新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

多忙だった2日間

2018-03-31 18:07:29 | コラム
昨30日夜から本日までは疲労困憊:

30日は先ず藤沢駅で short noticeで11時30分に集まって貰えた中・高の仲間4人と落ち合って、駅の近くの蕎麦屋で昼食会。同じ県立の学校に期せずして6年間も通うことになった仲間同士の結束は固く(私は昨年12月のクラス会を自律神経失調症で欠席せざるを得なかった、2年ぶりに近胃顔合わせだったが)1時半まで心ゆくまで語り合った、有り難い同級生の好意と集まりだった。

それから私はやおら道案内してくれたF君の助けで藤沢駅の北口に回ってタクシーに乗って、大動脈瘤破裂という大病の手術後既に3週間を経過した弟の見舞いと言うよりも、悲観論者の私からすれば、悪い事態を想定して藤沢市民病院に向かった。実は、お恥ずかしながらここでもまた生まれついたそそっかしさで見舞いは午後3時からで、週末のみ午後2時からという病院の規定を失念していた為に、2時前に到着。咄嗟に係の女性に「具合が悪いので速やかに来て欲しいと言われた」と言って許可を取って、急遽HCUに入った。

そこには良い意味での驚きの展開が待っていた。丁度清拭が終わるところで看護師さんが「今日か明日には一般病棟に移れるところまで来ています。昨日は車椅子で病院の外に花見に行きました」と言うではないか。悲観論者には想像すら出来なかった良い状態で、筆談は出来るからと数枚のA4版の紙をバインダーに束ねてフェルトペンとともに持ってきて貰えた。感動した。

そこで早速馴れぬ筆談を開始したが、当人はほぼ倒れる前の状態で冗談は言うし(書くしか?)英文まで書いてみせるような回復ぶりだったので、一安心どころか百安心とでも言いたいような嬉しい状態。看護師さんの薦めもあって右手で握手させてみたが、50~701%はあるだろうと思わせる力で握り返してきたもも、心地良い驚きだった。当人は未だ気管を切開して管が入った状態なので、筆談をしたという訳だ。本当に良かったと思い、未だ余計な負担はかけさせられまいと思って15分ほどで「また来るぜ」と言って退出。

玄関を出たところで直ちに姪に好転した状態伝えたところ「2日前に来た時とは大きな違いがある」と喜んで、早速31日には駆けつけるとのことだった。個人的な問題はここからで、午前中に会った仲間の1人は「もう東京までの片道1時間は物理的に負担が大きく疲労するので、東京行きは極力回避している」と言っていた小田急に60分ほど乗って帰京。最悪の事態を想定していた為に精神的にもかなり疲労してのだろうか、8時過ぎには掛かりつけのクリニックで処方されている精神安定剤を服用して寝てしまった。

さて、31日は起きてみれば、前日の物理的且つ精神的な疲労の為か、どうやら自律神経失調症が襲ってきていたようで、首筋から脚まで体中がきしんでいる状態。これでは締め切りが迫っているある特殊な原稿を書き上げるはずだった予定が狂ってしまうとばかりに8時半には出発し、そろそろ且つのろのろと歩いて杖とも柱とも頼む掛かりつけのSクリニックまでよろめく脚を踏みしても約15分で到着。それでも、既に先客が1人いたのにはビックリ。

S医師の診断では「貴方の年齢ではもっともっと弱っている人がいるのが多いのが普通。貴方は良い方だ」と慰められた。本日の処置はブロック注射ではなく所謂「ニンニク注射」にも似たビタミン注射だったようで、S先生は「これで立ち直れる」と嬉しい一言。事実、その暗示が効いたか、午後から着手した原稿は4時過ぎには書き終えて、これも一安心となった次第。それにしても2日間も高齢者にとっては目まぐるしい行動が続き、何とか耐えた自分を褒めて終わろうと思う次第。

本30日は休載とします

2018-03-30 17:26:45 | コラム
謹告

本日は緊急の用事があって早朝から遙か彼方の(?)藤沢まで行っておりまして、先ほど帰京致しました。結果的に時間の余裕がなく、不本意ながらブログ更新を休むことに致します。宜しくご理解のほどをお願い申し上げます。

真一文字拝

アメリカ人の怖さと付き合い方の難しさ

2018-03-29 13:56:23 | コラム
アメリカ人との付き合い方:

結局は文化と思考体系の違い論になると思うだが。

畏メル友・RS氏は私の「アメリカ人の怖さ」について

<米国人のエリートは違うだろうは日本人の大甘な見通しであって、現実は貴方のように経験しなければ分からないのですね。これは米国に限ったことではありません。中国でも韓国でも中東でも同じでしょう。>

と言われた。私の返信は

<私もそうだと思います。何度も同じ事を言うようですが、これはまさしく経験して見ないと知り得ない「文化と思考体系の違い」だと思います。私を捨てようかと考えた生涯最高の上司の判断は極めて合理的と言えるかも知れませんが、冷血かなと受け止めたでした。良くそんなことを考えるものだと驚愕するほど割り切っていました。

ここで語ろうとは思えないので、何れ酒と水を酌み交わす機会があれば回顧します。>

だった。またYO氏からは「安倍総理対トランプ大統領の信頼関係は大丈夫だろうとの意見が寄せられたので、私からは

<私が最も懸念していることは、既に申し上げたように「アメリカ人は自分が第一ですから、自分にとって都合が良い時にはその信頼するという相手を徹底して利用しますし、歓待もします。だが、その案件かその問題について利用価値が低いと判断すれば、全く利用もせず声もかけないことはあると思います。彼には悪意はないと思います。彼自身の価値の尺度での判断ですから。

それが今回の習近平と金正恩会談であり、安倍総理に知らせなくとも良い(知らせたとの説もあるようですが)との判断でしょう。それは冷たいのでも何でもなく、知らせなくとも問題なしとの判断だったと思います。それを「安倍総理を信頼していなかったから」と見るのは、早計か知れないと思います。飽くまでも利用価値の観点からの判断でしょうから。

私が信頼する上司に危うく捨てられそうになった経験をここには語りませんが、「そう考えるのか」と彼の自分の都合だけで判断する恐ろしさを知って唖然、呆然でした。故に、私は安倍総理対トランプ大統領の間柄を万全と見るのは楽観的かと疑うのです。>

と答えました。

ここで、私が強調したいことは「とても我が国の良識ある温和な人たちとはまるで異なる言うなればえげつなさを感じさせる」のです。その辺がアメリカ人と言うべきか白人たちの恐ろしさとイヤらしさでしょう。






アメリカ人の怖さ

2018-03-29 10:05:08 | コラム
100人に1人の優れ者たち:

私は以前から「アメリカ人という者たちは精々100人に1人が例えようもなく抜群に優れており、残る凡庸な99人を率いている。故に、その指導者である極めて優秀な者が一歩誤れば、その集団全体が危機に陥るか倒れてしまうのだ。これがアメリカという世界の恐ろしさであり、集団というか『皆でやろう』という精神の元で動いている我が国では先ずあり得ないこと」と説いてきた。

そして、22年以上も実務の世界で「100人の(あるいは1,000人の)中の1人の凄さをイヤというほど実地で経験したし、見聞もしてきたのだった。しかも、その99人の指導者となる者たちは最初からそうなるべ名家か良家か資産家に生まれ、その豊かさを活かしてそういう地位に到達すべき教育をIvy Leagueのような今では年間の学費が600~700万円にも達する大学で経営学修士号を獲得してビジネスの世界に入ってくるのだ。

そういう連中は出会ってみれば分かることで、誠に頭脳明晰というか賢明というか“sharp”という言葉で形容される極めて優秀な者たちなのである。「何だ、そういう者ならば我が国にも高級官僚や優れたビジネスマンにいくらでもいるではないか」と言われそうだ。だが、アメリカには我が国と異なる点がある。それはその100人に1人は幼少期からそうなるべき教育を受けて来ているし、家族全体がそういう雰囲気なのである。

考えてみるまでもないことで、4年制の大学の後で4年間の実務経験を経て入学するビジネススクールの2年間に要する学費は(4年間の実務経験の間を除けば)3,600~4,200万円に達するのだ。奨学金や学生ローンを考えなければ、これだけの負担に軽々と耐える家庭に生まれなければ、ビジネスの世界で生き残り且つ指導者の地位には上がっていけないのがアメリカである。

経験上も言えることだが、そこまで昇進してきた者たちは確かに何事においても「頭が良いな」と嘆息させられた経験があった。それは忌憚のないところを言えば「何という狡さだ」というか「そこまで作戦を立てるとは狡猾な」と驚かされるほど悪知恵が発達している者がいるのだ。私流に表現すれば「流石にCIAがある国だ」とでも言いたくなる巧妙且つ悪辣な作戦を色々な場面で展開してみせるのだ。我が国のような性善説を信奉していては考えられない恐ろしさがある。

別な見方をすれば、あの生存競争が激烈な組織の中で階段上がるというか、スピードトラックを順当に突き進んでいく為には尋常な頭脳と知恵だけでは、アッという間に蹴落とされてしまう危険性が秘められているのだ。更に観点を変えれば、MBAやPh.D.は出世の為には必須だが、それだけでは生き残れるかどうかを保証しないので、際は見えない容易に生き残れない世界だということ。

そのような世界で何度か倒産の憂き目に遭っても起き上がって、不動産業界で確固たる地位を築き上げて名を為してこられたドナルド・トランプ氏は、一筋縄ではいかぬ人物だと思って付き合っていく必要があると思っている。現に就に以来20人以上もの閣僚を含めた重要な側近というか補佐官を切ってきた辺りを見れば、政治の世界でも如何に生き残っていくかは十分に心得ておられると見た。

より解りやすく言えば、安倍総理が自分のこれからの米国大統領としての職責を果たし且つ守っていく為には必要な人物と見れば、フロリダの別荘に招待し、ともにゴルフを楽しむような歓待をして見せたのだと私は見ている。自分の役の立つと見える間は徹底的に活用するのが、彼らの行動様式であると、経験的に考えている。詳細は避けるが、私自身もそういう捨てられ方をされかけたこともあったのだ。

そうであれば、アメリカ対DPRKの首脳会談や、中国とDPRKの関係改善の首脳外交に安倍総理が介在する余地がないと思えば、金正恩の訪問の告知があっても、安倍総理に知らせなかったとしても不思議ではない。嘗ては、ニクソンの頭越しの中国訪問があったではないか。このようなアメリカの指導者のやり方を「狡猾」と見るか、自分の都合を優先する手前勝手と見るかは、意見が分かれるだろう。

だが、彼らの中に入って長年見ていれば「そういう者たちだ」と見えて来ると思っている。要するに付き合い方を十分に考慮せよということ。


3月28日 その3 金正恩恐るべしか?

2018-03-28 16:21:30 | コラム
「我が国は蚊帳の外」か?

私は先頃「金正恩は端倪すべからず」として論じたと同時に「もしかすると、彼には凄い能力がある参謀がついているかも知れない」とも言いました。この度の習近平訪問は恐るべき快挙で(褒めている訳ではなく、中国とDPRKにとってはこういうことでしょうし、習近平様はご満足の様子)、私如きには予想もできなかった訪問でした。

しかも、事前にトランプ大統領と文在寅大統領には通告してあったなどとは、小憎らしいほどの知恵だったと思います。しかも、既に福山哲郎のところで懸念してあったように、トランプ大統領と安倍総理の間柄はそれほど鉄壁ではなかったと思わせるようで、トランプ様からは安倍総理にご連絡はなかったと報じられています。

これで各テレビ局が使うタレントどものですら「我が国は蚊帳の外か?」と懸念するような状態です。私は経験が未だ浅い河野外相は兎も角、外務省の能力には限りない不安を感じざるを得ません。

確かに韓半島とアジアの情勢は目まぐるしく急速に変化して行っています。その最中に「文書書き換え問題」だの「安倍昭恵夫人も証人喚問」などと言っている時ではありません。先ほど8チャンネルだったかで生稲某女までが「蚊帳の外に置かれた」と嘆いて見せました。

北と南が兎に角統一に向かって進み、核兵器は別にしてmissileを装備した連邦の形を採り、金正恩が首班となって習近平に加えてもしかしてアメリカまでがバックアップすれば、我が国はどうなるのかと、安藤優子が不安感を述べていました。