スポーツの中継ばかり見ていた:
サッカー:
先ずは、韓国で開催されていたサッカーのU-20のW杯。グループ戦が終わって我が代表は上位16ヵ国に入って、南米の強豪(なのだろう)ベネズエラと対戦。お互いに得点がないままに延長戦に入ったところで見限って、観戦を止めた。無情なことをするじゃないかと非難されそうだが、それ相応な理由があった。
我が方は綺麗なパス回しをするというか、パスの為の綺麗なパスをすることが命とでも思ってサッカーをやっているかの如くに、再三再四攻め込んで「今度こそ」と思わせてくれたが、ある時は巧みにゴールのバーを狙って見事に当てたし、GKと1対1となればGKの真正面を綺麗に捉えるといった具合だった。あれほど好機を逃す試合には勝ち目がないと見切ったのだ。遺憾ながら、私の目は確かで延長戦で敗れた。
彼らは球扱いも巧みだし、パス回しにも優れていて南米代表を翻弄して見せたが、息の根を止める術を知らなかったのは残念でった。やることが全て綺麗事で、必死の形相で迫り来る敵兵を蹴散らしてでもといったような勝負をするサッカーではなかった。昔から同じことを言ってきたが、綺麗なパス回す即ち責任逃れのパスに等しいことが多く、自分でやってやると言う昔風の気迫が見えてこなかった。
現在のサッカーは先頃かの釜本邦茂が指摘したように「自分でキープして抜いていくことを禁じられているかの如く」であり、木村和司が嘆いたように「センターリング(現在のクロスパス)を受けるべきプレーヤーが上がり過ぎ(昔は詰め過ぎと言った)で、相手の守備陣と並んでしまうので、競り合いに勝てない」のである。
それだけではなく、バックス間の横パス交換が多過ぎるし、昔の言葉で言う「バックパス」ばかりで、私のような古い世代には積極性の欠如に見える。負けるべき相手ではなかったようでもあるが、矢張り負けた方が弱いのだ。あれは内山と言ったか、監督さんの責任ではないと思う。子供の頃に何を教えられたかの問題だろう。
テニス:
錦織圭のテニスも中継されていたとは知らなかったが、見てしまった。彼があそこまでやったのはただひたすら偉いと思うし、賞賛したい。だが、もうそろそろあの体格と連戦では継続疲労が貯まっているのではないかと危惧する。彼のテニスは何も知らない私が見ても変化が多く巧妙であり、相手の心理の表と裏を巧みに突いている。詰まるところ、彼の力と技と体格で何処まで、何時までやっていけるかの問題かと思う。
プロ野球:
次は巨人が見るも無惨に惨めな負け方をした交流戦で、相手は絶好調の楽天。巨人があのように負けたのはただ単に好不調の問題だけではないのは既に指摘した。昨夜は頼みの綱の菅野が良くなかった。何分にも解説が巨人出身の鈴木尚広だったので煮え切らないことしか言っていなかったが、投球がコントロール良く?高目に集まり過ぎていたと見ていた。あれは捕手の小林にも責任があると思う。
それにしても楽天は良く当たっている。特に感心したのが桐蔭学園→早稲田大学という一番打者の茂木。「早稲田の野球の疑問点は、投手も野手も小さく纏めてしまう嫌いがあるというところにあるのだ」というのが私の持論。論より証拠に早稲田出身の大投手は少ないし(直ちに思いつかない)打者も少ない。MLBに行った青木がいるじゃないかなどと言うなかれ。彼が松井秀喜のような大型打者か?一様に言うなればバットを短く以て前でチョコンと当てるような感覚で打っている。
ところが茂木は違っていた。菅野を恐れることなく打って出たし、2本目のライト前のヒットなどは思わず「凄い」と叫んだほどの強振だった。早速、英語の講釈だが「強振」を”hit the ball hard”と言っている。それはそれは凄い”hard”な振りだった。楽天がこのまま勝ち続けるか否かなどは知らぬが、巨人が立ち直る確率よりは高いだろう。それにしても、巨人は阿部慎之助以来捕手に恵まれないのではないか。
BSフジ:
最後はスポーツを離れてPrime News。演題は「ロシア疑惑。トランプ政権の命運はロシア仕掛ける情報戦」で、それなりに聞き物だった。そこに出ていた上智大学教授・前島和洋氏はトランプ大統領の外交面でもやり方を論じて「彼は素人だからあのようにやれるのだ」と言い切ったのが面白かった。トランプ大統領をあのような場で批判する人は他にもいるが、あそこまで軽く言い切ったのは凄いと思った次第。Wikipediaには上智大学の外国語学部の出身とあった。
ところが今朝になって産経新聞を読むと「正論」の講演会で元ウクライナ大使の馬淵睦夫氏は現在の政治を論じて「トランプ大統領は世界の政治を改革しようとされている、政治史にとっては革命的な存在」と語られたとあった。これは出来事ではないか。同じ一人の人物であるトランプ大統領は見る人によってこれほどの違いがあるのだと、あらためて認識させられた。
番組の内容では「世界のGDPの7%に過ぎないロシアがこれほど世界をかき回すとは。だが何時かは疲れてしまうのでは」と黒井氏が指摘したのも興味深いことだった。
サッカー:
先ずは、韓国で開催されていたサッカーのU-20のW杯。グループ戦が終わって我が代表は上位16ヵ国に入って、南米の強豪(なのだろう)ベネズエラと対戦。お互いに得点がないままに延長戦に入ったところで見限って、観戦を止めた。無情なことをするじゃないかと非難されそうだが、それ相応な理由があった。
我が方は綺麗なパス回しをするというか、パスの為の綺麗なパスをすることが命とでも思ってサッカーをやっているかの如くに、再三再四攻め込んで「今度こそ」と思わせてくれたが、ある時は巧みにゴールのバーを狙って見事に当てたし、GKと1対1となればGKの真正面を綺麗に捉えるといった具合だった。あれほど好機を逃す試合には勝ち目がないと見切ったのだ。遺憾ながら、私の目は確かで延長戦で敗れた。
彼らは球扱いも巧みだし、パス回しにも優れていて南米代表を翻弄して見せたが、息の根を止める術を知らなかったのは残念でった。やることが全て綺麗事で、必死の形相で迫り来る敵兵を蹴散らしてでもといったような勝負をするサッカーではなかった。昔から同じことを言ってきたが、綺麗なパス回す即ち責任逃れのパスに等しいことが多く、自分でやってやると言う昔風の気迫が見えてこなかった。
現在のサッカーは先頃かの釜本邦茂が指摘したように「自分でキープして抜いていくことを禁じられているかの如く」であり、木村和司が嘆いたように「センターリング(現在のクロスパス)を受けるべきプレーヤーが上がり過ぎ(昔は詰め過ぎと言った)で、相手の守備陣と並んでしまうので、競り合いに勝てない」のである。
それだけではなく、バックス間の横パス交換が多過ぎるし、昔の言葉で言う「バックパス」ばかりで、私のような古い世代には積極性の欠如に見える。負けるべき相手ではなかったようでもあるが、矢張り負けた方が弱いのだ。あれは内山と言ったか、監督さんの責任ではないと思う。子供の頃に何を教えられたかの問題だろう。
テニス:
錦織圭のテニスも中継されていたとは知らなかったが、見てしまった。彼があそこまでやったのはただひたすら偉いと思うし、賞賛したい。だが、もうそろそろあの体格と連戦では継続疲労が貯まっているのではないかと危惧する。彼のテニスは何も知らない私が見ても変化が多く巧妙であり、相手の心理の表と裏を巧みに突いている。詰まるところ、彼の力と技と体格で何処まで、何時までやっていけるかの問題かと思う。
プロ野球:
次は巨人が見るも無惨に惨めな負け方をした交流戦で、相手は絶好調の楽天。巨人があのように負けたのはただ単に好不調の問題だけではないのは既に指摘した。昨夜は頼みの綱の菅野が良くなかった。何分にも解説が巨人出身の鈴木尚広だったので煮え切らないことしか言っていなかったが、投球がコントロール良く?高目に集まり過ぎていたと見ていた。あれは捕手の小林にも責任があると思う。
それにしても楽天は良く当たっている。特に感心したのが桐蔭学園→早稲田大学という一番打者の茂木。「早稲田の野球の疑問点は、投手も野手も小さく纏めてしまう嫌いがあるというところにあるのだ」というのが私の持論。論より証拠に早稲田出身の大投手は少ないし(直ちに思いつかない)打者も少ない。MLBに行った青木がいるじゃないかなどと言うなかれ。彼が松井秀喜のような大型打者か?一様に言うなればバットを短く以て前でチョコンと当てるような感覚で打っている。
ところが茂木は違っていた。菅野を恐れることなく打って出たし、2本目のライト前のヒットなどは思わず「凄い」と叫んだほどの強振だった。早速、英語の講釈だが「強振」を”hit the ball hard”と言っている。それはそれは凄い”hard”な振りだった。楽天がこのまま勝ち続けるか否かなどは知らぬが、巨人が立ち直る確率よりは高いだろう。それにしても、巨人は阿部慎之助以来捕手に恵まれないのではないか。
BSフジ:
最後はスポーツを離れてPrime News。演題は「ロシア疑惑。トランプ政権の命運はロシア仕掛ける情報戦」で、それなりに聞き物だった。そこに出ていた上智大学教授・前島和洋氏はトランプ大統領の外交面でもやり方を論じて「彼は素人だからあのようにやれるのだ」と言い切ったのが面白かった。トランプ大統領をあのような場で批判する人は他にもいるが、あそこまで軽く言い切ったのは凄いと思った次第。Wikipediaには上智大学の外国語学部の出身とあった。
ところが今朝になって産経新聞を読むと「正論」の講演会で元ウクライナ大使の馬淵睦夫氏は現在の政治を論じて「トランプ大統領は世界の政治を改革しようとされている、政治史にとっては革命的な存在」と語られたとあった。これは出来事ではないか。同じ一人の人物であるトランプ大統領は見る人によってこれほどの違いがあるのだと、あらためて認識させられた。
番組の内容では「世界のGDPの7%に過ぎないロシアがこれほど世界をかき回すとは。だが何時かは疲れてしまうのでは」と黒井氏が指摘したのも興味深いことだった。