爽やかなな弁舌を感心して聞いた:
偶々付けっぱなしにしていたTBSのひるおび(恵の司会が鼻につくが)冒頭から中継し始めたので、この会見を聞いてしまった。延期だということと都知事の三大関心事の表明は良く解ったし、あれほど爽やか且つ巧みな話術で説明され、質問を巧妙にはぐらかされては何を聞かされたのかサッパリ解らないうちに終わってしまったと言っても良いかと思った。国会議員の経験が豊富だとは理解しているが、小池都知事は政治家であると同時になかなかのpolitician(策士とでも訳すか)だと思わせられた。
兎に角、要所要所で切り札の「都民ファースト」を巧みに引用しては質問の要点をはぐらかしているかに聞こえた答弁術などは、凡百の代議士などの及ぶところではあるまい。何故にオリンピック用道路の建設を後回しにしたかという理由を具体的に語ることを回避して、「都民ファースト」と「食の安全」で説明した辺りも見事な話術だったと思う。端倪すべからざる知事だと思わせてくれた。
私は裏を読もうと試みる癖が何時の間にか備わったので、小池都知事が繰り返し「~を精査して」などと言われた時には必ず何らかの金額か予算が絡んでいたと読んだ。例えば、豊洲の建築費が何故当初の予算から三倍にも膨れ上がった辺りは、プロジェクトチームであらためて調査すると強調された。私の読みでは「そこに利権があって云々」と言外に表明されたかったのであり、建築工事費とそれに絡んでいたかも知れない利権と談合(?)を疑っているのだと、何処かかの誰かに聞かせようとしておられるのかな、などとつい考えてしまった。
確かに、11月7日を延期すると700万円/日の経費が発生すると巷間伝えられているが、都知事はその経費の内訳も検討すべきだと言われていた。その点はフジテレビだったかで問い合わせていた移転賛成派の業者が「冷蔵庫を-600度に下げる為にはある程度の期間を要し豊洲では既に下がっているはずで、それを一旦延期に伴って切ってしまうと、またそこまで下げる為の猶予期間が必要であり、自社でも既に1,000万円を機材に投資したので延期は受け入れがたいと述べていた。
そこで初めて必要経費の内訳の一部が出てきたと聞こえた。これも都知事が指摘された「これまでの情報公開不足」の一部だろうか。記者からの質問には「かかる移転延期にとなって発生する経費を都が負担するのか」があったが、小池都知事は「それは都民ファースででもあるが、プロジェクトチームが如何に速やかに解明すべき点を解明するかにも懸かってくる」と巧みな国会で鍛えられた答弁で交わされた。
私は「都民ファースト」も大いに結構であると思うし、情報公開不足の解消を目指されるのも良しと思うし、築地が老朽化して危険ならば豊洲に移転させるのも良い考えだとは思うし、オリンピックも大事だとは考える。だが、そういう美名に隠れて(いや情報を公開せずして誰かが隠していたのか?)移転と新規開業の日時を決定し、建築工事費の予算の膨張を拱手傍観していた誰かがいたのだったならば、都民の一人としては肯んじがたいのだ。石原君以下の前任者たちは何をしていたのかなとも思ってしまう。
偶々付けっぱなしにしていたTBSのひるおび(恵の司会が鼻につくが)冒頭から中継し始めたので、この会見を聞いてしまった。延期だということと都知事の三大関心事の表明は良く解ったし、あれほど爽やか且つ巧みな話術で説明され、質問を巧妙にはぐらかされては何を聞かされたのかサッパリ解らないうちに終わってしまったと言っても良いかと思った。国会議員の経験が豊富だとは理解しているが、小池都知事は政治家であると同時になかなかのpolitician(策士とでも訳すか)だと思わせられた。
兎に角、要所要所で切り札の「都民ファースト」を巧みに引用しては質問の要点をはぐらかしているかに聞こえた答弁術などは、凡百の代議士などの及ぶところではあるまい。何故にオリンピック用道路の建設を後回しにしたかという理由を具体的に語ることを回避して、「都民ファースト」と「食の安全」で説明した辺りも見事な話術だったと思う。端倪すべからざる知事だと思わせてくれた。
私は裏を読もうと試みる癖が何時の間にか備わったので、小池都知事が繰り返し「~を精査して」などと言われた時には必ず何らかの金額か予算が絡んでいたと読んだ。例えば、豊洲の建築費が何故当初の予算から三倍にも膨れ上がった辺りは、プロジェクトチームであらためて調査すると強調された。私の読みでは「そこに利権があって云々」と言外に表明されたかったのであり、建築工事費とそれに絡んでいたかも知れない利権と談合(?)を疑っているのだと、何処かかの誰かに聞かせようとしておられるのかな、などとつい考えてしまった。
確かに、11月7日を延期すると700万円/日の経費が発生すると巷間伝えられているが、都知事はその経費の内訳も検討すべきだと言われていた。その点はフジテレビだったかで問い合わせていた移転賛成派の業者が「冷蔵庫を-600度に下げる為にはある程度の期間を要し豊洲では既に下がっているはずで、それを一旦延期に伴って切ってしまうと、またそこまで下げる為の猶予期間が必要であり、自社でも既に1,000万円を機材に投資したので延期は受け入れがたいと述べていた。
そこで初めて必要経費の内訳の一部が出てきたと聞こえた。これも都知事が指摘された「これまでの情報公開不足」の一部だろうか。記者からの質問には「かかる移転延期にとなって発生する経費を都が負担するのか」があったが、小池都知事は「それは都民ファースででもあるが、プロジェクトチームが如何に速やかに解明すべき点を解明するかにも懸かってくる」と巧みな国会で鍛えられた答弁で交わされた。
私は「都民ファースト」も大いに結構であると思うし、情報公開不足の解消を目指されるのも良しと思うし、築地が老朽化して危険ならば豊洲に移転させるのも良い考えだとは思うし、オリンピックも大事だとは考える。だが、そういう美名に隠れて(いや情報を公開せずして誰かが隠していたのか?)移転と新規開業の日時を決定し、建築工事費の予算の膨張を拱手傍観していた誰かがいたのだったならば、都民の一人としては肯んじがたいのだ。石原君以下の前任者たちは何をしていたのかなとも思ってしまう。