昔の名前で出ています:
私はジャズ好きであると、主宰者も書いておられた。確かにその通りであるが、自分では何一つ楽器をいじれる訳でもなく、ただ単にアナログ時代はLPを、デイジタル化された現代ではCDを聞くだけで、ましてや自分が歌うカラオケなどには全く興味も関心もないのである。自分から自費で飲みに行くことがないのと同様に、在職中でもお客様にお付き合いした以外にはカラオケに手を出したことは皆無だった。正直なところ「何でこんなものが流行るのか」と恨んでいた。
だが、営業上はそうとばかりも言っていられないことが多々あったので、止むを得ずに歌うことがあった局面で渋々歌っていたのが、何と冒頭の小林旭が歌う「昔の名前で出ています」だったので、その意外性でほとんどの方を驚かせていたものだった。別に営業上で「ジャズファン」を名乗っていた訳ではなかったが、アメリカの会社の者が、事もあろうに小林旭の歌を歌うとはいう辺りに意外性があったようだった。
その「昔の名前で出ています」を昨夜所在なく見ていた何処かの局のBSで、小林旭ではない聞いたこともない歌手が情緒たっぷりに歌っていた場面に出会ったのだ。そう言えば、「そういう営業上のこともあってこんな歌を覚えていたのは我ながら不思議だったな」と感じて、今や22年以上も以前のことになった現職時代を思い出して一人静かに感傷にふけっていた。自分でも何故この歌の歌詞を覚えていたのかが不思議だったし、何故カラオケについて行けたのかも良く解らなかった。
多くの顧客の方には私がカラオケを得手としていないことはご理解願っていたが、時にはどうしてもということもあってこれを持ち歌にしていたのだったが、これ以外には何を歌っているかをごまかせるので、英語の歌を古くは「テネシーワルツ」から「ユーアーマイサンシャイン」や名曲「スターダスト」等でお茶を濁すようにしていた。だが、時には歌っている自分の下手さ加減に自己嫌悪に陥ることさえあった。そんな「昔」を思い出せてくれた「昔の名前で出ています」の一時だった。
私はジャズ好きであると、主宰者も書いておられた。確かにその通りであるが、自分では何一つ楽器をいじれる訳でもなく、ただ単にアナログ時代はLPを、デイジタル化された現代ではCDを聞くだけで、ましてや自分が歌うカラオケなどには全く興味も関心もないのである。自分から自費で飲みに行くことがないのと同様に、在職中でもお客様にお付き合いした以外にはカラオケに手を出したことは皆無だった。正直なところ「何でこんなものが流行るのか」と恨んでいた。
だが、営業上はそうとばかりも言っていられないことが多々あったので、止むを得ずに歌うことがあった局面で渋々歌っていたのが、何と冒頭の小林旭が歌う「昔の名前で出ています」だったので、その意外性でほとんどの方を驚かせていたものだった。別に営業上で「ジャズファン」を名乗っていた訳ではなかったが、アメリカの会社の者が、事もあろうに小林旭の歌を歌うとはいう辺りに意外性があったようだった。
その「昔の名前で出ています」を昨夜所在なく見ていた何処かの局のBSで、小林旭ではない聞いたこともない歌手が情緒たっぷりに歌っていた場面に出会ったのだ。そう言えば、「そういう営業上のこともあってこんな歌を覚えていたのは我ながら不思議だったな」と感じて、今や22年以上も以前のことになった現職時代を思い出して一人静かに感傷にふけっていた。自分でも何故この歌の歌詞を覚えていたのかが不思議だったし、何故カラオケについて行けたのかも良く解らなかった。
多くの顧客の方には私がカラオケを得手としていないことはご理解願っていたが、時にはどうしてもということもあってこれを持ち歌にしていたのだったが、これ以外には何を歌っているかをごまかせるので、英語の歌を古くは「テネシーワルツ」から「ユーアーマイサンシャイン」や名曲「スターダスト」等でお茶を濁すようにしていた。だが、時には歌っている自分の下手さ加減に自己嫌悪に陥ることさえあった。そんな「昔」を思い出せてくれた「昔の名前で出ています」の一時だった。