実存哲学の最良の入門書。

	ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。
	クリエーター情報なし
	ダイヤモンド社

失恋した主人公が縁切り神社に行くことから物語はスタートする。
与えられた道徳に対して、自分で考える頭を持つこと＝哲学。

おおむね実存主義哲学者と高校生の探求の物語。

積極的ニヒリズム：
人生に意味はないと悟りながらも意味を求めていく。
ものすごく自分の人生に影響を与えたのはニーチェだったのかなと思える一冊。
自分に決定的に影響を与えたのは、サルトルの実存は本質に先立つ。

★★★打ち勝つための道と方法はあまたある。それはお前が見つけなければならないのだ。３５９

【実存主義】
★ ★実存は本質に先立つ。サルトル２０８
理由があって人間は存在しているわけではない。理由がなくても存在している。

★★人生に意味などない。意味がないことを嘆くのではなく、意味がないからこそ、自由に生きるのだ。１０５

★ ★たとえ苦しみが繰り返されるとしても、つねに自分自身の殻を破りつづける、挑戦しつづけることでしか、得られない喜びがあるのではないかと。１０３
★ ★自分の人生に真剣になることも、生きることに真面目になることも、かっこわるいことではない。１０４
★ ★もっと子供のように、欲しいものを欲しい！と素直になればいいのだ！１０５

◯ダーザイン：死へ向かう存在　★★
私たちは本来代わりがきかない存在。２７７
⇒自分の死は、自分でしか体験することができません。２７７
⇒私たちが自分の人生が何であったか、どのようなものであったかと最終決定できるのは死ぬ時です。２８７

自由思想家の時代：
絶対的なものはなく、自分が納得できることを信じる時代。絶対的な正解がない時代。６０

【生き方／ニーチェ】

★ ★★人生を危険にさらすのだ！
怯えるのではなく、自分を否定することなく、何事も挑戦し戦いぬくことで、喜びは掴めるのだ！７３
超人：どんな辛い状況や苦悩も受け入れ強く生きる、人間を超えた存在のことだ。１６
永劫回帰を受け入れ、新しい価値を創造できる者だ。６９

⇒
★ ★自分が欲したんだと思ってみるということ。６７
★ ★辛いことがあり、仮にそれが何度も繰り返されようとも、それでも生まれ変われるのならば、また自分でありたい、そっくりそのままリピード再生したいと思えるような生き方をすることだ。６８

＜運命愛＞
★★★理想だけを追い求めることはない。今自分がいる場所、そして自分のスタートライン。それらをひっくるめて愛すのだ。

畜群道徳：多数の賛同を得ている意見が良いと反射的に思ったしまうケース。２７

ルサンチマン的道徳：強者に対してねたみを持つ弱者。３１

【生き方／キルケゴール】
情熱を持って生きないと、自分の世界はねたみに支配されてしまう。１２８

★人生は後ろを向くことでしか理解できないが、前にしか進めない。１５０