とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

映画評『疑惑のチャンピオン』

2016-07-18 11:18:56 | 映画
 自転車競技選手ランス・アームストロングはツールドフランスで7連勝した。ガンを克服し復活しての活躍であった。彼は自転車レースのスーパースターであった。しかしそれは薬物によるものであった。事実をもとにした映画である。

 アームストロングの不正は現役時代から疑惑になっていた。しかし証拠がない。だから疑惑はずっと疑惑のままであった。ドーピングの証拠をつかむことがこんなに困難なのか。チーム内での隠ぺいでさえもこんなに長い期間だまし続けられるのだ。もし組織ぐるみ、国ぐるみでの隠ぺいがなされれば、隠し通すことは容易であろう。

 スポーツ界にどれだけの不正がはびこっているのか。最近明らかになったロシアの陸上競技の不正も気になるし、オリンピックやワールドカップにかかわる不正もあり、もはやわれわれはスポーツ界の健全さを信じていない。

 このような不正が社会全体にはびこっているのではないかという気もする。よく話題になる原発にかかわる利権の問題、沖縄に基地を押し付ける圧力の問題、世の中にどれだけの不正がはびこっているのか。もはや自分が生きている場所さえも信じられない状況の中で私たちは生かされている。

 正義をつらぬくこと。決して権力に屈することなく、自分をごまかさないこと。

 自分と戦わなければならない。
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