俺は、中小企業のおやじ鈴木 修日本経済新聞出版社このアイテムの詳細を見る |
自分を根本から変えないと、仕事はうまく全身はしない、弱い部分を矯めたい。
自分が根本から変わり、強い人間になりたい理由としては、2つ。
A.負けるのがすごく嫌い
周りのやつに負けるのがすごくいや。周囲にだから、よりレベルの高いと脱帽ができるのは、すばらしいこと。
一つ前の清原にとっての桑田みたいなもの。
B.思い通りにならないのはものすごくいや。
人生のすべてがすべて思い通りに行くわけじゃない。というか、今の自分だと、思い通りに行くことのほうが少ないくらい。
だったら、思い通りに行くように、全身全霊を尽くそう。
自分にうそはつきたくない。周りからも認められたい。
お金もほしい。パワーがほしい。いつもいきいきとはつらつとしていたい。
そんな想いから読んだ本です。
・・・
簡単に言うと、スズキの実質四代目社長でありながら、中興の祖とでもいうべき、鈴木修現社長の自叙伝のようなもの。
パワーがほしいときは、学者とか、理論系の本より、こういう実体験をもとに、本人が書いた本がいいです。。。
スズキの成功は簡単に言うと、ひとつのことに尽きると思う。
[ひとつの分野でいいから一番になる。]
このことを愚直に追求し続けた結果として、アルトという軽自動車業界での先駆け的車を出したり、ジムニーという「軽のオフロード」車というカテゴリーを樹立したり、当時は雄であったGMから、提携の話を持ちかけられたり、
インド、ハンガリーなどでのビジネスを軌道に乗せたりと・・・
就任後、スズキの売上を10倍にしたという社長の話はかなりパワーをくれます。
メーカーの日本柱の考え方として、
1.生産は、《小さく、少なく、軽く、短く、美しく》というコンセプト
2.開発は、魅力があって、コストが安いものを
など、ひとつのカテゴリーの中で、効率的に、顧客・マーケットを冷静な始点で見て、そこに商品を投入するというメーカー道というか、
ビジネスの基本を非常にわかりやすく、再認させてくれる実用書でもあります。
スズキが3兆円の売上を誇りながら、大企業ではなく、中小企業であるという理由・・・
大企業とは、業界でのシェアをナンバーワンで握り、
小さな規模でも、強い個性と特色を出した企業であるという観点や、
組織体制的な側面を含め、まだまだカイゼン余地があるという観点など、
非常に勉強になる本です。
強烈な「俺は、中小企業のおやじ」というタイトルも魅力的ではありますが、
かなり充実度の高い本です。