雪の日に四駆を持っていなくて出勤できなかった人を“He could not make it, today.のように言われた。
“You are missing the point.”
解説)ここではmiss the pointが要点。英辞郎の表現を借りれば「貴方の議論はピントがずれている」か「論点が分からない」と言うときに使う。ポイントは「要点」を外す、的外れ」と言いたいのである。
“Nice to see you.”
解説)ありふれた「初めまして」なのだが、これは初対面ではない場合に使うと良いと思う。広く使われているというか英会話の教材にある“Nice to meet you.”は初対面の時に使えと教えられた。でも、これらは主語が抜けていてざっくばらんな表現なので、正式にと言うかキチンと言うときには“I am glad to see you.”か“I am pleased to meet you.”の方が良いかも知れないと思う。
“Nice meeting you. Nice talking to you.”
解説)両方とも、別れるときに言うこと。ここでも主語がないのだが、これでも失礼ではないと聞いた。前者は「会っただけで、会話という会話もしなかったとき」に使った。後者は「良い話し合いだった」と言いたいとき。
結び:
このように単語夫々の意味を知っているだけでは、何を言われたのか直ぐには理解できない表現が多いのが日常会話なのである。このような言い方を早口で言われるのだから聞き取れなくて困る。こういう表現を使いこなしなさいとは言わない。彼等native speakerたちが使う表現に耳を慣らしておくことが肝心だと思う。
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