ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション) | |
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日経新聞であのうんこドリルがクリステンセン教授のジョブ理論に基づいているという話があり気になっていた本。
ひとことでいうと、消費はジョブの解消であるという考え。
面白いのが、著者自身がスタートアップの経営者兼学者であるということ。
お母さんの子供に勉強をさせたいというジョブを解消させたのがうんこドリルだという。実際にジョブ理論を立証するベンチャーも出て来ているようである。
経営力を上げるプロジェクト。
『ジョブ理論—イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』
/クレイトン•M•クリステンセン
これはプログレス(進歩)についての本だ。
大事なのはプログレス(進歩)であってプロダクト(商品)ではない。10
⇒イノベーションを理予測し、生み出すための本である。
★ どんなジョブ(用事、仕事)を片付けたくて、あなたはそのプロダクトを雇用するのか?15
★ 私たちが商品を買うということは基本的になんからのジョブを片付けるために何かを雇用ハイアするということである。
<<片づけるジョブ>>理論
【ジョブ】
〈ジョブの定義〉62
★ある特定の状況で顧客が成し遂げたい進歩である。83
•ジョブとは特定の状況であるいは人の集まりが追求する進歩である。
•成功するイノベーションは、顧客の成し遂げたい進歩を可能にし、困難を解消し、満たされていない念願を成就する。またそれまでは物足りない解決策しかなかったジョブ、あるいは解決策が存在しなかったジョブを片付ける。
•ジョブは機能面だけで捉えることは出来ない.社会的及び感情的側面も重要であり、こちらの方が機能面より強く作用することがある。
•ジョブは日々の生活の中で発生するので、その文脈を説明する状況が定義の中心に来る。イノベーションを生むのに不可欠な構成要素は、顧客の特性でもプロダクトの属性でも新しいテクノロジーでもトレンドでもなく状況である。
•片付けるべきジョブは、継続し、反復するものである。独立したイベントであることは滅多にない。
<レジュメを書く>
顧客があの商品ではなくこの商品を買おうと決める時、顧客は各商品のレジュメ(概要書)を思い描いて比較している。40
新しいプロダクトが成功するのは、その特徴や性能が優れているからではない、それに付随する体験が優れているからである。192
⇒私を雇用する理由という概要書=レジュメ 194
⇒購入者は商品をただ手に入れるのではなく、ジョブに完璧に合致した体験を求めている。
⇒ブランドはその象徴になる体験をプロダクトとともに届けることで、顧客に購買を通じた進歩を提供する。
▼▼▼
「購入時」「使用時」の優れた体験が顧客がどこでプロダクトを選ぶかの基準となる。 201
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ジョブの周りに社内プロセスを統合し、求められる体験を提供する。
<ジョブ中心の統合>
ジョブのレンズを通すと、誰が誰の指揮下にあるかよりも、顧客の片付けるべきジョブを完璧に解決するプロダクト/サービスを組織が体系的に提供出ることの方が遥かに重要である。幹部たちが顧客のジョブに集中できていれば、それはイノベーションを押し進める方向を示す明確な磁石となり、さらには内部構造を指揮するぶれない理念となる。242
★ IKEAの提供するジョブ
「明日までに新居の家具をそろえる必要がある。明後日からは仕事だから」202
概念:片付けるジョブを解決するのに役立つ体験の提供 213
★ ジョブと同義に担ったブランド=パーパスブランド 219
ウーバー
ディズニー
アップル
スターバックスなど
⇒ジョブを完璧にこなすことの報酬は、ブランドの名声が高まることでもブランドへの愛着心を植え付けることでもない。顧客が彼らの生活にあなたのプロダクトを編み込むことだ。221
<ジョブを発見する質問>66
1その人が成し遂げようとしている進歩は何か?
2苦心している状況は何か?
3進歩を成し遂げるのを阻む障害物は何か。
4吹かんゼナ解決策で我慢し、埋め合わせの行動をとっていないか。
5その人にとって、よりよい解決策をもたらす品質の定義は何か。また、その解決策のためにトレードオフ=引き換えにしてもいいと思うものは何か。
<いまのジョブ>
•喫煙=気を落ち着かせ、リラックスするというジョブ
⇒facebookと競合する。
•BMWの発想の転換/高級車だけをベンチマークとするのではなく、解決するジョブを「A地点からB地点へ移動したいということ=モビリティ」に移行した結果、ベンチマークが変わった。75
★顧客はある特定の商品を購入するのではなく、進歩するために、それらを生活に引き入れるというものだ。この進歩のことを顧客ガッ片付けるべきジョブと呼び、ジョブを解決するために顧客は商品を雇用するという比喩的な言い方をしている。58
大切なのは、顧客の行動における因果関係のメカニズムを理解する上でジョブ理論が強力なツールになり、イノベーションを成功原動力となることである。4
⇒
ジョブの解決という行為を体験と結びつけることは、競争優位を獲得する上で極めて重要である。48
【プログレス進化】
消費者が特定の状況で成し遂げようとするプログレス(進化)50
ジョブをある特定の状況で人が成し遂げようとする進歩と定義する。59
ジョブとは進歩を引き起こすプロセスであり、独立したイベントではない。
▼ ▼
【状況】
◎片付けるジョブ理論の根幹
ライフステージ、家族構成、財政状態など含めた
「いまどこにいるか?」「それはいつか?」「何をしている時か?」「誰と一緒か?「30分前何をしていたか?」「次は何をするか?」など 59
★ 現実に何かを生活に引き入れる場面となると、人はその時の状況で自分にとって最も価値が高く、失うものが最も少ない解決策を選択する。153
★ 当社の商品が雇用されるために必要なのは何を解雇させることか?
⇒何を解雇して何を雇用するかの顧客の意思決定プロセスは、店舗に入るずっと前から始まっている。155
◎ 雇用してもらうためのカギは、顧客の生活のストーリーを細かく理解し、顧客自身が言葉にして要求できるものよりも遥かに優れた解決策をデザインできるようになることである。187
◎あなたが売るのはプログレスであって、プロダクトではない。顧客が心から雇用したいと望み、しかも繰り返し雇用したくなる解決策を生むには、顧客の片付けるジョブの文脈を深く理解し、を妨げる障害物も把握しなければならない。187
<ジョブを明らかにする方法>
1身近な生活の中
個々数年で成功したスタートアップのいくつかは、創業者の個人的な片付けるべきジョブが発端だった。125
2無消費に眠る機会
女性用含めた大人用のおむつなど元々なかった「楽しい生活を取り戻す」というジョブにフォーカスした結果。
3間に合わせの対処策
4できれば避けたいこと
5意外な使われ方 123
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