映画『ジョアンジルベルトを探して』を見ました。ジョアンジルベルトというのはご存じの方も多いと思いますが、ボサノヴァの創始者です。サンバのリズムに乗せてつぶやくように歌うあのボサノヴァは彼が生み出した音楽です。ここしばやくまったく活動していませんでした。その活動していなかった時代にジョアンジルベルトを探した旅をして、『ジョアンジルベルトを探して』という本を執筆した男がいました。その男は本が出版される直前に死んでしまいます。この映画は、その本を読んだ監督が、その男の足跡をたどりながらジョアンジルベルトを探す映画です。説明しにくい少し複雑な映画です。なお、ジョアンジルベルトは今年の7月に亡くなっています。
ジョアンジルベルトはその名を知らない人でも、必ずどこかでその音楽は耳にしている人です。だからジョアンジルベルトはもっと華やかな人なのだと思っていました。しかしかなり印象の違う人でした。バスルームの中にこもって練習したり、あまり映像がのこっていなかったりと、かなりシャイな人物だったのではないかと感じられます。
そのジョアンジルベルトを追う本の執筆者も、映画監督も不思議な旅を続けます。劇的なものはなく、袋小路に入り込んでいくような印象を受けます。広い世界の中の隠れ家を探すような旅です。そこにリアルを感じる映画でした。
正直言って私にとって面白い映画ではありません。ジョアンジルベルトのドキュメンタリーを期待していたからです。しかし実はこの映画こそがジョアンジルベルトの実像に迫っていたのかもしれません。
ボサノバと言ったら頭に浮かぶのは「イパネマの娘」を歌うアストラッド・ジルベルト にアントニオ・カルロス・ジョビンです。
なんとジョアン・ジルベルトにアストラッド・ジルベルトは夫婦なんですね(汗)
かつ、アントニオ・カルロス・ジョビンも共同作業者と出ています(笑)
ボサノバのリズムは好きです。
20歳の頃、「イパネマの娘」の楽譜を買って来てギターを練習しましたが、難し過ぎて全然ダメでした(笑)