新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2013年を振り返って

2013-12-31 09:36:33 | コラム
苦難の2013年を振り返れば:

良いも悪いも様々な変化が急速に起きては消えて行った年が終わろうとしております。私にとっては8月14日までとそれ以後では全く別の年となってしまい、そこから切り抜けるというか立ち上がるのに思ってもいなかった苦しみを味遭わされた4ヶ月半が終わる時になってしまったと思っております。

未だ計算もしておりませんが、今年の医療費は生涯最大になったかと思います。これだから、財務省が何のかのという訳かと秘かに納得しておりますが。

その2013年には漸く安倍政権の下に我が国があるべき姿を取り戻して、正常な世界有数の経済大国としての地位を固めつつあると思っております。しかし、遺憾ながらその安倍政権の行く手を阻もうとする勢力は国外よりも国内に蔓延りつつある現象が起きております。純粋且つ極めて単純に現状を直視すれば「そういう一味の安倍内閣を貶めるような言動が国益に貢献するか否か」は考えなくても解るほど明らかなのです。

私には残念ながら、事態を正確に捉えて論じ且つ行動する方々の方が少数派に見えて仕方がないのです。各テレビ局はこの手の反動派(という表現が当たっているのか?)朝日を筆頭とする新聞の論説、評論家、ジャーナリスト、有識者、女性有識者等々を登場させて、ここを先途と安倍政権の諸政策を批判して見せます。曰く特定情報保護法、普天間基地問題、TPP、消費税率引き上げ、尖閣問題、歴史認識、総理の靖国参拝等々は右傾化であり軍国主義の復活ではないかという具合。

私的なことに戻ります。毎年冬と夏が来る前に「今年はこの来たるべき冬(または夏)を無事に乗り切れるだろうか」と危惧してきました。2005年末にも確かに一抹の懸念がありました。そして、06年1月15日に第一回目の心筋梗塞に襲われました。

今年は「この猛暑に耐えて81歳になれるのだろうか」と怖れたほど今年の夏は暑かったのです。そして「あれから7年以上も経っているが、このまま無事に過ごしていけるのだろうか。調子が良すぎるのではないか」と何度か思っている間に、8月14日の夕方近くに背中が少し痛くなったのです。治して頂ける方法は解っていましたので、処置後にICUに入っても特別の感懐はありませんでした。

しかし、8月29日の退院後に出遭った酷暑と酷残暑には参りました。気象病という聞き慣れない病名を覚えたほど苦しい「部屋の中と外の温度の落差にいたぶられ、自律神経失調症に近い状態になって心身のコントロールを失いかけました。しかし、「明けない夜はない」と〈止まない雨はない」を信じて何とか耐えきりました

ここで特筆せねばならないことが。それは8月14日を以て1994年1月31日にW社を引退後続けて来た(「続けさせて頂いてきた」と言うべきかも)物書きの仕事が自然消滅的に終わったのでした。これには確かに特別な思い入れはありますが、何時かは終わることと覚悟していたことであるし、始める時に出版社の社長さんに「80歳まではやってもらわな」と言われたのが頭の中に残っていましたから。当にその「80歳」だったのです。

年末になってしまって悲しいことがもう一つ。それは何人かの方のお勧めがあった2008年から始めたブログであるizaが、12月31日を以て終わってしまうこと。このような考えていることを発表できる場を与えて貰えたことには感謝あるのみでした。有難う御座いました。

どうぞ皆様、良いお年を。

「失望した」は誤訳?

2013-12-30 08:27:24 | コラム
「失望した」に関して英語論です:

「日本語には漢字が使われていて、これを組み合わせた熟語という便利な存在があります。しかし、英語にも熟語がありますが、悲しいかな表音文字なので漢字の熟語のように深く多岐な意味を表しにくい嫌いがあります」という辺りが基調です。

更に英語では「以心伝心」や「言わなくても解り合える」や「腹芸」もなく「言葉を省略しても有無相通じる」という類いの便利さはありません。面倒でも細かいことを最後まで言っておかないことには、相手には意思が通じません。この例を挙げれば切りがありませんが、今回は「失望」だけに止めます。

"disappoint"をOxfordで見ると"to make 相手 feel sad because that 物事 they hope for or expect to happen does not happen or is not as good as they hoped"となっています。即ち、「望んでいたか期待していた通りに事が生じなかったので悲しい」となっているのです。

ここで英語独特のしつこさを活かしていくためには、「靖国参拝をしないと望んでいたかまたは期待していた通りにならなかったので落胆した」までを言わないと、語り手の真意を表さない恨みがある言語なのです。それを一息に「失望した」と英和辞典式に片付けてしまうと(してしまったので)マスコミの好餌になってしまったのでしょう。

テレビのニュースなら兎も角、新聞の紙面では短い言葉を使わないと掲載しきれないので「失望」にしたかと推理します。説明ないしは推理不十分だったのか。

英字新聞でも同じ手が使われます。例えば「値上げ」="price increase"は長いので"price hike"等を使いますが、3文字ケチっただけですし、これは日常使わない新聞だけの言葉です。

私は不勉強でしてマスコミが「失望した」の内容を解説したかどうかは知りません。「失望」誤訳論の件は畏メル共尾形氏からのご連絡で初めて知りました。

「失望した」は誤訳ではとの指摘が

2013-12-30 07:48:56 | コラム
失望は誤訳では:

村田氏が国際派時事コラムにアメリカ発表の「失望は誤訳」とあると指摘しておられた。私は原文に"disappointed"とあったのは気付いていたが何となく見過ごしていた。確かにOxfordには「望んでいたか希望していた通りに物事が起きなかったので不幸に感じた」という意味になっていた。

ということは「参拝しないと期待していたのに行ってしまったので不幸せに感じた」とでもなるので、失望とは違うという意味なのか。即ち、微妙な表現で断定はしにくいが「落胆した」という方が真意に近いのではないか。

そこでご参考までに英語にまつわる古いエピソードを紹介します。

Sig Katayamaの場合:

ロッキード事件の際に国会での証人にユナイテッド・スティール社の社長シグ片山氏(日系米人)が召喚されました。この方の日本語力は我々と変わらないほど高水準でした。何故知っていたかと言えば、同じ青山ビルの同じ階に事務所があったからです。(もしご記憶ならばオリンピックのレスリングで金メダルを取って公衆電話に忘れてきた小林孝至選手がいたオフィスコーヒーの会社です)

片山氏は国会では完全に英語だけしか話しませんでした。不思議に思って彼と親しいW社の日本語が本当に上手い日系米人に尋ねると「当たり前だ。自分でももしもあの場に出れば、最も言い間違いをしないか誤解されない表現が出来ると自信がある英語だけで話して、日本語は使わない。後は通訳に任せる。片山氏もそう考えていた」と教えられました。

あの二人の日本語力でもそれなのですから、翻訳だの通訳だのが如何に恐ろしいかが解ります。要するに、そこまでの英語力と日本語力を備えた人がどれほどいるかでしょう。

一寸難しい例ですが英語の使い方の面倒な例を挙げます。

「ウンザリだ」というのには"feel sick and tired"と"feel disgusted"と二つあります。我が社の日本人代表者で海外駐在歴10数年の人が本社の人たちとの会議中に「貴方がそう言うのを聞くのはウンザリだ」と言いたくて前者を使いました。すると、終了後に同席者が「彼は確かに英語に精通しているが、あの場であの表現は不穏当だろう」と批判しました。

理由を訊くと「それは非常に強い言い方で侮辱的に近い。社内でも控える方が無難だ」とのことでした。知りませんでしたので、勉強になりました。

私が知る限りではアメリカ大使館の一等書記官辺りの日本語力のレベルはかなり高いので、おかしな使い方はしないだろうと思いますが、一体誰が「失望」としたのでしょうか。確かに英和辞書には最初に「「〈人・事が〉〈人〉を失望させる」と出てきますが。

安倍総理を信じずして誰を信じるのか

2013-12-29 15:50:56 | コラム
我が国には安倍総理を貶めようとする輩がいる:

(1)マスコミ論調に惑わされるな:

安倍総理の靖国参拝以降、中国と韓国が大騒ぎをするのは解りきったことだったが、私には朝日を始めとするマスコミが挙って総理を右傾化だの暴走だのと言い募り挙げ句の果てにはアメリカが不快感を示したとまるで鬼の首でも取ったような言い方をするのを憂慮している。沖縄県庁に押しかけている連中が何処から来たのかなどの報道は一切ない。

私は我が国のマスコミと、謂わば一般論でも「アメリカ政府は我が国に対する『絶対的』に近い存在であり、特にその国の指導者であるオバマ大統領には誤謬がない。故に安倍総理は・・・・」となっている気がしている。

私は「オバマ大統領は同盟国の指導者として全面的に信ずる価値はないかも知れない」的な論調を続けてきたと思っている。マスコミは今回の安倍総理の靖国参拝についてアメリカが「失望した」と言ったとなると、まるで期末試験の失敗して進級できないような事態になったかの如き捉え方をしている気がしてならない。果たしてそうかと思っている

あの大統領が日本寄りであるかないか、中国すり寄りであるとか等を云々する前に、私の元の上司や同僚や友人たちの多くは第一期オバマ政権誕生前に「政治・経済・軍事・外交全てに素人の、たった一期だけ上院議員を務めただけの不馴れな政治家である。しかし、選ばれた以上仕方がない」と言っていたのを、再度ここに採り上げておきたい。更に「大統領就任後の実績を見よ」という視点から、その言動を判断した方が良いのではとも言っていく。

安倍総理の最近の行動を「暴走」だと捉える論調が蔓延っているが、それはマスコミ報道に多くの階層の国民の皆様がミスリードされただけだと思っている。私は3年を空費した民主党政権の後に久し振りに登場された正常な政治的感覚を備えた総理を信頼せずして誰を信じよと言うのかと、主張したいのだ。

(2)我慢の時が続く:

我が国の周囲には付き合い方が難しい指導者を戴く国が増えてきた。中国の習近平は選ばれたばかりだ。韓国のあの朴大統領の任期は4年も残っている。その間に前者は兎も角後者が前非を悔いて変心(変身)するのは期待薄だろう。しかも、アメリカでも外交方針がふらついているオバマ大統領の任期も未だ3年を残している。当分の間はこれらの指導者と耐えて付き合っていかねばならない、謂わば我慢の時が来るかと懸念する。

こういう時期に外交の人に当たってくれるのが安倍政権ですから救いがあるが、もしも民主党政権を続けていたらと思うとゾッとさせられるのではないか。その安倍総理を貶めるような言動に終始するマスコミや評論家が多いのは誠に」寒心に堪えない。29日朝のTBSのサンデーモーニングなどは良くもあれほど自虐的且つ反安倍内閣的なことを言うゲストを揃えたと感心していた。

しかし、罪なき一般の視聴者の方は海外経験豊富でアメリカに人脈を持つと自称する元商社マンや新聞の主筆だった岸井が言ったことだとなると、そこに権威を見出して無批判に受け入れてしまうのではと危惧する次第だ。そこをあの朝日の論調で裏付けされれば「あー。そーだったか」と思ってしまうのではないか。困ったことではないか。



予想通りの現象では

2013-12-28 10:37:04 | コラム
工事等の現場で人手不足になっていく?:

巷間秘かに、ないしは大っぴらに予測されていたことだったが、「既に(東北の被災地等で)工事や輸送等の現場で人手不足が発生しているにも拘わらず、そこにより色好い収入が保証されそうなオリンピック関連の求人が出てくればどうなるか」と、その筋では囁かれていた。

ところが、年末のemail挨拶を交わした輸出入の専門家からは既に

「今や早くもコンテイナーを引っ張る運転手が、より収入が良いだろうオリンピック需要等を含む物流などに職業替えしてしまい、折角輸入された海上輸送のコンテナを港湾のヤードから引き取れず往生する現象が生じています。 これは全国的な傾向で当社もその一人である荷主も困っていますし、どの港でも同様な事態が発生して困っております」

という嘆きを聞かされた。「矢張りか!」と思わずにはいられなかった。今後益々建設工事現場などでは熟練の労働力不足が激化するのではないのか。