久しぶりに軽めの話題を:
*口癖:
その昔にフランク永井という歌手が歌った歌謡曲に「ABC・XYZ、これがおいらの口癖さ」という歌詞があった。こんなアルファベットを口癖にした人が本当にいたのだろうかと疑ったことを覚えている。
「ま、あのー」編:
先ほどMLBに移籍した佐々木朗希投手の一般女性(って何を言いたくて使うのかな)との結婚が発表され、記者会見があったようだった。佐々木はしきりに「ま、あのー」と言ってから語り始めたのだが、聞くともなく聞いていると、短い話の間に5回も「ま、あのー」が出てきたのだった。別に聞き苦しいとまでいう性質の癖ではないが、ここから入っていく人が、国会議員などにも多いのが特徴だ。
この「ま、あのー」には笑ってしまった思い出がある。昭和20年代のことだったと思う。某大学のサッカー部の監督さんは部員たちに長時間の訓示をされるのだったそうで、その話し方の特徴が「ま、あのー」から入っていかれることだった。長話に飽きた部員たちがしたことは「ま、あのー」を数えることで凌いだそうだ。即ち「今日は10回だった」や「いや、俺には11回に聞こえた」と言うような具合に。
“you know”編:
某アメリカ企業の東京事務所に、アメリカの州立大学出身者で書いても話しても非常に優れた英語能力の持ち主がいたそうだ。だが、彼の話し方の口癖にあまり褒められたことではない“you know”の多用があったそうだ。この“you know”がstaff meetingでの発言などで始まると一同がウンザリさせられたとか。そこで、彼らがとった作戦は、発言を聞かずに“you know”を数えることだったそうだ。
ここでは、偉そうに言っておきたい事は「英語の世界では“you know”と言う表現を話しの中に挟むことは、その人物の教養のほどを疑われることになる」という重要な点である。私がこれまで使ってきた言い方は「“you know”を多用することは、必ずしも貴殿が『有能』であると示すことにはならない」だった。お解りいただけただろうか。
*フジテレビ:
このテレビ局が「中居正広氏」関連の問題を起こした(3年ほどだったか前の一件を週刊文春に掘り起こされ)時に、フジテレビを方々で批判し非難して言ったことが「報道機関としてあるまじき所業」だった。私はこれを聞いて「フジテレビが報道機関だった」と初めて知って、不明を恥じた。フジは自ら「面白くなければテレビじゃない」と称して、報道機関であることを放棄したのだと信じていたので。
私はこの中居に端を発した事案が何時になったら収束するかには殆ど関心も興味もない。これが何時になったら解決するかよりも「103万円の壁」の問題や「高額療養費制度改正(改悪?)」等々の方が我が国にとっては遥かに重大な問題だと思っているのだが。
*人手不足:
今更敢えて取り上げる必要はないかもしれないが、我が国にとっては益々重要な問題になってきたと思う。と言うのは、つい二・三日前に何処かのテレビ局が「引っ越しできなくなるかもしれない危機」を取り上げていた。私は今更ながらある程度以上の衝撃を受けたのだった。番組の結論は「進学と人事異動による動きが本格化する前の3月初旬ならば問題なく引っ越せる」だった。
その番組で印象的だったのが「引っ越しを請け負った運送会社が同じ大きさの段ボール箱を次々と運び出して、トラックにキッチリと隙間なく積み上げていた」様子だった。箱にはこの会社独自のデザインの模様が印刷されていた。番組で強調されていた点は「引っ越しの費用は季節次第で高騰するが、最早費用の上昇は防げる性質ではない」という厳しい現実だった。
そこで、運送業界に詳しい関係者に尋ねてみた。矢張り、最大の問題は「人手不足とそれに伴う人件費も高騰」であるそうだ。特に、ドライバー不足は慢性化しているし、要員も容易に集まらないので、ドライバーと2人のアルバイトで仕事を請け負えば、人件費だけで6~7万円にも達するので、高騰するのは止めようがないのだそうだ。
規格化された段ボール箱を使うのは積載効率を良くするためには必須であるし、箱は仕入れ商品であるので、経費として請求していく性質だそうだ。と言う事は「箱に入りきれない家具や道具が多くなると、作業に長時間を要し効率が悪くなる危険性が高くなるので、下見の段階で「我が社にはできません」と辞退することもあるのだそうだ。そう聞いてみれば「断られた」という例が放映されていた。
何とも難儀な時代になったものだと思って聞いていた。ドライバー不足は都内でも近県でも生じ始めていて、路線バスの便数がどんどん減らされている。車の運転したことがないというか、免許を取ろうともしなかった私には良く解らないことだが、聞くところでは我が国のバス等の運転免許取得が容易ではないことも、高くはない賃金とともにドライバー不足の最大の原因の一つだとか。
それならば、改善すれば良いじゃないかと思うのだが、管轄する官庁も政府もそこまでの関心はないかのように聞こえた。人手不足が問題になってきた国に、その問題の拍車をかけるようなインバウンド様が何千万人も入ってくださったと喜んでいるのは、矛盾しているのではないのかな、石破さん。
余談になるが、先月訪れた熱海のホテルで風呂場の掃除に来た係員が、新宿区では見かけたことがない顔つきだったの「英語は解るか」と切り出して尋ねてみれば、スリランカ人(Sri Lanka)で以前のセイロン島。公用語はシンハラ語だが、英連邦に属しているので、英語は解る。長期化していた内戦は終息したようだが経済的な危機が続いているので、我が国に脱出してくる者が増えたようだ。