新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月29日 その4 「東京でオリンピックがが開催出来るのか」はその3でした

2020-02-29 15:17:30 | コラム
お詫び:

またも粗忽な失態で、その3とすべきを失念していました。謹んでお詫び申し上げます。

真一文字拝

東京で果たしてオリンピックが開催出来るのか

2020-02-29 15:09:17 | コラム
現実的に考えて見れば:

コロナウイルス問題により、オリンピックの開催の雲行きがやや怪しくなってきた現時点で、IOCの古参委員とかが気懸かりな発言をするし、組織委員会は心配ないと言うし、私には添え物にしか見えない橋本聖子担当大臣はチャンと開催すると言うが、何れも根拠薄弱というか、それ以外ないことを言う訳に行かないので、そう言っているだけの観念論かと思えてならない。そこで、私流に少し現実的に考えて見ようと思う。

先ずはコロナウイルス問題を発生させた大元の中国から。私の知る限りでは中国当局がオリンピックに関連した意見を述べるとか発言したとの報道はなかった。その点は兎も角、中国内で開催されるはずだったオリンピック予選絡みの大会は全て中止になった。その状況の最中で、中国は台選手団を東京に派遣する選考会が出来ていたのだろうか。その点を忘れて、何時も通りに台選手団を7月に送り込んできたとして、その中に湖北省や浙江省出身の選手がいたら、我が国はどうやって対応するのだろう。

次は韓国である。報道されている限りでは今や中国に次ぐ感染者が出てしまった国である。文在寅大統領は先頭に立って指揮されてウイルスを制圧すると言われている。それが可能だったとして、そういう国から選手団が来ると聞いた、未だ未だ感染者が増えていない諸国が、安心して選手団を派遣するだろうか。極端なことを言えば中国と韓国と、感染者数が第3位の我が国の選手団と同じオリンピックヴィレッジに、他の諸国の選手団が一緒に入ると言うだろうかと考えてしまう。そういう不安を払拭する為には、確かにこれから2~3週間が勝負だと思わせてくれる。

ここまでにアジアの3ヶ国だけ採り上げて論じたが、ヨーロッパでもイタリアが(妙な言い方だが)台頭してきたし、政府高官が咳き込んでいたり副大統領が感染していたイランのような国もあった。韓国のようにPCR検査の態勢が整っている国では、その為に感染者が増えている国もあれば、果たして検査が出来る態勢にあるかと疑われている国もあるというではないか。我が国でも某弁護士はテレビ出演して「オリンピックの開催の為に検査の数を増やさずに低く抑えているのでは」との発言をしていた。「まさか」とは思う。

私が考えていることは「世界の各国では感染の初期なのか、果たして初動捜査が良くて制圧出来ているのか、これから本格的に感染が始まるのか」が現時点では確認出来ていないのではないかと言う点だ。その点を何処の誰が調査して確認するのかだろうか。その責任がIOCにあるのか、開催する我が国が全世界を尋ねて回るのか、自己申告に委ねて派遣されてきた選手団を空港で検疫検査さするのか、選手村とやらで「37.5度」か否かを計るのかなどと考え込んでしまう。

私が最も危惧していることは、我が国でその権威に平伏している典型的な白人のクラブであり、独断専行どころか委員たちの中で何事でも決めてしまいそうなIOCの存在である。マラソンの会場を知らぬ間に「札幌」と決めてしまった手法で、延期か、ロンドン移転か、中止かを決めるのは我が国の組織委員会とは、私には思えないのだ。IOCに何かを決められてしまうことを回避する為には「ウイルスの可及的速やかな制圧」しかないと思う。その手段を総理が発表されるや否や、反対と批判の大合唱ではどうにもならないと、野党とマスコミ連合は解っているのだろうか。


2月29日 その2 安倍総理の一斉休校の要請に思うこと

2020-02-29 11:40:31 | コラム
矢張りと言うべきかマスコミは非難囂々と報じている:

彼らマスコミは野党と連合を組んでいるのだから、私が見込んでいた通りの姿勢で野党の意見というか反対と非難論を尊重して報道している。野党ではないが、あの岡山理大の獣医学部問題の際にあれほど反安倍の態度を明らかにした愛媛県の中村知事などの言うことなどは、単なる悪口雑言としか聞こえなかった。

ところで、この総理の思いきられたのだろう意志決定というか一斉休校の要請に関連して、思い出すことがあった。それはアメリカはオレゴン州に建設された加圧水型のトロージャン原子力発電所(Trojan)に関する話題だ。この発電所はポートランド空港から我が社のワシントン州の南部にある工場に行く途中に見えて、何時も水蒸気が天まで届けと吹き上がっていた。アメリカと雖もか、アメリカでも言うべきか知らないが、この原発の建設については地元から大反対が起きたそうだ。

その際に地元民を説得した決め台詞が「皆様はこの原発を建設せずして安定的な電力の供給を確保出来なくなるのと、多少に危険はあっても原子力発電に依存するのとの何れを採るか」だったそうだ。即ち、「電力不足になっての良いというのか」というアメリカ式思考体系の二者択一で迫ったということだったそうだ。結果的には地元では「安定した電力供給」を選択したのだと聞かされた。ところが、この原発は1975年から稼働を開始したが、矢張りというか何というか、1992年に運転休止に追い込まれたそうだ。矢張り原発となると「何処も同じ秋の夕暮れ」のようだ。

この一件を引用した訳は、私は安倍総理は言外に「この際多少の不便や障害を覚悟の上で、何としてもコロナウイルスの感染の蔓延を抑えるか、それともこのまま何ら為す術もなく蔓延を拱手傍観するのとの何れを採るか」と指摘しておられたのではないかと思っているのだ。私はこのような二者択一的な思考体系は、我が国には馴染まないとは百も承知である。だが、総理は「この際は思い切った手段を採ってでも抑え込まねばなるまい」と考えられたのではないかと勝手に推察している。

私はこれまでに2009年の新型インフルエンザ対応で、当時の大阪市長だった橋下徹氏が「学校の一斉休校」を唱えて大反対に遭ったという例を引用してきた。これは「思い切った対策を採ろう」と言うつもりの主張だったのだが、総理はそこまで思いきられたのだろうし、橋下氏の先例もあって反対は覚悟の上だったのだろう。私に言わせて貰えば「それでは、反対される知事や首長さんたちは、他に何か有効な蔓延を防止する策をお持ちですか」なのだ。

それに、彼等は仮令総理の提案が暴論だと思っても「何とかしてそれを実行段階に持っていく知恵を絞るべき立場にいるのではないのか」とも言いたくなる。野党とマスコミ連合は「またしても、安倍政権を貶める絶好のチャンス来たる」とばかりに奮い立ったのだと見ている。この連合したところで「制限した数のPCR検査しかしていないから、感染者の数が少なく出ているのであり、実際には数千かそれ以上の感染者が出ているのかも」と知らない訳ではないと思う。感染者の増加を抑える為の要請が、彼らのお陰で誤った方向に進んでしまったのは本当に遺憾である。


デマに踊らされていたとは

2020-02-29 08:07:32 | コラム
トイレットペーパーとボックステイシュが売り切れとは:

この原因が「中国から原料の輸入がなくなる」とか「マスクと同じ原料なので何れ品薄に」とのデマが出回った為だと聞かされた。スマートフォンを持っていない私にとっては、かなり興味あるデマだと思って寧ろ感心してしまった。一般の方ならば製紙業界の原料事情などをご存じな訳がないから、この手の根拠がないデマに踊らせられるのも尤もかと思った次第。


私にとっては先に挙げた「中国からの原料の輸入がなくなる」というのに最も興味を覚えた。そう言う理由は「中国は確かに今や世界最大の紙類の生産国だ。だが、事原料となると世界最悪の資源小国であり、パルプも古紙も大半を輸入に依存している」のだから。後難を恐れずに言えば「中国の製紙会社は自国の原料事情と国内消費量を顧みることなく設備投資に走った結果で、アメリカを追い抜く世界最大の生産国になった。しかしながら、原料を輸入に依存し、過剰な生産量を全世界に向けて輸出する以外生きる道がなくなった」のである。

一寸古い話を持ち出せば、故鄧小平氏はW社を訪問して「私は木材を買いに来たのではない。木を育てる方法を教えて貰いに来た」と言ったのは、社内では誰知らぬ者なき有名な話だった。彼は自国の資源不足問題を心得ていたので、教えを乞いに我が社を訪れたのだった。

その中国から我が国が製紙原料を輸入するというのはあり得ない筋立てだが、他の産業界ではこの度のコロナウイルス問題に関連して中国から部品等の輸入が途絶えがちであるとの危機感を訴える報道があったので、デマを流そうと思った連中はこの危機感に乗じたのだろうと読んだ。アメリカなどは最近まで中国に対する世界最大の古紙輸出国だったが、中国政府はその輸入古紙に混入する禁忌品の余りの多さに、アメリカからの輸入を制限し始めているのだ。その中国が原料を輸出する訳はないのだ。

トイレットペーパーやテイシュペーパー等を総称して衛星紙というが、私にとっては守備範囲に入ったことがない分野なので統計等にも疎い。だが、我が国にはクリネックス、エリエール、ネピア等の3大メーカーがあるし、静岡県に行けばトイレットペーパーを製造する多くの中小メーカーがあるし、四国も有力な供給源であり、供給体制は十分に整っていると思う。また、市場では次に紙おむつ(実際には紙ではなくパルプが使われているが)の買い占めも始まったとの報道もある。この原料のパルプも国産は兎も角、アメリカ等から十分に輸入出来る態勢にあると思う。

最後に「マスクと同じ原料」というのも好い加減な話だ。確かに不織布で出来ているマスクもあるが、我が国でそこまで原料の供給が出来なくなるほどのことなど考えられない。何れにせよ、私の担当外の分野での出来事だが、買い占めだの買い溜めに奔走するべき製品ではないと言えると思っている。2~3日前に我が家の反対側にあるイオン系の食品スーパーの「マイバスケット:の店頭からボックステイシュならぬプラスティックスフィルム包装のテイシュペーパーが消えていたので不思議なことだと訝っていたが、デマが原因だったと知らされて納得した。



2月28日 その2 入院患者への面会謝絶

2020-02-28 11:00:25 | コラム
当然の措置かと受け止めた:

本28日は新型コロナウイルスの問題が発生して以来、初めて大病院に行くことになった。そこは東京山手メデイカルセンター(旧社会保険中央総合病院)である。玄関に「入院患者への面会は緊急の場合を除き謝絶、即ち病棟への立ち入りお断り」という看板が出ていた。「もしも、立ち入る場合はマス着用で備え付けのアルコールで手を消毒」とも付記されていた。時節柄当然のことだろうと思って受け止めた。

私は感染症の科に診察して頂きに行っている訳ではないが、主治医は「何処にウイルスが漂っているかが不明だし、確たる治療法がない以上、マスクを着用するのは止むを得ないことだ」とWHOのマスク着用は絶対に必要ではないとの説をヤンワリと否定しておられた。尤もだと思って伺った。

帰路に立ち寄った調剤薬局でも、掛かりつけの薬剤師さんにもマスク着用の必要性をあらためて聞かされた。それは「何処の誰が感染者だと解る訳でもなく、もしかすると自分自身が知らぬ間に感染してるかも解らない以上、礼儀としてもマスクは着用するのが無難である」という解説だった。彼の意見では「市川市のジムで感染者が出たことだし、ジムというかフィットネスクラブは密閉空間であるので、この時期に通われるのはお薦め出来ない」ということだった。換言すれば「人混みを避けるべきで、家の中にいるのが最も安全」ということだろう。

総理の思いきられたのだろう要請もあったことだし、難しい事態に立ち至ったものだと痛感して帰宅した。これから先にジム通いをどうするかは、本日一杯検討してみようと真剣に考えている。