今期のドラマ『VIVANT』はおもしろかったけど、後半はがっかりした。わかりにくくなったし、セリフによる説明で終わってしまったからである。
モンゴルロケで撮影された前半は映像自体が魅力的だった。展開もダイナミックでこれからどうなるのかワクワクして見ていた。後半の乃木の父親の若いころを描く場面もよかった。全体的におもしろいドラマであったことは間違いない。
ただしすべてがよかったわけではない。最後の方ははセリフでの説明で終わってしまうドラマになってしまった。しかもその説明も無理があるのではないかというものがかなりあったように感じられる。謎解きをドラマの主目的としてしまって、複雑にしすぎてしまったのだ。無理やり終わらせてしまった感がのこってしまった。
医師役の二階堂ふみと乃木の関係や、カギと思われたジャミーンが中途半端に投げ出されたまま終わってしまったような気がする。
こんな終わり方をして、監督が「続編」とあおっているのも何か嫌な感じがした。
せっかくここまでがんばって作り、盛り上がったのだから、最後に最大の感動がくるようなドラマにしてほしかった。