恵 隆之介氏より、以下のご意見を賜りましたので、私からの返信とともに紹介します。
>引用開始
日本海軍の武士道:
平成16年6月、取材のため渡英した際、マレー沖海戦、戦艦「プリンス・オブ・ウエルズ」元乗務グラム・アレン大尉から「日本国民へ感謝と敬意を伝えてくれ」と言う前置きで次のことを託されました。
「1941年12月10日、マレー半島クワンタン沖で日本海軍航空隊と約2時間の交戦の後、乗艦は沈みはじめた。すると日本海軍航空隊は一切の攻撃を中止、護衛駆逐艦による救助活動を一切妨害せず、また同海域からシンガポールに帰投する間、上空護衛をしてくれた。日本の武士道に我々は救われた」拙著の主人公サムエル・フォール元少尉は著書「マイ・ラッキイ・ライフ」巻頭に「自分を救ってくれた工藤俊作少佐に捧げる」と明記しております
予科練出身の方から伺ったのですが、入隊直後に、教官から「①非戦闘員を撃つな、② 病院船および一般商船を攻撃するな ③ 敵のパイロットを撃つな」と厳しく教育されたそうです。「これで戦争ができるのか」と思うほどだったそうです。
その他、マレー沖およびジャワ沖海戦生存者を取材したのですが、異口同音に、帝国海軍に敬意を表しておりました。アレン大尉の件は録画しておりますのでいつか公表しようと思っております。
>引用終わる
私からの返信:
良いお話しをお聞かせ下さいまして誠に有り難く厚く御礼申し上げます。私は長い間アメリカの大手紙パルプ林産物会社に勤務し対日輸出に従事した経験から言えるのですが、我が国の「綺麗さ」、「公正且つ公平さ」、「他者への配慮」(=気配りと気遣い)は文化であり美徳であって西欧諸国には求められないことであると信じております。
その点はご指摘の「教官から「①非戦闘員を撃つな、② 病院船および一般商船を攻撃するな ③ 敵のパイロットを撃つな」と厳しく教育されたそうです」に如実に表れてい
ると痛感します。しかし、自分が忌避するカタカナ語で申し上げますとその「フェアープレー」の精神が溢れた綺麗さは欧米人に動もすると付け込まれていると思っております。経験的にもそれが弱点であり、彼らの交渉の際の狙い目であったと思っております。
この問題点は語れば尽きませんので簡単に言えば、目下進行中のTPP会議についてマスコミは何かといえば「妥結するか」だの「妥協点を模索する」だのと観測記事をぶち上げますが、ものを知らないのも甚だしいと嘆いております。彼らの使命は「相手をこちらの思うように押し切って目標を達成すること以外に何があるのか」にあるので、妥協点や落としどころを探ることなど許される訳はありません。彼らはその為にはフェアープレー等考えていないとさえ言えます。
私は我が国が採るべき策としては「我が国の美徳と何処まで公正且つ公平に徹する文化の国だ」と言うことを欧米や北のアジアの2国に徹底的に知らしめることに努力するべきだと考えております。彼らはフェアーではないので、我が国も同じようにフェアーではないと思っていると言って誤りではないのでしょう。
因みに、世界的なサッカーの大会で何時もフェアープレー賞を取ってくるのは我が国だという事実も「この文化の違い」を悲しいほど表しております。それを知らないのがマスコミであるのも困ったことです。フェアーに試合して負けては何にもなりません。
2月の入院中にアジアカップのサッカーの決勝戦 オーストラリア対韓国 をテレビ観戦しましたが、両国の民族性を表した凄惨な当たり合いのゲームになっていました。あの様子では仮令我が国が決勝に残れても、綺麗事のサッカーでは鎧袖一触だったと思いながら見ておりました。
私は我が国が彼らと同様にフェアープレーの精神を棄てろとは言いませんが、そういう相手にはそういう対策を立てて望むべきだと言いたいのです。この度の世界遺産登録で韓国が示した態度などは始めから読んでかかるべきで、外務省の弱腰と甘さが悲しいほど表れていました。あれは私に言わせて貰えば、彼等は我が国の綺麗事外交に付け込んできたという単純な出来事でした。
諸外国と亘り合うことはただ単に外国語が操れるだけでは不十分です。彼我の文化と思考体系の違いを読み切って初めて対等に近いところまでいけます。後は「論争と対立」を怖れないことです。我が国の方々はこの点が実に弱いとアメリカの会社の日本駐在員としては何時も切歯扼腕でした。「こんなヘナチョコ外人に譲らないで下さい」と心の中で叫んでいました。
>引用開始
日本海軍の武士道:
平成16年6月、取材のため渡英した際、マレー沖海戦、戦艦「プリンス・オブ・ウエルズ」元乗務グラム・アレン大尉から「日本国民へ感謝と敬意を伝えてくれ」と言う前置きで次のことを託されました。
「1941年12月10日、マレー半島クワンタン沖で日本海軍航空隊と約2時間の交戦の後、乗艦は沈みはじめた。すると日本海軍航空隊は一切の攻撃を中止、護衛駆逐艦による救助活動を一切妨害せず、また同海域からシンガポールに帰投する間、上空護衛をしてくれた。日本の武士道に我々は救われた」拙著の主人公サムエル・フォール元少尉は著書「マイ・ラッキイ・ライフ」巻頭に「自分を救ってくれた工藤俊作少佐に捧げる」と明記しております
予科練出身の方から伺ったのですが、入隊直後に、教官から「①非戦闘員を撃つな、② 病院船および一般商船を攻撃するな ③ 敵のパイロットを撃つな」と厳しく教育されたそうです。「これで戦争ができるのか」と思うほどだったそうです。
その他、マレー沖およびジャワ沖海戦生存者を取材したのですが、異口同音に、帝国海軍に敬意を表しておりました。アレン大尉の件は録画しておりますのでいつか公表しようと思っております。
>引用終わる
私からの返信:
良いお話しをお聞かせ下さいまして誠に有り難く厚く御礼申し上げます。私は長い間アメリカの大手紙パルプ林産物会社に勤務し対日輸出に従事した経験から言えるのですが、我が国の「綺麗さ」、「公正且つ公平さ」、「他者への配慮」(=気配りと気遣い)は文化であり美徳であって西欧諸国には求められないことであると信じております。
その点はご指摘の「教官から「①非戦闘員を撃つな、② 病院船および一般商船を攻撃するな ③ 敵のパイロットを撃つな」と厳しく教育されたそうです」に如実に表れてい
ると痛感します。しかし、自分が忌避するカタカナ語で申し上げますとその「フェアープレー」の精神が溢れた綺麗さは欧米人に動もすると付け込まれていると思っております。経験的にもそれが弱点であり、彼らの交渉の際の狙い目であったと思っております。
この問題点は語れば尽きませんので簡単に言えば、目下進行中のTPP会議についてマスコミは何かといえば「妥結するか」だの「妥協点を模索する」だのと観測記事をぶち上げますが、ものを知らないのも甚だしいと嘆いております。彼らの使命は「相手をこちらの思うように押し切って目標を達成すること以外に何があるのか」にあるので、妥協点や落としどころを探ることなど許される訳はありません。彼らはその為にはフェアープレー等考えていないとさえ言えます。
私は我が国が採るべき策としては「我が国の美徳と何処まで公正且つ公平に徹する文化の国だ」と言うことを欧米や北のアジアの2国に徹底的に知らしめることに努力するべきだと考えております。彼らはフェアーではないので、我が国も同じようにフェアーではないと思っていると言って誤りではないのでしょう。
因みに、世界的なサッカーの大会で何時もフェアープレー賞を取ってくるのは我が国だという事実も「この文化の違い」を悲しいほど表しております。それを知らないのがマスコミであるのも困ったことです。フェアーに試合して負けては何にもなりません。
2月の入院中にアジアカップのサッカーの決勝戦 オーストラリア対韓国 をテレビ観戦しましたが、両国の民族性を表した凄惨な当たり合いのゲームになっていました。あの様子では仮令我が国が決勝に残れても、綺麗事のサッカーでは鎧袖一触だったと思いながら見ておりました。
私は我が国が彼らと同様にフェアープレーの精神を棄てろとは言いませんが、そういう相手にはそういう対策を立てて望むべきだと言いたいのです。この度の世界遺産登録で韓国が示した態度などは始めから読んでかかるべきで、外務省の弱腰と甘さが悲しいほど表れていました。あれは私に言わせて貰えば、彼等は我が国の綺麗事外交に付け込んできたという単純な出来事でした。
諸外国と亘り合うことはただ単に外国語が操れるだけでは不十分です。彼我の文化と思考体系の違いを読み切って初めて対等に近いところまでいけます。後は「論争と対立」を怖れないことです。我が国の方々はこの点が実に弱いとアメリカの会社の日本駐在員としては何時も切歯扼腕でした。「こんなヘナチョコ外人に譲らないで下さい」と心の中で叫んでいました。