大企業では様々なリスクに対応するためリスク管理規定を作成してリスクに対応していますね。業種によってもまちまちですね。従い、自社にあったリスク管理規定をそのリスクに対する体制、チェックリスト等をきちんと整備する必要があります。
では、企業を取り巻くリスクにはどの様なものがあるのでしょうか?思いつくままにリスクの分類をして見ましょう。リスクには、自社のリスク、社会のリスク、経済上のリスク等いろいろです。
カントリーリスク、商品相場リスク、為替リスク、投資リスク、市場リスク、取引リスク、コンプライアンス、自然災害リスク、人災リスク、環境リスク、物流リスク、製造物リスク、労務リスク、システムリスク、リーガルリスク、政治リスク、その他のリスク等があげられますというか、他にもいろいろあると思いますので、数え切れません。
例えば、海外で工場を建てるときには、カントリーリスク、投資リスク、市場リスク等を分析してリスクとリターンの現状・将来予測などが必要ですね。工場を建設中のときでも日揮のアルジェリア事件のような事が起こります。火災・工事中の事故にも備えないといけません。工場ができれば工場のみならず、在庫品等にも火災保険を掛ける必要があります。
新興国では、不明朗な腐敗役人も相手にするようなリスクもありますし、政府の監督官庁が金を取ろうと、用事も無いのにやってくることもあります。そうかといって、直ぐに金を渡すわけにも行きません。例えば、中国はフィリピンとも国境紛争を抱えています。突然バナナの輸入を停止したり、レアメタルの日本への輸出を停止したりといったことを行います。
政府レベルではなく市政府レベルでも同じですね。これに対して欧米企業等は、地域社会貢献策とか小学校を建てたり、もう少し進んだ国では地域の財源不足の交響楽団に正々堂々と寄付をして、市長を招いて記念演奏会&食事会等もやります。これもリスク対策ですね。この種のリスク対策は、日本企業は不得意ですね。
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