2024年を振り返れば:
国立国際医療研究センター病院の循環器内科でもう13年も診て頂いている主治医の医長先生から「生存(生活)し続けていく為には、日頃の行動範囲を逸脱しないように」と、何回指示されたことだったろうか。2024年も何とかしてその教えを守るようにしようと努めてきた1年だった。だが、齢91歳にも達すれば「矩を踰えるか」などと思うほどの度胸等が残っていなかったのが実情だったと思う。
それほど消極的では面白くも楽しくもないのではないかと言われそうだが、現実にはそんな事はなかった。朝は4時前後には起きて朝食の用意を整え、新聞を読み終え、朝食を済ましてから、このように6時前後にはブログの毎日更新を始めているのだから。さらに、月水金には9時19分に我が家の前を出ていくバスで高田馬場駅前のジムに通うのだ。結構多忙なのだ。
「何だ。大したことをやっている訳じゃないじゃないか」と笑われるかもしれない。だが、毎日のように「次のブログにはどのような話題を持ち出そうかと色々と無い知恵を絞り、記憶を呼び起こすのもまた楽しからずや」なのである。時には、このPCの前に座って「はて、何しようと考えて来たのか」と、材料を忘れてしまっていたこともある。
ジムではストレッチ、1周100mのインドアトラックをその日の調子に対応して70~80秒の範囲内で3~4回周り、マッサージチェアに15~20分かかり、シャワーで浴びて少しは汚れていただろう体を綺麗にしてから、やや大型のジェットバスに10分以内浸かって終わりにする。忘れてはならない事があった。それはサロンでThe New York Timesの見出しだけを音読すること。これだけでも勉強になる。
2015年に3度目の心筋梗塞から立ち直れた後は「心臓に一気に負担をかけるマシンは使わないように」との主治医の指示を守っているので、ウエイトトレーニングは一切やらない。もう、体を虐めるような運動をする時はとうの昔に終わっているのだから。
午後は外で昼食の日もあるが、原則として室内にいてシーズン中はスポーツの中継を見て楽しむなどの娯楽で過ごしている。これ以外には主治医が勧められた「湯治」には昨年の10月以降、毎月のように熱海か湯河原の経済的な価格で泊まれる温泉のホテルに通っている。生涯でこれほど温泉に入った事はなかったが、温泉は血行も良くなるし、衰えた体力の維持には大いに効果があるようだ。
有り難いことがある。それは、92歳に達してしまったこの私と交流して下さる優れた学識経験者の先生方がおられることだ。優れた方々とお目にかかれるか交信して新たな知識を習得できることこそが、当方の古物化した電池の非常に有効な充電になると認識している。感謝また感謝である。
アメリカの元の上司や仲間、友人知己と交信していることで「アメリカの変化の状況」を誰よりも早く的確に知ることを可能にしてくれているのも有り難い。アメリカの知識階級の人たちが語る現状と、マスコミ報道の間には常に相違する点が多々あるので、YM氏やSM氏との情報交換が貴重なのだ。